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叶匠寿庵 寿長生の郷@大津市大石:鴨つけ汁蕎麦(温)雑炊セット
この日から梅まつりが始まっているので、ドンナモンジャと行ってみた。寿長生の郷の梅林は、ちらほらと花がほころび始めた頃で、本格的な見頃はまだこれからという感じ。
普段は駐車料金を取らない寿長生の郷だが、梅まつりの期間は車をとめるのに1000円の料金を支払うことになる。しかし観光地や有名寺社仏閣の駐車場とは違い、この1000円は施設内で使える当日のみ有効の金券となる。セコい話ではあるが「ありゃ!駐車料金取られるのかぁ」といった残念感は即座に「ナルホドうまいことやるな」という感心に変わる。その1000円分を喫茶・軽食「囲炉裏茶房」での食事に使うタシにした。
囲炉裏を囲む軽食スペース。熾火に吊るされている鉄鍋の中身は?空焚きではなかろう。
食事メニューには蕎麦に絞ったもの。周りでは美味しそうに鍋をつついている客の姿。これにつられて鴨つけ汁蕎麦を雑炊セットで注文。
やがてやってきたのはおよそ蕎麦の雑炊セットというより、鴨鍋に蕎麦がついたセットといったほうが正確かも?な内容。そして、さすが滋賀県。小鉢にはエビ豆が。四角い三連の白い器には生卵・刻み海苔・小口切り青ネギ。これが眼前に置かれるということは、鍋のあとの雑炊が寧ろメインということ?
伊吹産の蕎麦は鍋に浸して温めたところをいただく。かなりな量の水菜は、その鍋の食材。
4っつの鴨肉は結構分厚い。鍋の味付け、醤油ベースで幾分甘め。デフォルトで入るナメコは味付けのものだった。その味付けナメコと白菜・白ネギの時間。加温野菜がたんと取れるのは鍋のいいところ。
鍋の中身を食べ終えた後、先ほどの卵・刻み海苔・青ネギはここでやっと出番を迎える。蕎麦に鍋に雑炊と、けっこうしっかり食べた感。
会計時に伝票の機能をもつ木札。「ぞたよ」って書いてあるけどコレ何?と尋ねたら、これは「いでそよ 人を 忘れやはする」と、大弐三位(紫式部の娘)が詠んだ「ありま山 ゐなの笹原 風吹けば」の下の句とのこと。ああ、また、学の無さを露呈してしまった。
味わう楽しさとともに眺める楽しみが魅力の寿長生の郷。見頃は正にこれから、三月中旬だと思う。
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