ワイルドキッチン石窯パン工房@永源寺方面のとんでもないとこ

大津地方公設卸売市場での買い物の後、この夏に発売されたLeaf  MOOK「やっぱりスキ。滋賀」の表紙を飾っているパン屋さんを目指してみた。

書籍に掲載されている住所をスマホのナビに入力し、それに従い行ってみる。と、やがてアスファルト舗装は途切れ、ガードレールの傍に、なにやら意味ありげな看板が。この看板の先に進むと...

やがて羊の牧場にさしかかる。この先に、本当にパン屋があるのか???

さらに、行く手を阻むかのような、何やら意味ありげなゲートを不法侵入になりはしないのかと不安な気持ちで通り抜け、さらにダートのゆるやかの登り坂を進む。ふと振り返ってみると、人里があった場所からかなり離れてしまっている。オフロードバイクで林道ツーリングなんかをやった経験のある人なら、まあこういうところもあるよなぁ、と思えるかもしれないが、そうでない人ならもしかして引き返してしまいたくなるようなロケーションである。

そのダートの行き止まりに、煙突のある小屋が見えてきた。どうやらコレが目的の地らしい。

車を降りて、横手に回ってみると、ここでやっと、あの本の表紙で見たのと同じ風景に出会う。しっかし、ホントすんごいところにある。俺のラーメンあっぱれ屋もたいがいな所にあるし、先日訪れたソラノネ食堂や、先日下見に訪れただけだったのでこのブログには掲載してない「ブルーベリーフィールズ紀伊国屋」も、ホントたいがいな場所にあるが、このパン屋さんも、ホントたいがいである。実に驚くような場所にある。

店の裏側には石窯用の巻がたくさん積んであって、

店舗横の小屋にはリアル石窯。この石窯自体も、店主さんの自作であろう。

買い物をしつつ、店主さんになんでこの場所なのか尋ねてみた。すると、理由は明確だった。「石窯で、ケムリ出しまくって、(周辺に迷惑をかけたりせずに)好き放題にパン作りができる場所を探すと、ココになった。」ということだそうな。

一切の妥協抜きで、作りたいものを作りたいように、とことんこだわった結果のパン。いくつか買って、帰ってから食べてみた。

これまでのパンの概念を覆すような、無骨で、どんっと重厚で、味わい深いものだった。

と、かようにとんでもない場所にあるお店だが、昨今の情報社会、自分がそうであるように、やがて買い求めに来る人は日に日に増えるだろう。自分たちが店を出ようとした時、入れ替わりに三重ナンバーの車がやってきた。やはり探し当てて訪れたようだった。

ワイルドキッチン石窯パン工房パン / 八日市)
昼総合点★★★★ 4.5

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