楽縁＠彦根市古沢町：豚骨煮干しラーメン チャーハンセット

久しぶりに単車で湖国へ。１月５日のチキン野郎初訪以来だ。
iPhoneの地図アプリにナビゲーションしてもらってたどり着く。
おー、ここかぁ。

手作り感満点の看板、

情報がなければ、ちょっと入るのをためらってしまうような怪しげ感。

すぐ横には東海道本線。さぞかし電車の車窓からもよく見えるのではあるまいか。

店内に入ると、おもむろに食券販売機。しばし迷い、豚骨煮干しラーメンのボタンを押したあと、さらにチャーハンセットの追加した。ということで、初めて訪れた客としてメニュー選択の参考材料とすることになるのは食券販売機のボタンなのだが、

席に着くと、諸々のメニュー表も取り揃えてある。注文時には麺の茹で加減、タレの濃さ、ネギの量についてリクエストを聞いてくれることが明記されてあるが、今回は初訪ゆえ、特別に呪文を唱えることなく「スベテフツーデ」注文。
店内、オープンキッチンをＬ字に囲むカウンター席が中心だが、お店入口側のＬ字の短い辺にあたるカウンター側にはこれまた手作り感のある設えでテーブルが拡張され、カウンター席としても使えつつもグループ客にはテーブル席風な使い方もできるよう、ちょっとした工夫を凝らしてある。

やがて運ばれてきた豚骨煮干しラーメン。無鉄砲ばりの超濃厚さではないにしても、それなりの濃度を湛えた豚骨中心な動物系ダシのしっかりしたウマミ。骨ガラを煮出すことについては、かなり性根を据えて作っている感。ちょっと脂分も含ませて炊き込んでいる感じもする。いっぽう、煮干しの風味については動物系出汁の裏側でどよんと効いている。特徴的なのは煮豚ではないちゃんとしたヤキブタのならではの風味がラーメン全体の中でけっこう幅をきかせていること。

店内にある掲示に依れば、豚骨のみならず鶏ガラも併せてつかっているようだ。

低加水気味のストレート麺はどっしりとしたスープに負けておらず、なかなかしっかりとした食感が持続する。

ラーメン到着後、少々のタイムラグをおいてチャーハンが出来上がって来る。私自身の好みでは、近場の第一旭寺田店のチャーハンのような紅ショウガの幅の効かせ方は、後々になって風味が紅ショウガだらけになってしまうし、さりとて残してしまうのもなんだかなぁ...で、あまり好きでないのだが、コレくらいの「ほんのちょっぴり」な付け加え方だと、紅ショウガが却って冴える感じでイイネ。

そして何より、パラッとホクっと、味付けもどぎつくなく程々のところに仕上げてあって、油っこくもなく、何とも美味い。

今回、湖国寄り（自称）良心系爽やかブロガー氏の記事に触発され、「わざわざ行くなよー」とかいうもんだから、天の邪鬼にも却ってわざわざ行きたくなって、結局わざわざ行って来た。
わざわざ行った結果思うに、彦根や長浜にココ数年でめきめき頭角を現すようになるとともに店内の空間演出に洒落た配慮をもつ複数のお店とは、たしかに一線を画するかもしれない。が、このお店の提灯に書かれているように「高架下屋台」の何ともいえない、ちょっとした場末感に魅力を感じるような方にはむしろオススメと言ってもいいような気がした。また、このお店、雀荘が併設されていることもアヤシゲ感を増す要因となっていると思うのだが、京都にも心ある数多くラーメン店主がリスペクトするあの名店もまた雀荘併設であることは、当ブログの長年御覧いただいている方にはご承知の通り。

 

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【楽縁】
　11:30～14:00
　17:30～22:00
　日曜日定休
　0749-27-4303
　滋賀県彦根市古沢町641-9
　Ｐ：あり
　

楽縁 （焼き鳥 / 彦根駅）
昼総合点★★★★☆ 4.0