ことり@愛媛県松山市湊町:鍋焼きうどん&稲荷寿司

松山では、地元ならではの麺文化を味わおうと鍋焼きうどんの老舗に向かう。そこで、「アサヒ」か「ことり」のどちらを選ぼうかと迷うが、この後に向かいたい場所に行くには「ことり」の方が近いらしく(いや、後から思えば大差はなかったのだが)、コチラを選ぶことにした。アーケードに面した商店街の、一歩入った細い路地。いい感じのレトロ感。
店内、ほぼ満席ながら偶々待つことなく通していただき着席。メニューは鍋焼きうどんといなりずし。他は一切無し。昭和24年以来七十余年、コレだけで続いて来たというお店。その歴史についてはココに詳しく紹介されている。
注文してからすぐに出されて来た「いなりずし」。ぼてっと太めのボディ。お揚げさんの味付けは極薄めにして中の酢飯の酢加減も控えめで細かに刻まれたニンジンかチラホラと。鍋焼きうどんに合わせたチューニングなのだろう。
しばし待つのち出来上がってきた鍋焼きうどん。独特な形状のフタ付きアルミ鍋。そしてレンゲもアルミ製。手にしてみると実に軽くて安っちい(笑)。
蓋を開けて、さていただきます。いりこのよく効いた香り高いダシにやや平たくもっちりやわらかな麺がよく馴染む。テーブルには七味唐辛子があったので、途中からちょっと足してさらに味わう。ああ、コレはやはりこの地に来たら一度は味わっておくべき一杯だと実感。
ところで、私たちが入店した後にやってきた男女の二人組、見た目の年齢差から、どう見ても親子ではなさそうだし、また会話の口ぶりから夫婦でもなさそう。やがて、お店に出入りしているギターリストの楽器がどうとかいう話になり、封に包んだお札を受け渡し。あれは、まさに、旦那と妾のやりとりだったと思う。邦画かドラマのセットのような昭和レトロな店内で、それこそ邦画かドラマのようなダンナとメカケのやりとり。なかなか乙な風景だった。


ことりうどん / 石手川公園駅大街道駅市役所前駅
昼総合点★★★★★ 5.0

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