本日も「ジャズの100枚」シリーズからオスカー・ピーターソンの作品をご紹介します。オスカー・ピーターソンはビル・エヴァンスやキース・ジャレットと並ぶ人気ピアニストですので、同シリーズからも合計7枚ものアルバムがリリースされています。ただ、私は以前のブログでも書いたように、彼にはそこまで強い思い入れはないのです。代表作である「プリーズ・リクエスト」や「ザ・トリオ」等ライブ盤に顕著ですが、オスカーは時に“弾き過ぎる”んですよね。目の前の客を喜ばせようとするサービス精神なのでしょうが、必要以上に速弾きを披露したり、やたらグリッサンド等の技を繰り出したりするのがどうも私の趣味に合わない。個人的にはオスカー・ピーターソンは管楽器との共演(「ジャズ・ジャイアンツ’58」)や、トリオだとスタジオ録音の方が好きですね。これだと調子に乗って弾き過ぎるということがないので、彼の長所である抜群のテクニックとメロディアスなアドリブが程良い感じで楽しめます。
本作「ウエスト・サイド・ストーリー」は1962年にヴァーヴから発売されたスタジオ録音の作品。いつものレイ・ブラウン(ベース)、エド・シグペン(ドラム)との黄金のトリオによる演奏です。「ウエスト・サイド・ストーリー」については説明するまでもないですよね?1957年ブロードウェイ初演の大人気ミュージカルで、音楽を手掛けたのはクラシックの名指揮者で作曲家でもあるレナード・バーンスタイン。前年の1961年にはナタリー・ウッドとリチャード・ベイマー主演で映画化されました。現代の我々には映画の方が馴染み深いかもしれませんね。この作品、ストーリー自体は現代版「ロミオとジュリエット」的な悲恋物語で、今見ると正直どうってことない(失礼!)のですが、バーンスタインの書いた音楽はまさに名旋律の宝庫で、劇中のさまざまな楽曲が時代やジャンルを問わず多くのアーティストにカバーされてきました。ジャズの世界ではスタン・ケントン楽団のキャピトル盤もありますが、人気トリオによる本盤の方がよりポピュラーですかね。
この作品で取り上げられているのは“Something's Coming”“Somewhere”“Jet Song”“Tonight”“Maria”“I Feel Pretty”の6曲です。原作では他に“America”や“Mambo”も有名ですが、ジャズ化にそぐわなかったのか含まれていません。6曲とも原曲のメロディの良さを残しつつも、オスカー自身が綿密に施したアレンジのおかげでお洒落なピアノトリオ作品に仕上がっています。アルバムトータルで楽しむべき作品と思いますが、あえてお薦め曲を取り出すとすれば“Tonight”と“I Fell Pretty”ですかね。どちらもピーターソン・トリオらしいグルービーな演奏です。ラテン風のエキゾチックなアレンジを施された“Maria”も良いですね。
本作「ウエスト・サイド・ストーリー」は1962年にヴァーヴから発売されたスタジオ録音の作品。いつものレイ・ブラウン(ベース)、エド・シグペン(ドラム)との黄金のトリオによる演奏です。「ウエスト・サイド・ストーリー」については説明するまでもないですよね?1957年ブロードウェイ初演の大人気ミュージカルで、音楽を手掛けたのはクラシックの名指揮者で作曲家でもあるレナード・バーンスタイン。前年の1961年にはナタリー・ウッドとリチャード・ベイマー主演で映画化されました。現代の我々には映画の方が馴染み深いかもしれませんね。この作品、ストーリー自体は現代版「ロミオとジュリエット」的な悲恋物語で、今見ると正直どうってことない(失礼!)のですが、バーンスタインの書いた音楽はまさに名旋律の宝庫で、劇中のさまざまな楽曲が時代やジャンルを問わず多くのアーティストにカバーされてきました。ジャズの世界ではスタン・ケントン楽団のキャピトル盤もありますが、人気トリオによる本盤の方がよりポピュラーですかね。
この作品で取り上げられているのは“Something's Coming”“Somewhere”“Jet Song”“Tonight”“Maria”“I Feel Pretty”の6曲です。原作では他に“America”や“Mambo”も有名ですが、ジャズ化にそぐわなかったのか含まれていません。6曲とも原曲のメロディの良さを残しつつも、オスカー自身が綿密に施したアレンジのおかげでお洒落なピアノトリオ作品に仕上がっています。アルバムトータルで楽しむべき作品と思いますが、あえてお薦め曲を取り出すとすれば“Tonight”と“I Fell Pretty”ですかね。どちらもピーターソン・トリオらしいグルービーな演奏です。ラテン風のエキゾチックなアレンジを施された“Maria”も良いですね。