コトノハ@津市江戸橋:中華そば塩&醤油

そのきっかけはもうずいぶん昔のことだが、あるラーメン店の外待ちで、ふと隣り合わせた方と世間話しながら待ってる間になんだが意気投合した結果、SNSでつながることになった友人がいる。彼とは、また別のお店の外待ちなんかで出会う度に情報交換したり、はたまた無理矢理自作ラーメン試食キットを送りつけてみたり…となんだかんだの交流がある。その彼がInstagramから発信する情報は東海方面のものが多く、つぶさに観察すると、彼がお気に入りのお店がほぼ見えてくる。今回はそんな彼の情報を頼りに三重県津市に出かけた。Google mapsに案内させて来てみたが、目的のお店がどこだかわからず、一旦通過。再び戻ってようやく見つける。扉右の日除け膜左下に小さく「コトノハ」とある。屋号を示す情報はここだけ。(以前はこの日除け膜にもっと大きく店名を描いていたそうだけど)なお、右隣りの空き地がそのままお店の駐車場となっている。
店内に入れば券売機。それはそうと、玄関入口扉のところといい、券売機背後といい、麺屋棣鄂をやたらにアピールする印象(笑。券売機のボタンには、かなりの情報量の文字。券売機前に立ち、これらに丁寧に目を通し、記述内容を理解するには、ある程度の時間が必要となる。
「毎週月曜日、火曜日、水曜日、日曜日はコトノハでの営業 木曜日は定休日です。」
【ボタン1】
鶏とほたて 柚子エスプーマ
 食券を渡す際にどれかお伝え下さい。
 海老としお インスタフォロワー限定
  鶏ととうもろこし 各950円
【ボタン2】
赤茄子とえび(とまとつけ麺)
 バケット付き 大盛不可 900円
 食券を渡す際にどちらかお伝え下さい。
  泡とごま(汁なし担々麺)900円
【ボタン3】
中華そば 醤油(みつせ鶏使用)950円
 佐々長醸造 生醤油 蔵造り使用
【ボタン4】
中華そば 塩(みつせ鶏使用)900円

「毎週金曜日、土曜日は「鴨と水 きみの」の営業になります。鴨昆布水つけ麺だけの営業になります。」

【ボタン5】
鴨昆布水つけ麺(岩手鴨使用)
 佐々長醸造 生醤油 蔵造り使用千二百円
【ボタン6】
梅の香〜梅昆布水つけ麺〜
(三年熟成梅酢)千二百五十円
【ボタン7】
こはく〜鴨しじみ昆布水〜
(宍道湖産)数量限定千三百円
【ボタン8】
麺大盛・ご飯
どちらかお伝え下さい各100円
【ボタン9】
領収書

…以上、これだけのテキストを黙読するのに、さて、時間はどれぐらいかかりましたか???

この券売機を前にして、まずわかったこと。(もともとの狙いだった)昆布水つけ麺は、訪れたこの日が日曜日であるため、残念ながら選ぶことができない、ということ。
そして、この日の選択肢は【ボタン1】から【ボタン4】の4択であること。
【ボタン1】【ボタン2】は、このお店の主力なのかもしれないが、昆布水つけ麺が選べないとなれば、普通のラーメン的なメニューをまずは試しておきたい。
そこでワタシは【ボタン3】中華そば 醤油 を、
同行者は【ボタン4】中華そば 塩 を、選択。
しばし待つ後出来上がってきた「中華そば醤油」。
!!!縦に刻んだ青ネギ、広面積レアチャーシュー、どんっと煮玉子丸一個、ナルト、細めのメンマたっぷり、スープに浮かぶ大粒の背脂!なんとも素敵なビジュアルではないか!
そしてコチラ「中華そば塩」。
おお、「中華そば醤油」とは具材の構成が違う!煮玉子、レアチャーシュー、メンマは共通だが、ナルトは黒に、ばら海苔、花鰹と来る。醤油も塩も、否が応でも期待が高まる!

で、味わってみる。棣鄂の中太麺の啜り込み感は上々なのは良い。
しかしだ。
みつせ鶏使用…佐々長醸造 生醤油 蔵造り使用…と、謳われれば、スープの味わいに鶏の旨味や醤油ダレの深みやキレと、そこに加わる背脂のまろやかさ…こうしたイメージを脳内に描きながら食べ進むことになるが、、、そんなスペックがまるで感じられないのはどうしたことか。むしろ、前に出てくるのはひたすらブラックペッパーのスパイス風味。なんじゃこりゃ。どうなってる?なんだか、スープの味にあれこれと足し算しすぎてしまった結果、大切ななにかを見失ったしまったような印象。
いわゆるスッピン=素顔がめっちゃ美しい女の子が、ケバケバと化粧しまくった結果、せっかくの素顔の良さを自ら見失ってしまったような感じ。見た目の丁寧な盛り付けを思えば、作り手が本来もっているポテンシャルはこんなもんじゃないとおもうけど、食べてみた印象は、ううむ、なんともはや…。
同行者注文の「塩」のスープも少し味見させてもらったが、「醤油」の味とそう大差ない。確かに「塩」には醤油感がない。が、「醤油」そのものに「佐々長醸造 生醤油 蔵造り」が感受されて来ない。結果、「大して変わらない」印象となる。
今回、ずいぶん辛辣な書きぶりになってしまったが、感じとったことを偽りで繕うことはしたくない。【ボタン1】【ボタン2】を選べば、あるいはこの日は選ぶことができなかった昆布水つけ麺に出会えていたら、印象は全く異なっていたのかもしれない。ただ、まだお若い店主のこと、これからの伸び代はまだまだまだまだあるだろう。今後の進化に期待しよう。


コトノハラーメン / 江戸橋駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.5

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