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とら蔵@円町

11月某日のこと。
用事があるのは花園の駅だったが、時間があるのでひと駅前で降りて寄ってみた。昨年12月1日にオープンしたということで、もうすぐ一周年を迎えるお店。

ラーメンはピリ辛味噌味の「とら蔵らぁめん」ととりがら醤油味の「らぁめん」の二本。看板メニューはピリ辛味噌味のようだが、スープの基本がわかるのはコッチだろうと勝手に解釈し、注文したのはとりがら醤油味の「らぁめん」。


しっかり食べたい方はセットものをどうぞ。


壁面にかかれている言葉。コレによれば麺にこだわっているらしい。


その麺は、どうやら非常に茹で時間が短いタイプらしい。席について、2分と経たない間に注文したラーメンが到着。
これは塩ラーメンではないかと思えるほど、「醤油味」というにしては、醤油の存在感が薄いスープ。背脂の粒々の粒が見える。一味はスープに沈ませず、わずかばかりに上から振り掛けられ、たしかに京都的な鶏ガラ背脂醤油ではあるが、昔ながらのスタイルとは一線を画す独自性がある。スープはさらっとアッサリしていながら、鶏ガラの風味はけっこうしっかりしていて、軽い味わいのスープながらダシが効いているという点ではなかなかのもの。

これは塩ラーメンではないかと思えるほど、「醤油味」というにしては、醤油の存在感が薄いスープ。背脂の粒々の粒が見える。一味はスープに沈ませず、わずかばかりに上から振り掛けられ、たしかに京都的な鶏ガラ背脂醤油ではあるが、昔ながらのスタイルとは一線を画す独自性がある。スープはさらっとアッサリしていながら、鶏ガラの風味はけっこうしっかりしていて、軽い味わいのスープながらダシが効いているという点ではなかなかのもの。

麺はよくある細目のストレートながら、若干多加水気味に感じる食感。
京都に細目ストレート麺のラーメンはよくあるが、食べた感じがよくある細目ストレート麺とはちょっと違う。麺の様子をよく見てみると、なにやら黒い粒子が混ざっているのがわかる。それは、「高倉二条」や「つけめん屋ろおじ」の全粒粉麺のようなハッキリしたものではなく、注意してみて見ると、粒子が見えるといったもので、それに気がつかなければ何のことはない、よくある普通の中華麺と思われてしまうものではないだろうか?けっこう手の込んだ仕掛けをしているわりに、そのことに気づくお客が少ないとすれば、ちょっともったいない気がする。
それから、目立たないところながら感じたもう一つ特徴として、ここのラーメン、(味は全く違うが)「高安」のように小さめの鉢になみなみとスープを注ぐタイプだが、熱々状態がかなり長続きすること。
スープを張る前に鉢をかなり温めているのか、それとも何か仕掛けがあるのか???
一方、悪いことを書いてしまうと、バラ肉の薄切りチャーシューと主張のないヤワヤワなメンマはもうちょっとなんとかしてよと言いたくなるが、590円なら、まあしゃないというところか。
京都の伝統的ラーメンを彷彿とさせる「銀閣寺」というキーワードや、壁に書かれた「京都で生まれた伝統の味」などの文句は、それだけを見ていると「ふむふむ、ますたに系なのね」という結論で終わってしまうところだが、実際に食べてみるといろいろとユニークな仕掛けを感じるラーメンだった。
しかし、なんとなくふらっと食べに来たお客さんには、その辺がなかなかわかってもらいづらいのではないだろうか。
私のような偏屈者はさて置き、普通のお客は、壁の字を鑑賞しに来ているわけではなく、麺の中に見える粒子を観察しに来ているわけでもなく、スープの熱さが持続するのを確かめに来ているのでもない。
ただ、「ハラ減ったからラーメンでも食べよ」と思うから、あの半自動ドアのボタンを押すのだろう....。
京都に細目ストレート麺のラーメンはよくあるが、食べた感じがよくある細目ストレート麺とはちょっと違う。麺の様子をよく見てみると、なにやら黒い粒子が混ざっているのがわかる。それは、「高倉二条」や「つけめん屋ろおじ」の全粒粉麺のようなハッキリしたものではなく、注意してみて見ると、粒子が見えるといったもので、それに気がつかなければ何のことはない、よくある普通の中華麺と思われてしまうものではないだろうか?けっこう手の込んだ仕掛けをしているわりに、そのことに気づくお客が少ないとすれば、ちょっともったいない気がする。
それから、目立たないところながら感じたもう一つ特徴として、ここのラーメン、(味は全く違うが)「高安」のように小さめの鉢になみなみとスープを注ぐタイプだが、熱々状態がかなり長続きすること。
スープを張る前に鉢をかなり温めているのか、それとも何か仕掛けがあるのか???
一方、悪いことを書いてしまうと、バラ肉の薄切りチャーシューと主張のないヤワヤワなメンマはもうちょっとなんとかしてよと言いたくなるが、590円なら、まあしゃないというところか。
京都の伝統的ラーメンを彷彿とさせる「銀閣寺」というキーワードや、壁に書かれた「京都で生まれた伝統の味」などの文句は、それだけを見ていると「ふむふむ、ますたに系なのね」という結論で終わってしまうところだが、実際に食べてみるといろいろとユニークな仕掛けを感じるラーメンだった。
しかし、なんとなくふらっと食べに来たお客さんには、その辺がなかなかわかってもらいづらいのではないだろうか。
私のような偏屈者はさて置き、普通のお客は、壁の字を鑑賞しに来ているわけではなく、麺の中に見える粒子を観察しに来ているわけでもなく、スープの熱さが持続するのを確かめに来ているのでもない。
ただ、「ハラ減ったからラーメンでも食べよ」と思うから、あの半自動ドアのボタンを押すのだろう....。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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あの匂いを受け付けなくなってます・・・
因みにうちと同じ麺屋さんですわ。
またの来店お待ちしてますよ~
ひとつは、作り手の鋭敏な感覚でもって化調に頼らない、あるいは化調を入れていても化調頼りになることを前提としない、一所懸命に作られたラ−メン。
ひとつは、まーこんなもんだろー的にある程度の妥協を含んだ一所懸命じゃないラーメン。
どのお店が前者で、どのお店が後者である、という具体的なことは、今度お会いした時にでもお話しするとして、味わった時に自分の中で独断で判断しているところが、実はあります。
その、前者か後者かについての私自身のうちでの判断は、全く私自身の個人的な感覚であり、それについて他人からとやかく云々される性質のものではないと思うわけですが、同時に前者がウマくて後者がダメというもんでも決してないということが、不思議であり、面白くもあり...なのです。
そこには個人的な好みがもちろんあって、それは人それぞれにどういう体験をして来たかにより異なるものでしょう。
私は私なりに「私の好み」を形成して来た食体験があります。
しかし、それならば、ウマいお店とそうでないお店とは各個人でてんでバラバラかというと、実はそうではなく、もてはやされる味とそうでない味は明らかにあるもんです。
ラーメン屋さんにとって、ラーメンは商品であり、生活していくための収入を得る手段であることは当たり前のこと。ラーメンだけでなく、商品とはもとよりそういうもんでしょう。だけど、単にそれだけ...というもんでももちろんないと思うわけですが、そのへんは、商いを生業とする方にこそ語っていただいたほうがよい世界だと思うので、コメントはこの程度にさせていただきます。
でも、やっぱり、世の中には二つのラーメンがあると、私は思います。
いずれまたそのうち、加藤屋さんにも寄せていただこうと思います。
来月の大阪は、なるべく参加できるようにしたいと考えています。
話の続きは大阪で~