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喜楽@三重県四日市市前田町:ラーメン並盛

今回のソロラーメンツーリング、結論からいうと非常に面白いものだった。というのも、四日市市にある非常に新しいお店と、対照的な老舗の両方を訪れることが出来たからである。
このお店、ラーメンというものがマスメディアや書籍の上であれこれと語られることの少なかった時代から人気のあったお店であろう。誰かが「四日市ラーメン界の重鎮」とか書いているのをどこかで見たが、京都でいえば「ますたに」とか「天天有」とか「新福菜館」とか、また例えば山科区に限っていうなら「夜鳴きや」に相当するような、そんな存在だろう。開店時刻よりもかなり早くに現地に着いていたため、あらかじめ店舗外観を撮っておいたが...
先に「麺屋Aurum」に訪れて後、こちらに伺うと既に駐車場は満車。店内は満席寸前。幸い、外待ちすることなく着席することは出来たが、とにかく地元のお客でよく流行っていること請け合い。
軒先にかつてはあったであろう「楽」の字が落ちたまま。営業時簡になってもノレンが上がるわけでもなく、幟がはためくでもなく、また、外から見るに、ラーメンとも中華そばとも一切書かれていない。そんな店先は地元民ではない私のようなものにとっては、情報がなければここにラーメン店があるとは分からないような外観。そういう意味では讃岐うどんの老舗を探しにいくような楽しみもあるかなぁ。
店内はテーブル席と小上がり席のみでカウンター席は無し。混んでくると「相席でおねがいしま~す」という声がやんわりと飛んで、みんなそれが当たり前のようにしている光景。背もたれのところがぐらついたイス。なんとも昭和的な灰皿。くたびれたテーブルコショーの瓶。使い込まれた竹筒の箸立て。
メニューは、ラーメン並盛か大盛、ビールとライスのみ。
しかもライスは土祝日は無し。
ビールはあるけど、アテになるものも無し。
しかし安いなビール。銘柄なんだったっけ?
注文は大人しく「ラーメン並盛」。
ちょっと長めに待ったのち、運ばれて来た並盛。なんともクラシカルな姿。
味わってみる。ハレーションを恐れずに結論からいうと、「まずい」。
詳しくいうと、スープに含まれている独特の漢方薬のような薬草のような何ともいえない風味。アレはなんだろうか?
またメンマの強烈な味付けはスープとは全く別個に存在している。業務用味付けメンマそのまんまを「それを持ってヨシ!」と堂々と使っているかのような豪快感。
チャーシューは、醤油の沁みたクラシカルな味わいがある。
そして、麺。かなりムカシにどこかで出会ったことのあるような、鹹水の存在感強烈にして黄色い発色の強いザクザクごわごわの中太麺。
と、想定外の強烈なインパクト。
仮にこのラーメンが、この場所でなく、どこかのデパートの催事場における「〇〇物産展」のサテライト店舗のようなところで出て来たら、「うげっ!ナンじゃこりゃ!?」と思うことだろう。
だけどこれこそが、まさしく昔から続く「喜楽」の味なんだろう。
先に書いたように結論からいうと「まずい」のだが、食べてみてからある程度時が経ってこれを書いている時点で思うに、不思議とまた食べに行きたくなる種の味わいでもあるのだ。
もし、ココのラーメンが、メンマの味付け控えめで無難な豚肉出汁醤油味のスープで、ありきたりな低加水ストレート細麺の凡庸な懐かし系中華そばに変わっていったりなんかした日には、きっと喜楽は喜楽でなくなるだろう。
ココでしか味わえない強烈な独特感は、地元では愛されている。ひっきりなしにおとずれる客の多さが何よりの証拠である。
以上、関西からわざわざ足を伸ばして楽しみに行く価値は十分にあるほど、「まずい」。
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【喜楽】
11:00~18:00
木曜日定休
059-347-0406
三重県四日市市前田町5-4
P:あり
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喜楽におじいさん(店主)がいた頃のラーメンを食べてもらいたかったですU+1F4A6
昔はうまかった!ってみんな口を揃えて言います。その味に唯一似ているのが今の喜楽なのでみんな並んでまで食べたいのと思います。
ラーメンは食べ慣れ!最低5回は行ってもらいたいです!