チャイナキッチン餃子王＠山科区西野今屋敷町：鹿肉の水餃子・チャーハン・タンメン

山科の某スーパーマーケットにお買い物。ついでにちょっと気になるお店に寄ってみた。昔からある昭和感満載の「今屋敷21番街」。看板の文字が消えかかっているけど。

その今屋敷21番街に足を踏み入れて見る。すぐ南に山科団地があるこの界隈、昭和40年代後半のころに急速に街としての整備が進んだところである。商店街は往時の雰囲気を今も色濃く残している。

その一角に、今回の目的地が。なんだかココだけ目立って新しい感じがする。外からは、店内の様子はまったくうかがい知ることが出来ない。

足もとの看板には水餃子各種に営業時間情報。まあ、とにかく入ってみよう。

店内、厨房に面したカウンター・テーブルがあるにはあるが、椅子は置いてなくって、カウンター席としては使っていない様子。その上部に短冊メニューがズラッと並ぶ。各短冊には赤い数字で番号が振ってある。

そして、各テーブル席には白紙の注文伝票とボールペンが置いてある。この伝票に短冊の番号を書いて渡すのがこのお店での注文方法。行ってみてわかったことにこのお店、中国人の御夫婦が営んでいらしてて、お二方とも日本語での会話は通じない様子。だからメニューは番号で注文するシステムってこと。では、この日本語メニューはいったい誰が？きっと日本が分かる関係者に書いてもらっているのだろう。

で、本日の水餃子→鹿肉の水餃子。表の看板にあったように、注文が通ってからのイチから手作りなため、暫く待つことなる。店内、BGMなどはないので自分以外ノーゲストだったこのとき、店内はシーンとした中、厨房から御夫婦が交わす中国語が聞こえてくる。

もっちもちの皮にサッパリとしつつなんとも味わい深い鹿肉の餡！おお！コレはイケる！！

さらにしばらくしてチャーハンが出来上がってきた。たっぷり玉子に玉ねぎ人参。ホクホクとして独特の素朴な味わい。けっしてどぎつくない。かつ、味王or味覇的味わいはけっこう明確。なんだけどね、美味いんですよコレが！

そして、さらりかなりのタイムラグ（笑）を経て出来上がってきた本日の自家製麺→自家製タン麺。底の浅い器に少し小さいサイズで提供されてくる。具には白菜と豚コマ。

この麺がモッチモチでとにかく素晴らしい。昭和感満載の薄暗い商店街の一角にこんな素敵な自家製麺のお店が棲息してるとは驚きである。スープの味に、ほんのりと八角が仕込まれてあって、チャーハンと同様にタンメンのスープもまた味王or味覇的味わいはけっこう明確なんだけど、コレがなんとも美味しくてビックリ。これはいいお店を見つけたものだ。
あとから分かってきたことに、このお店が今屋敷21番街に移転してきたのはおよそ2年前らしく、以前は熊野神社前で営業していたらしい。また、さらにその前（？）は川端警察署近くで営業していた頃もあったらしい。となると、京都の至宝が山科西野にやって来た、ということか。
ちなみに「餃子王」とは「ぎょうざおう」と発音してしまいがちだが、お店の御夫妻は王（わん）さん御一家なので正しくは「ぎょうざわん」、なのかな？ん？？？

チャイナキッチン 餃子王 （餃子 / 東野駅、京阪山科駅、山科駅）
昼総合点★★★★☆ 4.5

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

 

呈蒟蒻(@t_cognac)がシェアした投稿