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ら〜麺処 克享@伏見稲荷大社徒歩6分:特製まぐろ飯セット&煮干醤油
10月9日にオープンしたお店。ところで京都市内にはナゾのカタカナ町名がけっこうあるのを御存知か。ここススハキ町をはじめ、伏見区深草ならキトロ町、ケナサ町、ヲカヤ町、フチ町とか、山科区なら竹鼻サイカシ町、日ノ岡ホッパラ町…他にも調べてみればまだまだ出てくるかも知れない。それはともかくススハキ町…誰かが薪火の煤を掃いていたからその名がついた?とか勝手に想像もしてみたが、「古くは「禊祓町」と書き、伏見稲荷の禊祓(みそぎはらい)が行われた場所」というのがどうやら由緒正しい説のようだ。また、伏見区深草にカタカナ町名が集中して多いのは、深草の旧陸軍跡地であり、明治以前は主として耕作地だったとのことだそうな。さらに、お店の真向かいに現在存在している警察学校はかつての練兵場だったそうで、お店の前を南北に通る道路は今でも「師団街道」だ。
その師団街道沿いに、ぽつんとノレンが出ている。ここが本日の目的地。
お店公式HPのデザインもそうだが、いかにも江戸の世にラーメンが存在していたかのような浮世絵がいかにも「和」を感じさせるが、この絵の由来を調べてみると、豆絞りを被った男性は、歌川国貞という絵師による「鬼あざみ清吉」であり、 麺をつまんで右を向く女性は月岡芳年という絵師による「風俗三十二相 嘉永年間女郎之風俗」の十七、「むまさう」という明治21年の作品が元であるようで、元の作品でつまんでいるのは海老の天ぷらであるところを、上手に麺をつまんでいるかのように加工したようだ。(我ながらアホちゃうかというほど調べました。こういうことが気軽に出来てしまうインターネット社会って、便利ね。)
と、好奇心を満たすことができたところで、このお店、ノレンには創業2006年とある。公式サイトによれば、京都伏見のココに開店する前、2017年9月に東京都町田市に「ら〜めんTAMAZO」として、さらにその前には静岡県藤枝市で「麺や玉蔵」として開業。その年が2006年、ということになるようだ。と、これまた色々調べてみると、今回の「克享」のような和テイストの浮世絵演出は、以前の町田のお店やさらに藤枝市時代には無く、今回の京都伏見への移転をキッカケとしているようだ。(店主の「髷」も、そうなのかしらん?)
店内に入ると券売機。
ボタン部拡大。タテ列がまぐろ飯セット・ねぎ丼セット・ラーメン単品、ヨコ列が各種ラーメンとする配列。また、ラーメンのトップを「特製みそ」にしているのもユニークな感じ。これも京都伏見移転を機に設定したメニュー構成かしらん。
ワタシはとりあえず、券売機左上のボタンを押し、同行者は煮干醤油を選択。
カウンター席のみの店内。席数は8程度。テーブルには餃子のタレとラーメン味変用調味料。左端に見えるふたつのツボのナカミは…
唐辛子味噌とおろしニンニク。
先に出来上がってきたのは同行者注文の「煮干醤油」。
国産(静岡・焼津産)の煮干しを使用し、仕込むときには煮干しのアタマとワタは一匹一匹除去してとった煮干の出汁に「秘伝のカエシ」でスープだそうで、少し味見させてもらうと、なるほどあっさりスッキリ優しい味わい。麺はかなり細めのストレート。つい先日、大津駅前に移転開業したラーメンモリンで同様のメニューを味わったが、記憶のモリンの方煮干し醤油に比して、全体的に大人しい感じ。言い換えればソレが品の良さとか雑味のなさに感じ取れる場合もあるだろう。
一方、ワタシが注文した「特製みそ」。画像に見る印象では煮干醤油とさほど見た目に変わらないように見えるかも知れないが、実際に目の当たりにした印象では、出てきた時の香りも含め、かなり異なる。煮干し醤油では豚バラチャーシューが二枚だが、特製味噌では炙った極厚のやつをドン!と一枚載せ、薬味に白髪ネギを立体的に盛り付ける。
麺は三河屋製麺の平打太麺(厨房においてある麺箱に書かれた電話番号から三河屋製麺と判断した)。カタメでざっくりとした食感が力強いスープによく合う。スープは、ともすれば味噌ラーメンにありがちな味噌一辺倒の味わいではなく、動物系・魚介系の味わいとともに濃醇で独特の深みのある味わい。敢えてこの味噌をトップメニューとしている理由がよく分かる気がする。また、煮干の醤油にもこの特製みそにも起用されている海苔が特徴的で、スープの中に融け出してしまわない厚みがあり、見た目の飾りでなく、具材として味わえる海苔を使っていることが、実際に食べてみたら分かる。
さらに、漬けまぐろ飯。自分の場合、マグロって、たいがいはそのままのサシミ状態でいただくことは多いが、「漬け」でいただくことはめったに無い。そうか、漬けとは、こういう味か。マグロの身がかなり細かく刻まれているのも、こういうもんなのか?「マグロ」というからには、もう少しサシミっぽいビジュアルので出てくるのかと思っていたのでちょっと意外な感じだった。
ともあれHPに記載されているスペックを見れば、無化調で、出汁にこだわり、カラダにいいものをよりすぐって提供しようとする姿勢をひしひしと感じるし、今回いただいた「特製みそ」は独自性に富む味だった。また是非リピートしたい。
いまのところ、京都伏見への移転後わずか二ヶ月なので、まだまだこれからだと思うが、今後、インバウンドが携えている観光ガイドやネット情報に紹介されていくようになると、たちまち外国人人気No.1の京都観光スポット、伏見稲荷大社からは徒歩6分のロケーションに、BGMには三味線の独奏を流しつつ、「和」を楽しませてくれるトビッキリの日式拉麺の名店としてブレイクするんじゃないだろかと思う。今はEnglish menu availableじゃないけど、 そのうち用意しないといけないことになるんじゃなかろうか?また、お店の浮世絵デザイン&店主の髷もそのへんを計算に入れた演出ナノではないかな?とお店を出た後に感じた。
ともあれHPに記載されているスペックを見れば、無化調で、出汁にこだわり、カラダにいいものをよりすぐって提供しようとする姿勢をひしひしと感じるし、今回いただいた「特製みそ」は独自性に富む味だった。また是非リピートしたい。
いまのところ、京都伏見への移転後わずか二ヶ月なので、まだまだこれからだと思うが、今後、インバウンドが携えている観光ガイドやネット情報に紹介されていくようになると、たちまち外国人人気No.1の京都観光スポット、伏見稲荷大社からは徒歩6分のロケーションに、BGMには三味線の独奏を流しつつ、「和」を楽しませてくれるトビッキリの日式拉麺の名店としてブレイクするんじゃないだろかと思う。今はEnglish menu availableじゃないけど、 そのうち用意しないといけないことになるんじゃなかろうか?また、お店の浮世絵デザイン&店主の髷もそのへんを計算に入れた演出ナノではないかな?とお店を出た後に感じた。
クルマで行くとなると、狭い道に一方通行が多い伏見深草のあの界隈、人通りも多いし、コインパーキングの費用も馬鹿にならないところだが、そこはそれ、ひと目につかないちょっと不便そうなところにあるコインパーキングは割と安かったりする。
この日見つけたこの場所は、画像のような感じの価格設定でした。
ら~麺処 克享 (ラーメン / 龍谷大前深草駅、稲荷駅、伏見稲荷駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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