和風柳麺 麺屋ひょっとこ＠東京・有楽町：柚子柳麺

有楽町の東京交通会館地下に、カウンターだけのとても小さなラーメン店がある。なんとなく前を通ると、「柚子老麺」なんて書いてあるのが気になって入ってみた。

メニューはこのとおりシンプルなもの。柚子老麺は和風老麺にゆずを加えたものらしい。
注文すると大将は、作業台を兼ねるステンレス冷蔵庫の天板にこれから茹でる麺を、なぜか一度置いて広げる。

そして、おもむろに大ぶりの柚子を出してきて柚子皮をおろす。そのあと、手際よくパパっとラーメンを作り上げてワタシの目の前に置いた。

基本は透明スープのあっさり塩ラーメン。コレにさっきのおろしたて柚子皮の香りが加わり、また、三つ葉の爽やかさも手伝って、なんとも品のいいラーメンに仕上がっている。
油分がまったくないわけではないが、食べている間にはほとんど存在をじないほどの超淡麗なラーメン。
そんなだから、味わい的に若干もの足らない感もあるのだが、却ってこういう淡麗なあっさり感と柚子と三つ葉の爽やか感に魅力を感じてやってくる女性客も多いようた。
縮れ気味細麺は硬めの茹で上げで、しっかりとした噛みごたえのある麺。大ぶりなバラ肉チャーシューはけっこう分厚く、ほどほどに柔らかく美味い。
なるほどこういうのもアリな、爽やかなあっさりラーメン。