銀座そば@京丹後市峰山町:昔ながらの銀座そば&特製醬油ラーメン

この日、酒市峰山店でコッペガニを買ったあと、向かったお店がココ。
地味な外観から、一見、日本蕎麦を食べさせてくれるお店のように見えるが実はそうでないことを、ネット情報から得た上での初訪。
暖簾をくぐると、がらんと広い店内。その一角のカウンター席のところだけ、明るい照明が当たり、そこ以外のところは少し薄暗い印象。訪れた私達を若い大将は薄暗いテーブル席に案内してくださった。
で、コチラ、メニュー表。「特製醤油ラーメン」を筆頭に掲げている。
気になるのは「おかんの」と一旦書いてからわざわざ改行したうえで、
「日替わり愛情定食(お昼のみ)」と、
「昔ながらの銀座そば(数量限定)」と、あること。
昔ながらの銀座そば…しかも、おかんの…。しかも、数量限定…。
コレ、どうしたって気になるではないか。
で、同行者は「特製醤油ラーメン」を注文、ワタシは「昔ながらの銀座そば」を注文することした。
しかし、若い大将は「銀座そばより特製醬油の方が絶対美味いですよー」とか、意外なことを言い出す。
けど、「注文してもいいでしょ?」と食い下がるワタシ。
すると大将。「ええ、まあそうですけど…おかんの機嫌もあるし、洗いもんもいっぱいあるし…」としどろもどろ。(開店したばかりの午前中の時間なのに洗いもんがいっぱいあるって、どーゆーこっちゃねん??)
しばらく、そんなやりとりをしているとやがて厨房の奥から大将のお母様らしき御婦人が出てこられて「作りまひょかぁ!?」とおっしゃるので、「ええ、お願いします」と依頼した。すると大将、「ホンマ、期待せんといて下さいよ…」とか言いながら厨房に戻っていった。
なるほど、何処かに書いてあった「数量限定にしてお店が決してオススメしないメニュー」とは、このコトだったわけだ。
で、出来上がってきた数量限定「おかんの昔ながらの銀座そば」がコレ。コショーと共に提供される。
スープに油分が殆どないため、出されてきた途端に湯気がもわっと沸き立つ。具材は多めの茹でキャベツ、もやし、その下に豚コマ肉。&青ネギをパラッと。
スープは、味醂の効いた甘みが前に出る味わい。もやしとキャベツと豚コマが肉が、マッチするといえば、まあ、マッチする。麺は…中太で黄色の発色が強く、コシも弾力もない麺。おそらく、袋入りの茹で麺と思われる。
一方、コチラが若い大将が手掛けたであろう「特製醤油ラーメン」。
豚バラ肉の煮豚チャーシュー・メンマ・半熟煮玉子半個・ヲヲメの青ネギ。背脂の浮かぶ醤油味スープ。
「銀座そば」の麺とは全く異なる低加水ストレート細麺。特に際立つ出汁感が有るわけではないが、来来亭や魁力屋で味わうところのラーメンに近い感じ。
ところで、2007年の頃に峰山町周辺のラーメン店について探りを入れたとき、ここ「銀座そば」の存在は確認できなかった。
コレは勝手な想像だが、このお店、以前はラーメンを筆頭メニューとして出すお店ではなく、先代のおかあさんか、あるいはおかあさんのご主人が「銀座そば」とは別の屋号で経営していた飲食店だったのではなかろうか。
現在はリノベーションされ、暖簾をくぐっただけではわからないが、お手洗いに向かうまでのところには壁を隔てて随分な広さの、それこそ団体客向け宴会場として使えそうなほどの小上がり席が隠されてある。
そこを現在の若い大将が引き継ぎ、夜は居酒屋的に営業しながら、おかあさんも厨房に立つことがある。しかし、大将とおかあさんとは、それぞれが作るラーメンについてお互いに譲れないものがあるのだが、お母さんが作る「銀座そば」は、このお店の常連客には親しまれている存在であるため、メニュー上には数量限定で載せている、ということなのだろうか。いや、全くコレは勝手な想像だが。
…お店にいたときに、そのへんのところをちゃんと聞いておけば良かったなァ…。

銀座そば定食・食堂 / 峰山駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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