らぁ麺しおたに@城陽市寺田今堀:鶏どろ(並)&鶏塩らぁ麺

実はこの日、宇治市小倉の方でつけ麺を食べさせてくれる和食のお店があるという情報を得て行ってみたのだが、昼時だというのに営業しておらず、振られてしまうことになった。さて、どうしようか。
ふと思えばR24バイパスを城陽インターまで南下したところにこのお店があることを思い出し、寄って見ることにした。実はこれで三度目の訪問となる。

店先には、以前になかった新メニュー「鶏どろ」の告知。そうそう。地元に根ざした地域密着型ラヲタとしては、かねてから気になっていたのですよコレ。

そんなことで、今回は迷わず券売機右上端のボタンを押した。振り返ってみると、開店当初にはなかった「肉マシ」(っていってもそういう単品があるのではなく、あくまでラーメントッピングとしてのオプションということね。店主に確かめたわけじゃないけど)と「餃子」、そして件の「鶏どろ」が追加となったことになる。これにより、「らぁ麺しおたに」のラーメンは「鶏塩」「醤油」「醤油(背脂あり)」「鶏どろ」の4種がレギュラーとなる様子。

さて今回の「鶏どろ」、黒い器にいかにも高粘度コッテリなスープ。豚バラを糸で巻かずにそのままのかたちで仕込み、分厚くスライスしたチャーシュー、存在感しっかりの拍子木メンマ。以前、初訪でいただいた「醤油」とはまったく違ったビジュアル。デフォルトで青ネギをたっぷりと盛ってあるのは、この手の高粘度コッテリスープとの相性を鑑みた上であろう。

味わってみる。なるほど「鶏どろ」というネーミングの通りに、かなりの高粘度具合。鶏のうま味はもちろん効いている。そして、かように高粘度なダシなのに、それ以上に醤油ダレの存在感が勝ち気味な味わい。コレは独特な風味だ。青ネギと組合わさった味わいも、ネギ好きな私としては大変好ましい。麺は「醤油」と同じと思われるストレートの細麺で、低加水気味ながらもパツンとしたカタさが持続し、ゲル状に等しいコッテリスープに負けることなく、またソレがいい具合でスープを持ち上げる。拍子木メンマ、豚バラチャーシューも、それぞれのひと時を味わわせてくれる存在感。
ところでコレはどこかで誰かも書かれていたことだが、鶏のこってりにしては醤油テイストの強さもかなりハバを効かしているせいでか、食べている途中にやはりごはんが欲しくなる。...ので、画像は撮っていないが小サイズのごはんを追加した。
ところでこの「鶏どろ」というメニュー、実は店主が修行したという、「牛骨ラーメン」をメニュー化しているらしい京都府南部の某店にもあったりするらしい。

ところで、このブログには(サボっていて)書いていなかったのだが、昨年12月に二度目の「らぁ麺しおたに」に訪れたときには「鶏塩」をいただいていた。せっかくなので、ココで紹介しておくことにする。

「鶏塩」のほうは、背脂ありの「醤油」とも、また「鶏どろ」とも違う、アッサリ指向の塩ラーメンであった。スープは透き通っているものではないが、清湯スープをとる手法で作られており、「鶏どろ」のソレとは全く違う語法で鶏のうま味を味わわせてくれる。欲を言えばもう一歩踏み込んでもらって、出て来た瞬間、ひとくち目を味わった瞬間に「!!」となるような明確な主張が風味と香りにあるといいのだが...。とはいえ、豚ロースのチャーシューに加えて鶏チャーシューを添え、白髪葱に糸唐辛子と、城陽市内のラーメン史初の(たぶん、そう言い切っていいと思う)鶏系清湯あっさり塩として、これはもっと世に知られていいいように思う。...と、地元民としては推しておくことにする。

以前にも書いたが、近鉄寺田駅からちょっと離れた西方向にあるお店で、交通至便とはいえない。その辺は大津のととち丸的だが、ととち丸ほど分かりにくいところにあるわけでもない。駐車場も、お店隣接ではないけど200mばかり歩いたところにありますよ。


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【らぁ麺 しおたに】
 11:00~15:00  18:00~23:00(売切次第終了)
 火曜日定休
 0774-56-4242
 城陽市寺田今堀62-59
 P:有(約250m離れた所に5台)

 

しおたに (ラーメン / 寺田駅) 
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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