大井食堂@鳴門市撫養町南浜:うどん

三週間前にも麺食いツアーに来たところだが、今回もチャンスが出来たので再び四国入り。
主に讃岐うどんを食べる計画だが、その前にいわゆる「鳴門うどん」を食べてみることにした。
今回訪れたこのお店、実は二度目であり、初訪は2008年11月のこと。今回のツアーを計画するにあたり、「舩本うどん」に初訪する手も一度は考えたが、なるべく早い時間に讃岐入りしたいのもあって、舩本うどんより営業開始時刻が30分早い大井食堂への再訪を選ぶことにした。
で、9時50分にお店駐車場にクルマを駐め、9時55分、開店時刻5分前に現地着、余裕のシャッター&ポール。ノレンが掛かるまでお店の前で待つことにした。
ところがだ。お店の前でたたずむ私たちにまるでお構いなしに扉を開け、店内に入っていく人物が一人。お店の人?と思いきや、お店入口から見える客席にその人物は着席。やがてさらに、徳島ナンバーのクルマがお店の前に止まり、そのまま路駐で、やはり店内に入っていって着席する。
お店入口のところに「お願い 正面入口付近は、近隣の皆様への迷惑になる為、駐車御遠慮願います 店主」と書いてあるにもかかわらずだ。この様子に、このお店では「開店前に並んで待つ」のは常識ではなく、「開店前に勝手に入って営業開始を待つ」フライング入店が常連客のアタリマエであると察知し、私たちもフライング入店することにした。そして、いよいよノレンが店先に架かったときには既にほぼ満席となっていた。
注文は、同行者とともに「うどん」を選択。「うどん」か、玉子入りか、竹輪入りか、また、それらの大盛りか。このお店のメニューはこれだけ。天ぷらもゴハンものも、一切ない。そして価格は2008年11月に初めて訪れた時と変わらず据え置きなのは、今のご時世にありチョット驚きでもある。
やがて出来上がって運ばれてきたうどん、刻んだお揚げさんとネギはデフォルト。これも初訪時と変わらず。
その麺は...画面からイメージしていただけるだろう。讃岐うどんとはまるで対照的な、もう笑いたくなるほどの柔フニャで短い麺。啜りにくいところを啜り込み、咀嚼するのに歯は不要。鳴門市うずしお観光協会HPに依れば、「毎朝4時から仕込んだ手打ちの麺は、鳴ちゅるうどんの中でも細めで上品な感じ。」とここのうどんを表現している。
また、鳴門総合情報サイト【鳴との門】HPに依れば、「江戸時代から続く創業年数100年以上、現在は5代目が腕を振るう人気の老舗うどん店」だそうな。

面白いのはこの麺を求めてノレンが架かる前からフライング入店する常連客がワンサといること!しかも路駐のクルマには香川ナンバーもいる!出汁のお味はイリコと鰹のブレンドのようで、香りも高い。2008年11月初訪時には「うす味ながら...」とワタシは書いているが、この日の印象ではかなり濃いめの味わいで、後味も舌に長くまとわりつくものだった。
四国に、香川に讃岐うどんを求めて旅に出ようとする方は昔も今も多いことと思うが、決して讃岐うどんだけが四国の麺文化ではない。前回の四国ツアーで訪れた徳島県土成町の「たらいうどん」は、かなり太めの剛麺で、しかも香川県境すぐでもあるため、文化圏的に讃岐うどんのソレと非常に近いと思うが、この「鳴門うどん」は讃岐うどんとは明らかに違う。決してオススメするものではないが、食べに行けば確実に異色な麺体験が出来るとは思いますよ。


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