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中華そば 珍元@壬生川通仏光寺通下ル:中華そば

そういえばココ、麺屋中野から歩いてすぐのところにある。そして、ずいぶん長いこと味わっていない。というわけで、久しぶりに訪れてみることにした。自身のPCに残る記録を見ると、かれこれ8年ぶりになるようだ。上掲画像はこの日の店舗外観。そして下の画像が8年前。
店舗のテント屋根の色合いや、店舗の周囲の風景が変わっていることが見て取れる。
注文は中華そばの並。いまだに450円と価格据え置きで頑張っている。この日は大将の奥さんと娘さんのお二人でお店を切り盛りされていた。聞いてみると大将はお元気だそうで、以前よりは厨房に立つ時間を少し短めにしているとのことだった。
コチラは8年前の画像。メニュー周囲の掲示物等の微妙な違いに歳月を感じる。
これも8年前の画像。奥さんはいつでも大将の後ろでお店を支え続けてきたんだろう。
これは本日の画像。ちょっと小振りの麺茹での鍋とスープの入った鍋。麺は鍋に泳がせて平ザルでとる方式。
京都の老舗製麺業、福建の麺箱は8年前も今も、この位置と決まっているようだ。
で、コレがこの日の「中華そば(並)」。けっこうチャーシュータップリめ。
ダシのスペックは、鶏ガラ・豚骨に豚背脂、タマネギ、ニンジン、土生姜を加えたものときく。コレにチャーシューの煮込み汁、しょうゆダレ、珍元独自の味付け唐辛子味噌を少し加えたスープ。味わってみると、意外や意外、ショウガの味わい&香りがドーンと前に出ている。「アレ?こんなのだったっけかなぁ?」とお店で食べている時にはそう思ったが、後ほど8年前に自分が書いたことを読み返すと、「古典的な京都の背脂醤油タイプながら、背脂控えめでショウガの風味が少し前に出た、野菜を煮出した感じもある...」などど書いているので、このショウガ風味が珍元ならではの味わいなんだろう。タップリ目に入ったウデ肉チャーシューは、昨今の凝ったつくりのものと比べれば随分カタくて素っ気ないように感じるが、これはこれで、30年の歳月のなかで培われて来たスタイル。味わいつつ、「あぁ、こんな味だったんだ」と、しみじみ温故知新。
老舗麺屋、福建の麺。京都の古典的低加水気味ストレート細麺。麺自体がその食感を主張して来るタイプではないが、そういう麺がクラシカルな京都ラーメンのスタイル。
食べる途中で、テーブルにある唐辛子味噌を少し加えて味わってみる。この唐辛子味噌、厨房にも同じものがあってスープにはデフォルトで少量加えられているが、あとから追加するとニンニクの利いた独特の風味が幅をきかせ、かなりスープの味わいを変化する。ニオイを気にしなければ、これはアリだ。
と、たまにはこうしたクラシックなお店の味わいもいいもんだ。
店先の看板、「シ」の字を養生テープでマスキングし、今は「ウマイ中華そば専門店」なんだ(笑)。
ところで、ここの手作り餃子、「ご近所の奥様方がご飯のおかずにとひっきりなしに持ち帰りで買いに来るほど」と、かつて武内さんが書いていたなぁ...
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【中華そば珍元】
10:00~23:00
月曜日定休
075-801-9589
京都市中京区壬生相合町20
P:なし
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