麺処 ななつぼし@一乗寺:極濃厚ラーメン

このところ個人的な環境の変化で時間的距離が短くなったのをいいことに、この日またしても一乗寺へ。先日行きそびれた新店に赴いてみた。なんでも、つい先月の7月4日にオープンしたそうな。

それにしてもメニューの多彩なお店だこと。お店の外に貼り出してあったチラシの三種(極醤油ラーメン・数量限定極濃厚ラーメン・海の潮ラーメン)からいずれかを選ぶつもりだけど、三つともそれぞれが特徴的でいずれもがキニナル...ので、お店の人にちょっと尋ねて三種について説明をしていただいたの聞いて、数量限定の極濃厚を注文。

あ、セットメニューあるのね。じゃあ半チャーハンのCセットでお願いします。

 しばし待つのちやってきました極濃厚。具材で埋め尽くされたゴージャラス感。おー。

味わってみる。「極濃厚」とはこのお店の場合、スープに含まれる鶏成分の多さを意味するようで、それは意外に脂こくはなく(鶏油はどこにいったのか?というほどに)、それでいて動物系の素材に満ち満ちた感。「最初の炊き出しから三日間かける」スープだそうで、なるほど、濃い。液体のなかに鶏ガラから分離した軟骨やニクをの細やかなかけらが満ち満ちている姿はなかなかのもの。ただし、スープの中にリアルは骨のカケラまで混じるやりすぎ感(笑)きっと煮出して漉し出したスープのガラを網目の洗いザルに入れたところに上から棒か何かでグリグリ押し付けて軟骨やニクのかけら成分を加えているのだろう。
そういう手の込んだ感は食べていて十分に感じるし、濃厚なスープと刻みタマネギやホウレン草のフレッシュさとの好対照もなかなかにいい。
そこまではいいんだけど、逆にやりすぎ感が裏目にも出ていて、せっかくの鶏の旨味が飛んで行ってしまってる感も同時にある。これはあくまで個人的見解だが、鶏の場合は煮出していくと旨味のピークに達するところがあって、その強火フタしてグラグラ製法なら概ね3時間半あたりがそのピークだと思っている。コレはかつて「長く煮込めばいいんだろ」的にいろいろと実験を繰り返し、煮込みながら味見を繰り返す中で得た経験を思い出させてくれる味。麺はストレートの細麺ながら、スープに負けずに啜り込んでしっかり美味い。食べてる途中で思ったことに、海苔は見た目に豪華さを演出するけど、現時点での「極濃厚」の味わいにはむしろない方がいいように思った。
このお店の場合、他のメニューを見ても開業する前の時点でかなりいろんな研究を重ねてきている様子があるし、現時点でも完成形ではなかろう。こういうお店は、今後どう進化していくのかがとても楽しみなもので、一乗寺の「いつ行っても行列」な数店の安定した魅力とはまた違う面白さがある。 別の業種からラーメン店に転向された店主が、その一途な思いからとんでもなく美味いラーメンを実現させる...という好例に今後なっていく予感。

チャーハンもふっくら具沢山。なかなかでした。

【麺処 ななつぼし】
11:30~14:30 & 17:30~23:00
年中無休
075-756-0691
京都市左京区一乗寺赤ノ宮町15-3
P:なし(近隣コインパーキング利用推奨)

ななつぼしラーメン / 茶山駅一乗寺駅元田中駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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