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キッチンオムヒコ@長浜市元浜町:期間限定汁なしオムロー&湖国ブラックオムライス
同行者のリクエストで、オムヒコへ。
なんでも、「ココのカレーつけ麺が気になる」のだそうだ。が、ソレ、1/17までの正月限定だった。もう!ちゃんと調べといてよ!
カレーつけ麺は終わったけど、テーブルには次の期間限定「汁なしオムロー 柔らか茹で鶏の麻辣仕立」のメニューが。
自分は迷わずこれを注文。さて、どんなのがやってくるのだろう。ワクワク。
して、やがて出来上がってきたのはこんなヤツ。茹でた麺の上に茹でた鶏、麻辣ソース、流行りのパクチー、そしてオムヒコならではのオムレツ、さらには、味付けした辛ニラ。
麺の上にかかる麻辣ソースと麺の下に沈んでいるタレとの重層構造。とりあえず、ホドホドに和えてから啜ってみる。以前に採用していた名古屋市林製麺製の鋼のごとき極太麺のザックリワシワシ感に比べ、今の岐阜県関市麺屋白神製の麺はもっちりとした弾力感も伴って、スゾゾゾっと啜り込むに、より快い。茹で鶏の柔らかく、麻辣ソースとの絡み具合よろしく、パクチーの強烈なハーブ感も組み合わせよろしく、そんな中でほっこりするようなオムレツ感が通り過ぎて行ったかと思えば、意外なダークホースたる辛ニラの炸裂は相当のもので...と、麺を啜る間に口の中でいろんな事件が起こるのが楽しい楽しい。食べた後の辛ニラ由来の息は、相当に周囲に悪影響を及ぼしたことは後の祭りとして、個々にクセの強い味わいをモヤシやオムレツを緩衝材としてなじませながら麺と絡めてウマイと思わしめるところに持ってくる工夫は、作り手の想像力と味に対する引き出しの豊かさゆえだろう。
一方、同行者注文の湖国ブラックオムライス。知る人ぞ知る、滋賀拉麺維新会の旗揚げとほぼ時を同じくして湖国のラーメン店で提供されることになったラーメン「湖国ブラック」の、唯一のオムライス版。
ラーメンとしての湖国ブラック、そのレギュレーションは、
・清湯スープであること
・背脂を入れること
・中太縮れ麺を使うこと
・数量限定でもいいから毎日提供出来ること
・長く続けられること
・大き目の巻きバラ肉を使うこと
・麸を使うこと
である。オムヒコの場合、どーしてもオムライスだから
・背脂を入れること
・中太縮れ麺を使うこと
という定義は外さざるを得ないが、オムライスというなかで、とことん湖国ブラックにしてみました!というのがコレであろう。同行者の注文だが、ちょっと味見させてもらうと..
まず、オムライスにかかるたまり醤油ベースなソースの香りののけぞるほどの高さ。
オムレツの下に潜むライスもまた、しっかりとたまり醤油で味付けされていること。
太めの巻バラ肉は、全体が柔らかいパーツで成り立つオムライス総体に対してはちょっとカタくてバランスに欠くかな?ということ。
これもやはり、オムライスが(いちおう)本業の店主が、ラーメン好きであればこそ、本業のオムライスにどれだけ「湖国ブラック」の定義を盛り込めるか、考えに考え、工夫に工夫を凝らした一品だという感。
そう書いているこの文章の意味をご理解いただけるという方には、どうか、長浜に行かれた際には、ゼヒお試しを。
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