【4月25日追記】駅弁「こまちらし」に関するネット上の間違いについては、この記事中ほど「●どう見ても…」の項にあります。
JR東日本秋田支社の担当者・関係者の皆さまへ:僭越ながらトラックバックさせていただきましたが、どうかお目に留めていただき、正しい情報伝達のためにも修正くださるよう、どうかお願い申し上げます。
恒例の揚げ足取りの記事です。申し訳ないけれど、どうしても目についてしょうがないものでして。
直接先方へ指摘しようかとも思うのだけど、この程度のことでいちいち口出しするのも気が引けてしまって。
●閉じめでお願い
秋田市のJR土崎駅。
3月上旬撮影
上り列車が使う2・3番線のホーム上には、待合室がある。
最近の駅にあるような小っちゃいものでなく、広くてベンチは20人分程度はあるのではないだろうか。
冬は寒いから暖房器具があるのだが、昨シーズンまでは体育館や工場、工事現場などでおなじみの「ジェットヒーター」が置かれていた。乗客が壁にあるスイッチを押せば運転を開始し、一定の時間(5分かな)が経てば停止するという、手作りの装置が取り付けられていた。
今シーズンからは、エアコンに替わったようだ。
待合室入口。左にエアコンの室外機が見える
暖房が効いている施設で自動ドアでないドアには、保温のために「暖房中だから開けっ放しにしないでね」という掲示がされていることが一般的。
文面はそれぞれまちまちだけど、土崎駅では、
「暖房使用により ドアの閉じめにご協力お願いします」
だって!
「閉じめ」って何?
「戸締め/戸閉め」のつもりだったのだろうが、いくら「閉」を「と(じる)」と読むからといって、「閉じめ」はないでしょう。
だからといって「ドアの戸締め」にすれば、「ドア」と「戸」がダブってしまう。
「暖房中につき開けたままにしないでください」でいいのではないでしょうか。
●どう見ても…
もう1つ、JRから。
ちょうど今日は秋田新幹線開業15周年の記念日(主な記念イベントは今度の土曜日に開催)で、それに水をさして悪いのですが。
Yahoo! JAPANの「Yahoo! トラベル」に「プロメモ」というコーナーがあり、各地の観光団体や旅行会社スタッフなどが、ブログ風に現地の情報をアップしている。
JR東日本は各支社ごとにIDを持っている。秋田支社では、津軽エリアで「つがるっ娘」、秋田エリアで「ナマハゲ クン」という名前。
ナマハゲ クンが、3月15日に駅弁「こまちらし」のことを紹介していた。
http://community.travel.yahoo.co.jp/mymemo/jreast_akita/blog/126372.html
こまちらしの写真もアップされていて、おかずの内容は当ブログで紹介したのと同じもの。
文面に注目
「さくら餅も入っています。」とわざわざピンク色の大きな文字にして「さくら餅」としているが、僕が食べたこまちらしにも、ナマハゲ クンがアップした記事中の写真を見ても、桜餅は見つけられなかった。
それを言うなら「(桜の花の塩漬けが載った)まんじゅう」じゃないでしょうか。(品書きでは「さくらこまち饅頭(さくら餡)(皮はあきたこまちの米粉入り)」)
(関根屋に製造してもらっているとはいえ)自社管理下で発売している商品を、(Yahoo経由とはいえ)自社の名前で紹介している場において、単純な間違いをするとは、お粗末。趣味でやってる個人のサイトやブログじゃないのだから。
毎度言うけれど、担当者が間違えてしまうのは仕方ないにしても、掲載に当たって他の社員や上司、それにヤフー側のチェックはなかったのだろうか。
【30日追記】その後、「ナマハゲ クン」宛にメッセージを送信できることが分かった(Yahoo側で提供する機能。こちらに返信することはできないようだ)。
そこで、「さくら餅」の件を28日(水)の夜に送信した。しかし、30日(金)夜現在、「さくら餅」は修正されていない。
【4月25日追記】4月25日時点でも、「さくら餅」のまま。さらに当該記事にトラックバックを送信できることが分かったので、この記事へのトラックバックを僭越ながら送らせてもらった。
【5月19日追記】5月19日時点でも、「さくら餅」のまま。
●公共放送のお言葉ですが
最後も鉄道関係だけど、報道機関の言葉の使い方について。
3月17日に九州新幹線の開業1周年記念イベントが開催され、NHKのテレビの全国ニュースで放送された。
NHKのニュースサイト
上のサイトにも出ているし、テレビのアナウンサーがしゃべったのもそうだったのだが、こんな言い回しがあった。
「九州新幹線の全線開業から1年を祝うイベントが、JR博多駅など沿線沿いの駅などで開かれています。」
「沿線沿い」って、おかしくありません?
サイトの文面には、「沿線沿い」という言葉が2回出てくる。
goo辞書(デジタル大辞泉)によれば「沿線」は「鉄道の線路や幹線道路に沿った所・地域。」。「沿線」だけで「(鉄道に)沿う」という意味を持つのだから、それにさらに「沿い」をつけたら、意味が重複してしまう。「馬から落ちて落馬する」とか「頭痛が痛い」とかと同じこと。
それから、「JR博多駅など沿線沿いの駅などで」と、「など」が近い位置に2つあるのも引っかかる。
この前日には、静岡県の岳南鉄道の貨物輸送が終了したというニュースが、NHK静岡放送局のニュースで取り上げられていた。
3月16日19時40分アップの静岡放送局のニュース
ここでも「沿線沿いの製紙会社の製品を」という言い回しがあった。
僕が知らなかったり違和感を感じるだけで、単なる「沿線」とは違う意味を持つ「沿線沿い」という表現があるのだろうか?
Googleで「"沿線沿い"」で検索すると、約178000件もヒットするが、ほとんどが不動産情報みたいなので単に「沿線」で済むと思うのだが。
おそらく、九州新幹線のほうは、福岡放送局あたりが取材して作成した原稿を東京に送ったものだろう。
ということは、NHKの福岡、東京、静岡のこれらのニュースに関わった人たちは誰一人「沿線沿い」に違和感を抱かなかったことになる。
言葉を使うプロである記者や放送関係者として、これはいかがなものだろう。
最近のNHKでは、専門家でなくても日本人ならば分かるはずの言葉の使い方を知らないのではないかと思わされる場面が少なくない。
パソコンのかな漢字変換システムでは、言葉遣いの間違いを指摘する機能を持つものがあり、マスコミ向けに特化した製品もあるので、そういうのを使えば防げそうにも感じる。NHKでは使ってないのだろうか。
JR東日本秋田支社の担当者・関係者の皆さまへ:僭越ながらトラックバックさせていただきましたが、どうかお目に留めていただき、正しい情報伝達のためにも修正くださるよう、どうかお願い申し上げます。
恒例の揚げ足取りの記事です。申し訳ないけれど、どうしても目についてしょうがないものでして。
直接先方へ指摘しようかとも思うのだけど、この程度のことでいちいち口出しするのも気が引けてしまって。
●閉じめでお願い
秋田市のJR土崎駅。

上り列車が使う2・3番線のホーム上には、待合室がある。
最近の駅にあるような小っちゃいものでなく、広くてベンチは20人分程度はあるのではないだろうか。
冬は寒いから暖房器具があるのだが、昨シーズンまでは体育館や工場、工事現場などでおなじみの「ジェットヒーター」が置かれていた。乗客が壁にあるスイッチを押せば運転を開始し、一定の時間(5分かな)が経てば停止するという、手作りの装置が取り付けられていた。
今シーズンからは、エアコンに替わったようだ。

暖房が効いている施設で自動ドアでないドアには、保温のために「暖房中だから開けっ放しにしないでね」という掲示がされていることが一般的。
文面はそれぞれまちまちだけど、土崎駅では、

だって!
「閉じめ」って何?
「戸締め/戸閉め」のつもりだったのだろうが、いくら「閉」を「と(じる)」と読むからといって、「閉じめ」はないでしょう。
だからといって「ドアの戸締め」にすれば、「ドア」と「戸」がダブってしまう。
「暖房中につき開けたままにしないでください」でいいのではないでしょうか。
●どう見ても…
もう1つ、JRから。
ちょうど今日は秋田新幹線開業15周年の記念日(主な記念イベントは今度の土曜日に開催)で、それに水をさして悪いのですが。
Yahoo! JAPANの「Yahoo! トラベル」に「プロメモ」というコーナーがあり、各地の観光団体や旅行会社スタッフなどが、ブログ風に現地の情報をアップしている。
JR東日本は各支社ごとにIDを持っている。秋田支社では、津軽エリアで「つがるっ娘」、秋田エリアで「ナマハゲ クン」という名前。
ナマハゲ クンが、3月15日に駅弁「こまちらし」のことを紹介していた。

こまちらしの写真もアップされていて、おかずの内容は当ブログで紹介したのと同じもの。

「さくら餅も入っています。」とわざわざピンク色の大きな文字にして「さくら餅」としているが、僕が食べたこまちらしにも、ナマハゲ クンがアップした記事中の写真を見ても、桜餅は見つけられなかった。
それを言うなら「(桜の花の塩漬けが載った)まんじゅう」じゃないでしょうか。(品書きでは「さくらこまち饅頭(さくら餡)(皮はあきたこまちの米粉入り)」)
(関根屋に製造してもらっているとはいえ)自社管理下で発売している商品を、(Yahoo経由とはいえ)自社の名前で紹介している場において、単純な間違いをするとは、お粗末。趣味でやってる個人のサイトやブログじゃないのだから。
毎度言うけれど、担当者が間違えてしまうのは仕方ないにしても、掲載に当たって他の社員や上司、それにヤフー側のチェックはなかったのだろうか。
【30日追記】その後、「ナマハゲ クン」宛にメッセージを送信できることが分かった(Yahoo側で提供する機能。こちらに返信することはできないようだ)。
そこで、「さくら餅」の件を28日(水)の夜に送信した。しかし、30日(金)夜現在、「さくら餅」は修正されていない。
【4月25日追記】4月25日時点でも、「さくら餅」のまま。さらに当該記事にトラックバックを送信できることが分かったので、この記事へのトラックバックを僭越ながら送らせてもらった。
【5月19日追記】5月19日時点でも、「さくら餅」のまま。
●公共放送のお言葉ですが
最後も鉄道関係だけど、報道機関の言葉の使い方について。
3月17日に九州新幹線の開業1周年記念イベントが開催され、NHKのテレビの全国ニュースで放送された。

上のサイトにも出ているし、テレビのアナウンサーがしゃべったのもそうだったのだが、こんな言い回しがあった。
「九州新幹線の全線開業から1年を祝うイベントが、JR博多駅など沿線沿いの駅などで開かれています。」

サイトの文面には、「沿線沿い」という言葉が2回出てくる。
goo辞書(デジタル大辞泉)によれば「沿線」は「鉄道の線路や幹線道路に沿った所・地域。」。「沿線」だけで「(鉄道に)沿う」という意味を持つのだから、それにさらに「沿い」をつけたら、意味が重複してしまう。「馬から落ちて落馬する」とか「頭痛が痛い」とかと同じこと。
それから、「JR博多駅など沿線沿いの駅などで」と、「など」が近い位置に2つあるのも引っかかる。
この前日には、静岡県の岳南鉄道の貨物輸送が終了したというニュースが、NHK静岡放送局のニュースで取り上げられていた。

ここでも「沿線沿いの製紙会社の製品を」という言い回しがあった。
僕が知らなかったり違和感を感じるだけで、単なる「沿線」とは違う意味を持つ「沿線沿い」という表現があるのだろうか?
Googleで「"沿線沿い"」で検索すると、約178000件もヒットするが、ほとんどが不動産情報みたいなので単に「沿線」で済むと思うのだが。
おそらく、九州新幹線のほうは、福岡放送局あたりが取材して作成した原稿を東京に送ったものだろう。
ということは、NHKの福岡、東京、静岡のこれらのニュースに関わった人たちは誰一人「沿線沿い」に違和感を抱かなかったことになる。
言葉を使うプロである記者や放送関係者として、これはいかがなものだろう。
最近のNHKでは、専門家でなくても日本人ならば分かるはずの言葉の使い方を知らないのではないかと思わされる場面が少なくない。
パソコンのかな漢字変換システムでは、言葉遣いの間違いを指摘する機能を持つものがあり、マスコミ向けに特化した製品もあるので、そういうのを使えば防げそうにも感じる。NHKでは使ってないのだろうか。