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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

西口バス乗り場看板

2012-03-13 23:13:33 | 秋田のいろいろ
秋田駅西口のバス乗り場。(冒頭の写真は左がぽぽろーど)
以前から、自由通路・ぽぽろーど側(バス案内所のある側)から乗り場に向かうと、4列ある乗り場の屋根の上に、その列の各乗り場から乗車できる路線名が表示されていた。(市営バスがあった頃はこの表示がなくて広告だった)
 (再掲)
昨年10月に系統番号の表示が始まった際には、系統番号を併記したものに更新されていた。
写真を撮っていなかったが、上の写真の番号表示前の表示と同じ書式で、路線名の後に系統番号を書き足したようなものだった。
【4月11日画像追加】かろうじて写っている写真がありました(2012年2月撮影)

それからまだ半年経っていないのに、先週の木曜・8日に、その表示が更新されていた。

書かれている情報としては、以前とまったく同じ。デザインだけが変わっている。
2列目、2~5番乗り場
板を乗り場ごとに縦に区切り、その中で路線名と番号を横書きしている。

また、いつの間にか、反対のアルス・フォーラス側にも同じ表示が設置されていた。(昨年6月の時点では設置されていない【4月11日追記】今年2月1日の時点でも未設置)


今回の案内表示更新の費用を出したのは、中央交通か秋田県バス協会だろう。
内容は変わらないのに前の表示を半年も使わないで換えてしまうなんてもったいない。そのおカネを使う場所は他にあるんじゃないだろうか。


表示内容が変わらないということは、分かりやすさも以前同様。(「見やすさ」は多少改善されたと言っておきましょう)
いちばん奥の4列目、10~13番乗り場
10番乗り場の中央交通と羽後交通や秋北バスが共同運行している高速バスは普通に書いているのに、羽後交通単独の急行本荘線は、路線名と会社名の頭になぜか「*」が付いている。それはいいとして、

11・12番線を発車するバスはすべてが「新国道経由」。セリオン線・五城目線・追分線も新国道を通る。
なのに表示板の路線名は一部にしか「新国道」表記がない。
これは、「寺内経由土崎線」に対しての「新国道経由土崎線」という意味なのだろう。
前も書いたけれど、利用実態を踏まえれば「何線であるか(行き先を中心とした路線名)」よりも、「新国道経由であるかどうか」を知らせたほうが適切な案内になると思う。

3列目、6~9番乗り場
他の列でも同じだけど、路線名と系統番号の対応が分かりにくい。新屋西線とか仁井田御所野線などは1つの路線名に対して5つも系統番号が併記されているのに、その違いについて説明がない。
しかも、実際に来る車両の行き先表示は「720 西部市民センター」で、「新屋西」とはひとこともない。

系統番号・路線名・行き先(終点名)の3つを、バランスよく・分かりやすく使った案内ができていないと思う。

手前の1列は1番乗り場だけで余裕ある配置
ここの「中央交通線140」と10番乗り場の「長崎屋・大川反車庫方面142」は、系統番号の表示が適切ではない。
以前から書いているように、140や142は、秋田駅西口始発・終点の便の番号。大学病院や御所野、御野場などを始発/終点とし、秋田駅西口を経由する車庫行き/発には、それぞれ別の番号が与えられる。
すなわち、西口の乗り場で長崎屋経由車庫行きに乗ろうとしても「142」ばかりでなく301とか311とか341とか511とか512とか521とか種々雑多な番号のバスが来るのだ。
 (いずれも再掲)
(他の案内を見れば分かるとは思うけれど)この看板だけを鵜呑みにすれば、乗り損ねてしまう恐れがあることになる。
これは「140」ですが…
※東営業所廃止・秋田営業所への統合に伴い、三平バスも大川反車庫行きに使われるようになった

先日、新屋西線に乗った時のこと。
高校生くらいのカップルが、新屋線に乗るべきなのに西線に間違って乗ってしまっていた。
彼らは秋田駅から乗ったようで、「7番線発のバス」と教えられ、同じ7番乗り場発の新屋西線に乗ってしまったらしい。(車内では運転士さんが親切・適切に対処していた)

誰が7番線と教えたのかは分からないが、本来であれば、系統番号を使って「7番乗り場の710番台のバス」と教えていれば、このような誤乗は発生しなかっただろう。(あるいは以前のように「新屋西」じゃなく「新屋」のほうと文字による明確な区別があれば…)

このように、系統番号表示はまだぜんぜん浸透しておらず、より一層の周知が必要だろうし、やり方を変える必要もあるかもしれない。


最後に、西口バス乗り場の「乗り場と路線の割り振り」そのものも分かりにくい。
市営バスから段階的移管をしていた当時は、毎年割り当てが変わっていたわけだが、それをそのまま引きずって、現在に至っている。
その結果、例えば、
・泉山王環状線は、方向によって乗り場が異なる(山王回りが2番、泉回りが3番)のに、茨島環状線はどちら回りも5番乗り場(牛島方面などと同じ乗り場)。市営バス時代は、大町(秋田大橋)回りは新屋線と同じ乗り場からの発車であり、そのほうが理にかなっていて分かりやすかった。
・2番(泉ハイタウン線と臨海営業所・県立プール線)、5番(牛島方面の一部、築地・明田方面、大回り線、茨島環状線)、6番(寺内方面と駅東団地線)など、まったく別方面の路線が同じ乗り場にまとめられているものがある。
・同時刻に発車することがない新国道経由各線が11・12番の2つを使っているのを始め、7番と8番(新屋方面)、5番の一部と9番(牛島方面)のように、乗り場を集約したほうが分かりやすいものがある。場合によっては、13個も乗り場が必要でないかもしれない。
といった、矛盾や問題点が生じており、その多くは割り振りを見直すだけで明快になるのではないだろうか。秋田駅西口のバス乗り場は、再編する必要があると思う。

秋田市が来年度いっぱいかけて実現するだか実現に向けて努力するだかの「秋田市公共交通政策ビジョン」にも、西口乗り場の分かりやすさについての言及があったと記憶している。
市なのかバス協会なのかバス会社なのか、誰が主導するのか知らないが、利用者の分かりやすさによりいっそう配慮してほしい。


なお、今の時期に看板が更新されたという点から、3月で廃止になる路線などはなさそう(新設も?)だし、ここ数年の例や中央交通の公式サイトから判断しても、秋田市内の路線バスダイヤの変更はないと考えられる。(高速バスや五城目・男鹿ローカル路線の変更は告知されている)
※4月1日からの変化についてはこちら
コメント (2)
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