新春 京都清湯プレミアムコラボ 〜京都清湯の未来〜 @麺処 鶏谷

実はこの日、ラーメンあおやまに行く前に、すでに整理券をゲット。

で、ラーメンあおやまでイチバン狙いのヤツいただいたあと、ゆっくり移動し、整理券に書かれていた「お戻りの時間」にちょうど間に合う頃に麺処鶏谷へ。

お戻りの時間に戻れば、すっと待たずに食べられるのかと期待していたが、オペレーションが原因なのか、ご飯ものをサイドに出したので客の回転が遅いのか、スタッフ不足で片付けが間に合わないのか、そうしたことが複合してなのか、とにかくここから50分以上待つことに。画像に居並ぶ人たちを撮ってはいないけど、それはそーいうふーに撮ったからだ。

この日、用意された250食は10:45から15:00過ぎまでに渡って提供を計画している様子。9周目だと三時のオヤツだ。もっとも、過去には昼に食べるつもりが夕食になってしまった二.二六事件もあったっけ。

さらに、整理券配布の情報を知らずに行列に並ぶお客も取り込もうとしたもんだから、行列にはさらに拍車がかかった様子。

ともあれ、京都の実力店4店が清湯スープの新提案をするという今回のコラボ。期待感は高まって当然というもの。

やがて出てきたのは、なんと「しゃかりきmurasaki」のステンレス鉢。おやおやコレは意外。

今回同行のオナカマさんのは「蛇の目屋」の鉢で...

さらにもう一人の同行者の鉢は「とうひち」のヤツ。器がかわれば見た目の印象のずいぶん変わるものである。まあ、問題はそのナカミだが。

さて、そのナカミについて、だ。今回、人気の4店が正月に「京都清湯の未来」と銘打って企画したコラボ作品。そのタイトルに惹かれてやってきたように、一番気になっていたのは「京都の未来」を示唆するであろう、その清湯スープだ。
誤解のないように最初に書いておくと、決して不味いわけではなく、それなりの味わいはあるスープではあった。
素材には、京地鶏・丹波黒鶏・淡海地鶏・京丹波高原豚に本枯節の花鰹・アサリと帆立の貝の出汁その他を加え無化調で、敢えて和風出汁で使われることの多い昆布や椎茸は使わなかったという。その結果、出来上がってきたのは寄せ鍋の後の残り汁でそろそろシメのうどんを入れようか、という状態をイメージするような味わいで、残念ながら「しゃかりき」や「とうひち」で味わう研ぎ澄まされた清湯の切れ味みたいなのがすっかり引っ込んでしまい、出来上がりの味のイメージを誰が担当したのは知らないが「船頭多くして船進まず」を地で行くような、あたかも混迷期の日産や三菱のクルマ作りのように、どっちに向いて進んでいったら分かりません…というか、あれこれ闇雲に素材を入れてみた結果に委ねてみた…とさえ感じてしまう味。率直なところ「京都の未来」を予見させてはくれなかった。

そして、トッピングのニク類はやたら滅多に豪華だった。わざわざ別皿に盛ったのは、一度に鉢に籠めてしまうと乗り切らないし見た目のバランスも当然肉祭りになってしまう。悲しかったのは焼目をつけた白ネギさえもすっかり冷たくなってしまっていて、見た目の豪華さが本末転倒の結果につながった感じ。

麺は蛇の目屋製と聞くが、この麺自体は啜って心地いいしっかりしたものであった。あと、穂先メンマとか京料理を意識したのか蕪とか柚子皮とか、いろいろなことをやろうとしてはいるが今回のテーマは、なによりも清湯スープでしょ。
今回、ずいぶんな書きぶりをしてしまうが、シャカリキが、トウヒチが、トリタニが、ジャノメヤが、このままの状態で安穏としたままでいるとは思わない。

 ということで今回のコラボ、京都の清湯への大きな課題提起となったことは間違いない。

そしてまた、ある爆食系で減麺中の某氏のつぶやきの中にあった「私がワンデー限定をスルーする理由は①本物志向よりインパクト素材の見栄え、SNS映え指向。②出来損ないでもまあチャレンジだし仕方ないよねと店主媚びニワカラヲタから安易に許される免罪符。不味いとお店の生命に関わるデフォに比して責任が希薄。③良かった場合でも後で人に薦められない。等です」という指摘に、安易にコラボにリアクションバイトしてしまうのも考えものだな..と思うに至ったところである。

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