麺屋 極鶏@一乗寺:極鶏 黒だく&赤だく

現在、東海方面在住の某超大物ラヲタがやって来るという情報を聞きつけ、迎撃すべく向かう。自分としては異例の早さでのリピートでもある。

このお店の基本形「鶏だく」は前回いただいたところである。東海方面の彼が「黒だく」をチョイスしたので、私は「赤だく」を注文。

「黒だく」と「赤だく」のビジュアル。上掲画像のように、大きく異なる。
現時点において、SNS以外のウェブ上における「黒」と「赤」のツーショットはきっとコレが世界初であろう(だからどやねん)。
黒だくの方はいわゆる「マー油」をスープの上に載せたものだが、それ自体に若干とろみがついているようで、スープ全体を覆ってしまわないようになっている。
一方の「赤だく」は、古くからの京都ラーメンを知っている人ならすぐに「ああ!」と思い出すであろう、そう。あの「タンポポ」のラーメンの姿である。


「黒だく」のほうは、マー油がスープ全体を支配していないことで、まずは「鶏だく」と同様のプレーンなスープから味わい出すことが出来るようになっている。そこから徐々にマー油のニンニク風味(単にニンニクですよっていうものじゃなく、けっこう甘味もある深い味。)を絡めて味わうことになる。

...豚骨スープにマー油というのはそれが「熊本」という符号だったり、関東方面では「うまいぜベイビー」というセリフとして定着したりしているが、この「黒だく」のように鶏の超濃厚スープ+マー油というのは、考えてみれば珍しい存在なのかも。

そして、赤だく。極鶏ではコレを「鶏だく」のバリエーションとしてメニュー上では位置づけているが、「タンポポ」出身の、しかもタンポポの創業者故天野氏の一番弟子だったという大将のラーメンとしては、むしろこの「赤だく」こそが「受け継いできたもの」の姿なのではないだろうか。「タンポポ」のラーメンと同様に、鉢一面赤の見た目程には辛味は強くなく、先日食べた「鶏だく」よりもインパクトがある。往年のタンポポファンなら、もしかしたら泣いて喜ぶ味かも知れない....いや、そうあらわすにしてはスープがあまりにも濃いが、コレだけ濃いにもかかわらず、脂っこくなくスッキリ食べてしまえる。などと書いているとまた食べに行きたくなる...そういうラーメンだけに、ちょっとヤバい。

ところで、本当にコレだけのスープを作ろうものならそうとうなテマヒマがかかるだろうし、それを維持していく努力は並大抵のものでないだろう。
ところで、これは実に皮肉なことなのだが「美味い」ということが却って客を呼び過ぎてしまい、需要に供給が追いつかなくなったり、行列対策がうまくいかなかったりした結果、店が立ち行かなくなる例は、ココ数年の京都にもあった。(今、この文をお読みいただいている方の中に、そのことをご存知の方はきっと少なくないであろう。)

極鶏の場合、チョチョイのチョイで仕込めるようなスープではないと容易に想像するだけに、今後のお客の数に応じてより安定的に供給するための対策をより強固にしてほしいし、今のところは始まったばかりだけれど、やがてラーメンづくりそのものに疲れ果ててしまわないよう、長ーいスパンで取り組んでほしいと、老婆心ながら切に願うところである。


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【麺屋 極鶏】
 店主ブログ
 11:30~14:30(スープ切れ早仕舞いあるかも)
 18:00~スープ切れまで
 不定休(ブログに休業情報あり)
 075-711-3133
 京都市左京区一乗寺西閉川原町29-7
 P:なし(近隣コインパーキングあり)

麺屋 極鶏 ラーメン / 一乗寺駅修学院駅松ケ崎駅
昼総合点★★★★ 4.5

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