本日はオリヴァー・ネルソンがプレスティッジの傍系レーベルであるニュージャズに残した「テイキング・ケア・オヴ・ビジネス」をご紹介します。ネルソンと言えば後年はもっぱらアレンジャーとして活躍し、スタンリー・タレンタイン「ジョイライド」、ソニー・ロリンズ「アルフィー」、リー・モーガン「デライトフリー」等多くの名作を手掛けていますが、サックス奏者としても一流でリーダー作も多く残しています。そのうち最も有名なのはエリック・ドルフィーやビル・エヴァンスの参加で名高いインパルス盤「ブルースの真実」でしょうが、本盤も知名度こそ低いものの内容はバラエティに富んだ隠れ名盤と言ってよい出来です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/19/2f18d3d8f5499289014ee949b3645f2e.jpg)
録音は1960年。メンバーはレム・ウィンチェスター(ヴァイブ)、ジョニー・ハモンド・スミス(オルガン)、ジョージ・タッカー(ベース)、ロイ・ヘインズ(ドラム)から成る変則的クインテットです。オルガン入りと聞くとソウルジャズと言って敬遠する方もいるかもしれませんが、レム・ウィンチェスターのクールなヴァイブが加わることによって、ファンキー一辺倒とも違う独特のリラックスしたムードが漂っています。全6曲、うち4曲がネルソンの自作曲。3曲目の“In Time”だけは好みではないですが、後はどれも素晴らしいですね。特にコルトレーンに捧げたスローなブルース“Trane Whistle”、レムのヴァイブが大活躍する“Lou's Good Dues”は名曲・名演と言っていいでしょう。それ以外も、ラストの快調なハードバップ“Groove”、ロリンズのカバー“Doxy”、1分半にわたるアルト独奏が聴ける美しいバラード“All The Way”など出色の出来栄えです。ネルソンは曲によってテナーとアルトを使い分けますが、時にソウルフルに時にモーダルにそして時にメロウにと変幻自在のプレイを聴かせてくれます。テナーを脇に挟んでネルソンがにっこり笑うジャケットも素敵な一枚ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/19/2f18d3d8f5499289014ee949b3645f2e.jpg)
録音は1960年。メンバーはレム・ウィンチェスター(ヴァイブ)、ジョニー・ハモンド・スミス(オルガン)、ジョージ・タッカー(ベース)、ロイ・ヘインズ(ドラム)から成る変則的クインテットです。オルガン入りと聞くとソウルジャズと言って敬遠する方もいるかもしれませんが、レム・ウィンチェスターのクールなヴァイブが加わることによって、ファンキー一辺倒とも違う独特のリラックスしたムードが漂っています。全6曲、うち4曲がネルソンの自作曲。3曲目の“In Time”だけは好みではないですが、後はどれも素晴らしいですね。特にコルトレーンに捧げたスローなブルース“Trane Whistle”、レムのヴァイブが大活躍する“Lou's Good Dues”は名曲・名演と言っていいでしょう。それ以外も、ラストの快調なハードバップ“Groove”、ロリンズのカバー“Doxy”、1分半にわたるアルト独奏が聴ける美しいバラード“All The Way”など出色の出来栄えです。ネルソンは曲によってテナーとアルトを使い分けますが、時にソウルフルに時にモーダルにそして時にメロウにと変幻自在のプレイを聴かせてくれます。テナーを脇に挟んでネルソンがにっこり笑うジャケットも素敵な一枚ですね。