味見鶏まるめん@向日市上植野町:だしラーメン&ゴハン小

この日、午後から洛西方面に出張。そのついでに久しぶりに寄る。およそ9年ぶり?
このお店、創業はいつの頃か定かではないが、インターネット黎明期の2000年初頭の頃、当時のラーメンサイト「京都ラーメンマップ」内の併設掲示板(BBS)に、店主様が創業当時の試行錯誤の様子をよく投稿されていたことを今でもよく覚えている。そのことから思えば、かれこれ創業20年は確実に経過しているはずだ。もともとは今のお店がある場所でホカ弁屋さんを営んでおられたと記憶するが、心機一転、ラーメン店に転身するにあたり、「無化調」にこだわりぬくことをコンセプトとして創業された経緯がある。
今でこそ、「化学調味料」は正式名称ではないとか、日本うま味調味料協会周辺が主張し始めたことからか、ひと頃ほどに「無化調」を標榜するお店は少なくなったように思うところだが、味見鶏まるめんでは、店先の看板や店内のメニュー等、店内にはいたるところに「無化調」の文字があるのは、創業当時からのアイデンティティーなんだと思う。
この日はクルマで訪れた。専用駐車場は無いが、周辺には車が置ける場所はいくつかある。とりわけ、お店から斜め向かいの業務スーパーはなにか買い物すれば無料で利用できるので便利。
店内のメニュー。創業当時からの看板メニューは「背脂醤油ラーメン」。「だしラーメン」が始まったのはいつのころだったか知らないが、創業当時にはなかったメニュー。今回、このあと大勢の人たちの前で喋る仕事が控えていたため、揚げニンニク入りの背脂醤油は遠慮して、「だしラーメン」にゴハン小を付けて注文。「無化調」の文字はこの中に4箇所もある(笑)やっぱし、アイデンティティなんだ。
メニューはさらに「つけ坦坦めん」「豚骨ラーメン」と続く。「つけ坦坦めん」は、かつて向日市の商店街が2009年に町おこしのため「京都激辛商店街」キャンペーンを始めたのに合わせて開発されたメニューだと思う。一方の豚骨ラーメンは創業当初からあった記憶。そしてこの豚骨ラーメンは無化調ではなく化学調味料使用とわざわざ明記する愚直さが愛しい。
定食&セット物もある。
また、夜の呑み処需要にも対応している。
この掲示に「無化調」の文字は無いが、サイドメニューを同時注文した場合、ラーメンを先に食べるを勧めている。
やがて出来上がってきた注文の品一式。島とうがらしとともにトレーに載せて運ばれてきた。
半熟茹玉子は切る時に使うテグスをギザギザさせて模様をつけ、チャーシューはバーナーで炙りを入れ...と、細かなところも凝っている。さらにメンマ・九条ネギ・白ごまに糸唐辛子・ナルトにワカメ。「特製」とか「豪華盛り」とかでなく、スタンダードバージョンにして十分以上の具材の豊かさ。
看板に偽りない、無化調にして深みのある出汁感を堪能させてくれるスープ、シャキッとしたストレート細麺。完成された一杯として、相変わらずビシッとキマってるやん!まるめんウマ〜。
メニュー表のスペックに記載はされていないが、「とろろ昆布」がグルタミン酸的うま味をブーストさせる。
ラーメンと一緒に注文したゴハン小には二種のふりかけとともに供されてきた。日頃からゴハンにふりかけは要らない派でもあり、せっかくの無化調スープとともにあじわうのには合わない気がして、ふりかけは使わないでおいた。
かつてはラーメンサイト併設BBSでいろいろとやり取りのあった店主藤原氏、SNS全盛の今、ネットへの発信は特にされていない様子。それはともかく、営業中の厨房はテキパキと動くスタッフとともにお忙しくされている。お店専用駐車場はないけれど、地元のお客さんはひっきりなしにやって来る。その様子を確かめることが出来て、なにより良かった。


味見鶏まるめんラーメン / 西向日駅
昼総合点★★★★ 4.5

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