らーめん塩醤@日野町松尾1丁目:豚骨らーめん&塩らーめん

近頃オナカマさんのSNS情報でチラホラと見る、最近オープンしたらしい日野町の新店。同行者を伴って行ってみれば、開店祝いの花がノレンの傍らに置いてあった。
店内の、本来なら小上がり席としてのスペースにもいくつかの祝花。やはり、つい最近オープンしたのだろう。かずさん情報では開店日は2月ほど前になっているが、そうだとしたら、いまだにこれだけの祝花がお店の内外にあるとは考えにくい。Twitter上で探りを入れてみると、このお店の情報が複数上がり出したのは今年の10月16日。おそらく、この日が新規開店の日だったと推察すると、私たちが訪れたのは開店後三日目ということになる。

入口左すぐに、わかりやすいボタン構成の食券販売機が。大きなボタンの右側半分は「らーめん塩醤」のA4ヨコラミネートで隠しているのだろう。とにかく、塩か、醤油か、豚骨か、とシンプル。事前に得ていた情報では豚骨はまだ提供されていないと聞くところだったが、行ってみれば三種のラーメンとも提供可の様子だった。
というわけで、同行者は「塩」を、自分は「豚骨」を注文。

店内、二階へと続く階段があるが、客席としては使用していない様子。現状ではもっぱら厨房前のカウンター席のみで営業する様子だった。

食券販売機とカウンター席のあいだの空間には、ダンボール箱が無造作な感じで床に直に置いてあり、それぞれの箱には「キッコーマンのこいくちしょうゆ」、「麺屋棣鄂」、「富士シーソース海醤haijan450g✗24」とかいう字が認識できた。

厨房には大きな寸胴1と雪平鍋用コンロが2,四角いソースポットを温める用のコンロ1という構成。私たちの注文が通って後、カウンター席から調理作業の様子をしばし観察。すると、大将がおもむろに奥の床からブリキの一斗缶を取り出してきて、ソースポットにブリキ一斗缶に入った液体を、だばだばだばと4・5リットルあるいはそれ以上の量を注ぎ入れる。その一斗缶の中身は...醤油ダレなのか、はたまた醤油そのものなのかわからないが、きっとラーメンのスープの味を構成にることになる調味料と思って間違いないと思う。
この、カウンター席に座るお客の眼前で、一斗缶の中身をだばだばだばと注ぐ...。この光景を見た時点で、このお店がどういうラーメンを作るのか、察しが付いた気がした。
先に出来上がってきたのは同行者注文の「塩らーめん」。
こちらの方には細麺を使用。少し味見させてもらうと、見た目は清湯なのに、麺をすすってみると麺に油膜がまとわりつくような感じ。加える香味油分が多すぎる感。これが、このお店ならではのチューニングか?
いっぽう、後から出来上がってきた「豚骨らーめん」。
スープはなるほど、豚骨をガシガシ撹拌しもって煮詰めた感じが伺える濃密な感じ。
そして、豚骨らーめんには中太の縮れた麺を起用している。豚骨=細麺というステロタイプな考え方でなく、濃密で高粘度なスープに負けないように麺も力強いものを合わせるという考え方は賛同できる。
そして、味わってみる。
!!! 一口目、想定外のインパクト。「豚骨」というより、臭みさえ伴う魚介が交雑した強烈な味。なんじゃこりゃ?...その後、なんとか麺は啜りきった。
お店を出る時に、大将に確かめてみたところ、「豚骨ら−めん」には確かに魚介成分をブレンドしているという。
魚介風味を足すのであれば「豚骨らーめん」でなく「豚骨魚介らーめん」あるいは「魚介豚骨らーめん」と銘打って出せば良いと思うのだが、そこを敢えて「豚骨らーめん」とする意図は何か?
ともあれ、この味で、この地に新規にお店を立ち上げるというからには、それなりの勝算があってのことだろう。
どうやら私は、「強烈な旨味で新しいインパクトを与えるラーメン」に、ついて行けなくなっているのかもしれない。
そう思うとともに、この味に魅力を感じる人が、この地域をどれほど居るのだろうか?も、興味深いところ。なにせ鮒寿司が珍重される湖国滋賀。案外、狙いはそこなのか?そんな気がした。
決して、万人に受け入れられる味ばかりが「美味いもの」とは限らない。
だから「らーめん塩醤」、どうぞ、お運びいただき、その味を確かめていただきたい。
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