まもなく4月。秋田市内の一般路線バスでは、ダイヤ自体の改正は軽微なものも含めて一切行われないようだ。(国際教養大方面は除く)
若干の変更点としては、
・土砂崩れかなんかのため長期間に渡って迂回していた仁別リゾート公園線が、通常運行に戻る(今日29日から)
・新屋西線の「秋銀新屋支店前」停留所が「新屋郵便局前」に名称変更(銀行の移転に伴うもの)
・大森山公園線の終点「大森山公園」停留所が「大森山動物園」に名称変更(現在の名称も間違いではなく理由不明。今さらという気がするが…)
程度。
「大森山公園」行き。LEDのデータも変えなきゃいけないことになりますが…【4月1日追記】本当に変わりました
すなわち、「歓喜寺前」「長崎屋バスターミナル」「交通公社前」などは相変わらずそのまま。
一方、高速バスでは、仙台行きでダイヤ改正と運行区間の短縮が行われる。
秋田-仙台間の高速バスは「仙秋号」という愛称。千秋公園の「千秋」ではなく、仙台と秋田の頭文字。
Wikipediaによれば、運行開始は1990年。当初は昼間2往復、夜行1往復。当時は秋田自動車道開通前のため盛岡まで一般道経由で、昼行便でも秋田駅-仙台が4時間40分かかっていたという。
秋田道開通後は3時間20分に短縮され、1998年からは昼行便のみになり、徐々に本数が増えて2005年からは1日10往復になっている。2007年度には年間15万人、1便当たり19.2人が利用していて、乗車率はいいようだ。現在は、秋田中央交通と宮城交通が4往復ずつ、JRバス東北秋田支店が2往復を担当している。
仙台側のバス停は仙台駅前の「宮交仙台高速バスセンター」1か所。秋田側は、秋田駅東口と長崎屋バスターミナルの2か所。
秋田駅は当初は西口だったが、2005年から東口に変わっている。
うっすら雪化粧した仙秋号・宮城交通担当便。分かりにくいが正面のLEDは行き先を表示し、フロントガラスに「仙秋号」と書いた紙を掲出している
この4月1日からは長崎屋での乗降を取りやめ、秋田側も秋田駅東口の1か所だけになる。
ダイヤは、所要時間が15分多くかかるようになって秋田駅-仙台が3時間35分になってしまう。東北道の震災復旧工事による渋滞などの影響だろうか。(運行会社の割り振りや、おおまかな時間帯の変更はなし)
中央交通ではこのことを「ダイヤ改正及び発着場所の変更」として、2月9日付で公式サイトで告知し、その時と3月に入ってからの少なくとも2度、魁新報の広告で告知を行なっている。
なお、JRバス東北では2月11日付、宮城交通では2月24日付でそれぞれ公式サイトで告知していた。
それから、おそらくこれに関連して、長崎屋バスターミナルと秋田駅東口のバス案内所の営業時間が若干変動する。
長崎屋が6:30~18:30だったのが7:00~18:00に短縮。
東口は7:00~19:00だったのが6:50~19:00と10分だけ早く開く。
「長崎屋バスターミナル」は秋田駅から西へ2キロほどの場所。周辺は幹線道路と住宅地にお寺で、県庁・市役所に近いといえば近いが、だからといって特に利用が多いわけではない。
市営バスが幅を利かせていた(いる)都市ではこうした例が多いが、民間バス会社のバスターミナルは市街地からやや離れた場所にひっそりとあり、それほど多くの路線が通るわけではないのだ。
そんな長崎屋バスターミナルは、仙秋号と東京行きの高速バスの始発・終着点となっているだけで、あとは前の道路を通るバス(一般路線と県内高速バス)が立ち寄る程度の小さなバスターミナル。
したがって、長崎屋で高速バスに乗り降りする人は、そう多くはない(運賃は駅と同額)。乗客のほとんどが東口での乗り降り。また、東口と長崎屋の行き来には秋田市中心部を通らなければならず、バスが渋滞に巻き込まれる恐れもある。
長崎屋から来て中央通りへ入って駅へ向かう上り便。乗客はわずか2名だった
長崎屋を通らないことによって困る人もいるかもしれないが、現状を見ればやむを得ないだろう。
さて、現行ダイヤでは、秋田駅東口-長崎屋バスターミナル間の所要時間は、上り下りとも30分も確保されている。(上りは発~発、下りは着~着で30分)
上りでは東口で多くの客を乗せるから早めに着いて改札する時間を含んでおり、下りでは実際には早着しているのだろうが、ずいぶん余裕のあるダイヤだ。
こういうのも運行上、無駄というか制約になっていたのかもしれない。
で、東口-長崎屋方面のルートなのだが、宮城交通の下り(東口→山王十字路)便を実際に見たところ、2コースあるようだ。
東口から明田地下道をくぐって西側へ来るのは共通で、以後、
・明田地下道西交差点右折→秋田駅西口→広小路→二丁目橋交差点右折→竿燈大通り→山王十字路
・明田地下道西交差点直進→南大通り→五丁目橋交差点右折→土手長町(北都銀行前)→二丁目橋交差点左折→竿燈大通り→山王十字路
に分かれる。広小路を通るか南大通りを通るかということ。
たぶん、乗客がいる場合は広小路を通り、いない場合(全員東口で降りた場合)は南大通りを通っているようだ。
割合としては広小路を走るケースが多い感じだが、南大通りを走るのもけっこう見かける。
広小路を走る下り便
五丁目橋交差点で南大通りから土手長町へ入る下り便
一般の路線バスでは、乗客がいてもいなくても決められたルートを通らなければならないが、高速バスではこのように乗客が全員降りて、以後乗ってくることがない場合は回送扱いとなるようで、南大通り経由が非営業の回送ルートということなのだろう。(ただし、見た限りでは南大通りを走って客がいなくても、LEDは回送ではなく「秋田」と表示していた)
営業ルートが広小路経由なのは、西口発着だった頃の名残なのかもしれないが、混雑しやすい西口周辺をわざわざ通るのは非効率的だし、右左折箇所が多くて運転しにくそう。営業ルートも南大通り経由でよかったのではないだろうか。今さらどうでもいいけど。
長崎屋方面まで行ったバスはどうするかというと、おそらくJRバス東北担当便は保戸野桜町(天徳寺地下道の上)にある支店まで回送すると思われる。(下りで乗客がいない場合は、長崎屋に立ち寄らずに直行しているかも)
中央交通と宮城交通担当便は、さらに西の中央交通秋田営業所(いわゆる大川反車庫)まで回送する。
宮城交通担当便の場合、折り返しまで3~4時間あり、秋田営業所で休ませてもらっている形。
秋田運河対岸から見た秋田営業所内。緑のバスに混ざって宮交の高速バスが3台並んでお休み中
したがって、秋田駅東口が始発・終点となる4月以降も引き続き、仙秋号が南大通り~竿燈大通りを走る姿を見ることができるのではないだろうか。(表示は「回送」になるかもしれない)
南大通りを走る仙秋号
【4月5日追記】やはり、東口から南大通りを通って回送しているのを確認。「仙秋号」の紙は掲出したまま、LEDは「回送(路線バス)」だった。時間によっては東口のバスプールで待機していることもある。
若干の変更点としては、
・土砂崩れかなんかのため長期間に渡って迂回していた仁別リゾート公園線が、通常運行に戻る(今日29日から)
・新屋西線の「秋銀新屋支店前」停留所が「新屋郵便局前」に名称変更(銀行の移転に伴うもの)
・大森山公園線の終点「大森山公園」停留所が「大森山動物園」に名称変更(現在の名称も間違いではなく理由不明。今さらという気がするが…)
程度。

すなわち、「歓喜寺前」「長崎屋バスターミナル」「交通公社前」などは相変わらずそのまま。
一方、高速バスでは、仙台行きでダイヤ改正と運行区間の短縮が行われる。
秋田-仙台間の高速バスは「仙秋号」という愛称。千秋公園の「千秋」ではなく、仙台と秋田の頭文字。
Wikipediaによれば、運行開始は1990年。当初は昼間2往復、夜行1往復。当時は秋田自動車道開通前のため盛岡まで一般道経由で、昼行便でも秋田駅-仙台が4時間40分かかっていたという。
秋田道開通後は3時間20分に短縮され、1998年からは昼行便のみになり、徐々に本数が増えて2005年からは1日10往復になっている。2007年度には年間15万人、1便当たり19.2人が利用していて、乗車率はいいようだ。現在は、秋田中央交通と宮城交通が4往復ずつ、JRバス東北秋田支店が2往復を担当している。
仙台側のバス停は仙台駅前の「宮交仙台高速バスセンター」1か所。秋田側は、秋田駅東口と長崎屋バスターミナルの2か所。
秋田駅は当初は西口だったが、2005年から東口に変わっている。

この4月1日からは長崎屋での乗降を取りやめ、秋田側も秋田駅東口の1か所だけになる。
ダイヤは、所要時間が15分多くかかるようになって秋田駅-仙台が3時間35分になってしまう。東北道の震災復旧工事による渋滞などの影響だろうか。(運行会社の割り振りや、おおまかな時間帯の変更はなし)
中央交通ではこのことを「ダイヤ改正及び発着場所の変更」として、2月9日付で公式サイトで告知し、その時と3月に入ってからの少なくとも2度、魁新報の広告で告知を行なっている。
なお、JRバス東北では2月11日付、宮城交通では2月24日付でそれぞれ公式サイトで告知していた。
それから、おそらくこれに関連して、長崎屋バスターミナルと秋田駅東口のバス案内所の営業時間が若干変動する。
長崎屋が6:30~18:30だったのが7:00~18:00に短縮。
東口は7:00~19:00だったのが6:50~19:00と10分だけ早く開く。
ところで、その告知文書の時刻表における、各便の運行会社の略し方。
「宮交」「JR」はいいとして、中央交通が「秋中」となっていた。
秋田中央交通は、一般の秋田の人々は「中央交通」と呼ぶのが普通だし、会社側では「中交」が公式な略称らしい(長崎屋バスターミナルのあるビル名「中交ホリディスクエア」のように)。
しかし、一部のバス愛好家の方々は、以前から「秋中」と略していた。これは「神奈川中央交通」の略称が「神奈中」であること(これは公式な略称)を拡大して適用したのだと思うが、少なくとも僕にはとても違和感を感じる呼び方だった。
※秋田中央交通と神奈川中央交通は直接の関係はない。ただし、神奈中の中古車が何台か転入してきているし、神奈中は小田急グループなので、小田急と仲良しの“秋中”にしてみれば多少は縁があると言えるかもしれない。
仙台側の利用者の目にも入る告知だから、「中交」では分かりにくいから「秋中」としたのだろうが、中央交通が自ら「秋中」を名乗った初のケースかもしれない。
「宮交」「JR」はいいとして、中央交通が「秋中」となっていた。
秋田中央交通は、一般の秋田の人々は「中央交通」と呼ぶのが普通だし、会社側では「中交」が公式な略称らしい(長崎屋バスターミナルのあるビル名「中交ホリディスクエア」のように)。
しかし、一部のバス愛好家の方々は、以前から「秋中」と略していた。これは「神奈川中央交通」の略称が「神奈中」であること(これは公式な略称)を拡大して適用したのだと思うが、少なくとも僕にはとても違和感を感じる呼び方だった。
※秋田中央交通と神奈川中央交通は直接の関係はない。ただし、神奈中の中古車が何台か転入してきているし、神奈中は小田急グループなので、小田急と仲良しの“秋中”にしてみれば多少は縁があると言えるかもしれない。
仙台側の利用者の目にも入る告知だから、「中交」では分かりにくいから「秋中」としたのだろうが、中央交通が自ら「秋中」を名乗った初のケースかもしれない。
「長崎屋バスターミナル」は秋田駅から西へ2キロほどの場所。周辺は幹線道路と住宅地にお寺で、県庁・市役所に近いといえば近いが、だからといって特に利用が多いわけではない。
市営バスが幅を利かせていた(いる)都市ではこうした例が多いが、民間バス会社のバスターミナルは市街地からやや離れた場所にひっそりとあり、それほど多くの路線が通るわけではないのだ。
そんな長崎屋バスターミナルは、仙秋号と東京行きの高速バスの始発・終着点となっているだけで、あとは前の道路を通るバス(一般路線と県内高速バス)が立ち寄る程度の小さなバスターミナル。
したがって、長崎屋で高速バスに乗り降りする人は、そう多くはない(運賃は駅と同額)。乗客のほとんどが東口での乗り降り。また、東口と長崎屋の行き来には秋田市中心部を通らなければならず、バスが渋滞に巻き込まれる恐れもある。

長崎屋を通らないことによって困る人もいるかもしれないが、現状を見ればやむを得ないだろう。
さて、現行ダイヤでは、秋田駅東口-長崎屋バスターミナル間の所要時間は、上り下りとも30分も確保されている。(上りは発~発、下りは着~着で30分)
上りでは東口で多くの客を乗せるから早めに着いて改札する時間を含んでおり、下りでは実際には早着しているのだろうが、ずいぶん余裕のあるダイヤだ。
こういうのも運行上、無駄というか制約になっていたのかもしれない。
で、東口-長崎屋方面のルートなのだが、宮城交通の下り(東口→山王十字路)便を実際に見たところ、2コースあるようだ。
東口から明田地下道をくぐって西側へ来るのは共通で、以後、
・明田地下道西交差点右折→秋田駅西口→広小路→二丁目橋交差点右折→竿燈大通り→山王十字路
・明田地下道西交差点直進→南大通り→五丁目橋交差点右折→土手長町(北都銀行前)→二丁目橋交差点左折→竿燈大通り→山王十字路
に分かれる。広小路を通るか南大通りを通るかということ。
たぶん、乗客がいる場合は広小路を通り、いない場合(全員東口で降りた場合)は南大通りを通っているようだ。
割合としては広小路を走るケースが多い感じだが、南大通りを走るのもけっこう見かける。


一般の路線バスでは、乗客がいてもいなくても決められたルートを通らなければならないが、高速バスではこのように乗客が全員降りて、以後乗ってくることがない場合は回送扱いとなるようで、南大通り経由が非営業の回送ルートということなのだろう。(ただし、見た限りでは南大通りを走って客がいなくても、LEDは回送ではなく「秋田」と表示していた)
営業ルートが広小路経由なのは、西口発着だった頃の名残なのかもしれないが、混雑しやすい西口周辺をわざわざ通るのは非効率的だし、右左折箇所が多くて運転しにくそう。営業ルートも南大通り経由でよかったのではないだろうか。今さらどうでもいいけど。
長崎屋方面まで行ったバスはどうするかというと、おそらくJRバス東北担当便は保戸野桜町(天徳寺地下道の上)にある支店まで回送すると思われる。(下りで乗客がいない場合は、長崎屋に立ち寄らずに直行しているかも)
中央交通と宮城交通担当便は、さらに西の中央交通秋田営業所(いわゆる大川反車庫)まで回送する。
宮城交通担当便の場合、折り返しまで3~4時間あり、秋田営業所で休ませてもらっている形。

したがって、秋田駅東口が始発・終点となる4月以降も引き続き、仙秋号が南大通り~竿燈大通りを走る姿を見ることができるのではないだろうか。(表示は「回送」になるかもしれない)

【4月5日追記】やはり、東口から南大通りを通って回送しているのを確認。「仙秋号」の紙は掲出したまま、LEDは「回送(路線バス)」だった。時間によっては東口のバスプールで待機していることもある。