味の名門 南草津店@草津市南矢倉2丁目:特製ラーメン 焼めしセット

思えば、あの鶏を煮潰してとったスープを久しく味わっていない。最後に宇治店で食べたのは2011年秋
そして馴染みだった名門宇治店は、2012年4月に惜しくも店を閉じてしまった
その後2012年6月に伏見区のR1外環横大路交差点の南で開店した「伏見屋」は、かつて名門宇治店にいた職人さんが勤めていたこともあって、あの鶏ガラこってりの味わいを楽しむことが再び出来るようになった...と喜んでいたが、2013年11月の頃に訪れるとスープの味がずいぶんショボくなってしまっていた。 と思っているうちに、いつの間にか店を畳んでしまった。
詳しいことはわからないが、一時フランチャイズ展開をし、グループとしてのホームページも運営しようかとしていた名門チェーンは、やがて組織としては破綻した結果、残った各店がそれぞれ独立採算で経営するようになったときく。「伏見屋」の開店、そして閉店も、その流れの中で起こった出来事という推察もできよう。 

さて、そんな今、京都に残る「味の名門」は、何も知らない人からすれば、なんであんなところに古くて汚い店が存在していることが不思議に思えるほどであろう勧修寺店と、一応「名門総本家」を名乗っている七本松店と、来来亭十条竹田店がドーンと大きな駐車場を敷地に構える横で、前からあったのになんだか肩身狭そうな感じで、それでも続いている十条店の三店かと思う。
かように、R1の山科西野交差点新幹線高架下に昭和50年代に開業した「東洋」以来、名門チェーンのことを語らせたらヤツはウルサイと、あるところで揶揄されてもいる私だが、実は滋賀にある名門はこれまで食べたことがなかった。で、久しくあの味に会っていないし、この機会にと思い立ち行ってみたのは南草津店。(ずいぶん前置きが長くなってしまった) 

 訪れたのは開店時刻を迎えて少し過ぎたあたりの時間。広い店内、テーブル席に先客数名。カウンター席は自分だけ、お店のスタッフは三人。このメニュー表も、かつて宇治店にあったものに共通するデザイン。そういえばステンレスのカウンターテーブルとかも共通する。

注文は「こってりスタミナスープの特製ラーメンの並...略して『こってり並』を、メンカタメノアジウスメで、焼めしセット」。

そして、冷蔵庫から出して持ってきてくれるカクテキ(大根キムチ)を小皿にとって、パリポリしながらしばし待つ。

そして、ラーメンとヤシメキ、ほぼ同時に着。ネギは同時に小ザルに入れて持ってきてくるのも、やはり名門ならではのスタイル。そういうところはかつての宇治店と変わるところはない。

そんなわけで、デフォルトにはネギが載らないからいささか殺風景なのも名門ならでは。ネギが嫌いだという人にはこれはありがたいことだろう。

でも、ネギが大好きな私は、最初っからザルのネギをどばっと全部入れちゃう。

そして、味わう。..確かにモミジやクビのコラーゲンが出やすい部位から取った鳥のダシは感じる。が、薄い。もう3割は水分飛ばして煮詰めてほしい。麺はカタメで頼んでもちょっとヤワメ。名門チェーンではお約束の中金(なかきん)製麺の細目ストレート。チャーシューは紙みたいなのが申し訳程度。薬くさいメンマは相変わらず(まあこれは事前から想定内)。

チャーハンは冷凍の五目炒飯を温め直したみたいな感じ。


 かつて美味いと思って、また、自分がラーメンに傾倒するきっかけとなったあの味を求めて、今回南草津店に赴いた。このお店もまた、宇治店のようになくなってしまうようなことがあったら、やはり惜しいと思うだろう。さりとて、いつも今回のようなラーメンなんだとしたら、積極的に足を向けようとは思わない。お店の裏側にいくつもプラスティック桶が積まれているのも、味の名門ならではの光景。そして思い出した。かつて新幹線高架下にあった「東洋」では、このプラ桶に大量の鶏モミジや首ガラがブチ込まれて水に浸されてスープの下ごしらえをしているところをカウンター席の直近に見るような、それは見る人によってはグロテスクかもしれないが、自分にとってはたまらなく魅力的な光景であったことを。
いかん、またノスタルジィに浸ってしまった。


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【味の名門 南草津店】
11:00~翌4:00
077-564-6668
草津市矢倉2丁目28-3
P:あり

味の名門 南草津店ラーメン / 南草津駅) 

昼総合点☆☆☆☆ 1.5 

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