すっかり普及した電子マネー。
といっても、鉄道会社などの交通系電子マネー(IC乗車券)は、秋田県など地方においてはあまり普及していない。
秋田の状況を2009年10月に記事にしたが、それ以降は、電子マネーとして使える店が少し増えた(生鮮市場や秋田駅ビル)程度で、乗車券としては相変わらず使えず、変化はない。
※こんな状況なのは秋田「だけ」というわけではなく、JR東日本エリア内では首都圏、仙台・福島、新潟以外の各地で共通だし、他社でも似たようなもの。
今年3月23日から、全国の多くのIC乗車券が相互利用できるようになり、それに伴ってその相互利用先のさらに相互利用先も一部で使えるようになったので、Suicaがあれば名古屋、福岡、静岡などの地下鉄・私鉄やバスにも乗車できるようになった。将来的には、札幌市や仙台市の地下鉄、広島電鉄とも相互利用の計画がある。(電子マネーが既にあるのにSuicaと相互利用の計画がないのは、関西のバスや富山、鹿児島くらいのようだ)
そんな動きも、地方は蚊帳の外。こんな点でも、大都市と地方の格差が広がってしまう。
人口が少なく、公共交通の利用者(新幹線や定期券以外)も多くない地域において、各事業者がIC乗車券の設備投資に躊躇するのは分からなくもないけれど。
そんな中、IC乗車券について、気になる報道や情報をいくつか目にした。
まずは、いつの間にか確実視されてしまっている来春の消費税率引き上げへの対応。各所で報道されているからご存知の方も多いはず。
消費税込みの鉄道運賃は、1円刻みでは煩雑なため10円単位で設定されている(鉄道の運賃自体が、そもそも距離を区切って10円刻みでもある)。これを覆して、来春の消費税増税時には、IC乗車券での利用時の運賃に限って1円刻みにする-つまり現金とICで異なる運賃を適用する-ことを、JR東日本など複数の鉄道会社が検討しているという。当然、IC乗車券のほうが安くなるのだろう。
これを報道した一部テレビ番組において、「乗客が適正な消費税額を支払うことになるので、歓迎」といったコメントをする出演者がいたが、それはIC乗車券が使えるエリアでのお話。ICが使えない地方では、同じJR東日本エリアの同じ運賃体系が適用される路線なのに、差がついてしまう(選択の余地なく高いほうの運賃を払うしかない)ことは眼中にないようだ。
別の報道では、「IC乗車券を持たない乗客やエリア外の乗客の不公平感をどうするかが課題」と言及する所もあったが、それもやはり東京の視点なのか、いまいち盛り上がらない感じ。増税まで残された時間は少ないのだから。
地方の側でも、鉄道にIC乗車券が導入されることに現実感がないのか、あきらめているのか、まったく話題にならない。
と思っていたら、青森県の「陸奥新報」が5月9日付の記事「地方でもIC乗車券を/JR東社長前向き」と5月30日のコラム「冬夏言」でこの件を取り上げていた(冬夏言は全文を公式ホームページで見られます)。
詳細は分からないが、5月8日の定例会見において社長が「「将来的には地方線区でもIC乗車券をもっと利用してもらえるような方式を取り入れたい」との展望を語った。」そうだ。これは初耳。
その記者会見で具体的にどのような話があって、JR東日本がどう考えているかは分からない。「地方にIC乗車券を導入する(=エリアを増やしたり拡大したりする)」という直接的な表現ではなく、「もっと利用してもらえるような方式」とまどろっこしい。もしかしたら、オレンジカード発売終了時に望んだように、自動券売機でのきっぷ購入にSuicaを使えるようにするとかだろうか。(そうだとすれば、消費税分はどうなるんだろう?)
※その後、2013年12月時点での動き
ちなみに、冬夏言では「小さな駅でも駅員の目が行き届いている大都市圏とは異なり、本県は無人駅も少なくない。」ので、今から対策を考えないといけないと結んでいるのだが、それにひとこと。
首都圏でも郊外には無人駅はあるし、仙台、名古屋、静岡など比較的多く無人駅が存在するエリアでもIC乗車券は導入されている。無人駅用のカードリーダー(簡易改札機)というのがあるし、ワンマン列車では車内で運転士にカードを見せ下車して、それにタッチすることになっている。(バスのように車内の運賃箱にリーダーをつければいいような気もするが、路面電車以外の鉄道では一般的でない)
(再掲)JR東海・富田浜駅(三重県四日市市)の簡易改札機(ゴミ箱みたいな装置。JR東日本のは脚が細くてスマート)
青森や秋田でも、無人駅に簡易改札機を設置するのは難しいことではないはず。問題点を強いて挙げれば、潮風や吹雪、寒さで故障しやすそうなことか。
次は、現地以外ではほとんど報道されていない情報。
5月15日にJR東日本仙台支社と盛岡支社から「BRTへのICカードの導入について」というリリースがあった。
BRTとは、東日本大震災で被災して不通になった気仙沼線と大船渡線の一部区間を、専用路を走るバスで仮復旧しているもので、8月3日からそれらでICカードが使えるそうだ。
JR東日本のICカードといえば「Suica」。SuicaはPASMOなどとの相互利用でバスでも使えるのだから、これはBRTでもSuicaが導入されるのかと思ったが、そうではなかった。
Suicaとは別の「odeca(オデカ)」という名のカードを新しく立ち上げるという。
このodecaとやらは、Suicaを含む他のIC乗車券との相互利用、店での電子マネーとしての利用、クレジットカード(ビューカード)でのチャージは、どれもできない。回数券的な仕組みやPASMOの「バス特」のような割引特典もなさそう。
これでは、BRTだけの閉鎖的なIC乗車券であり、メリットはスムーズに乗降でき、紛失再発行・履歴印字ができることくらい。
JR東日本としては2つめのICカード乗車券が誕生することになるが、どうしてSuicaではないのだろう。
どうせなら、東北本線などの周辺のJR線、宮城交通や岩手県交通などの一般路線バスも巻き込んでSuicaエリアを拡大すれば、観光客の呼び込みや既にSuicaエリアである仙台との行き来に活用できそうにも思うのだが。
相互利用先が多いSuicaでは、それらに対応する装置・ソフトの導入や利用料みたいなのがかかり増しになり、その負担を嫌って、安く上がる独立したシステムにしたのだろうか。
JR東日本が率先して地方の鉄道にSuicaを導入してくれれば、その土地の各バス会社や私鉄も追随しやすくなるかもしれないと思っていたが、odecaの登場を思えば、そう簡単な話でもないのかもしれない。
青森の弘南バスでは、10年ほど前にICカード乗車券を導入すると言い出したことがあった。当時はSuicaもさほど普及していなかったので驚いたが、結局撤回されて(立ち消えて?)現在に至っているという例もある。首都圏の磁気式バスカードとPASMOのように、IC化によって特典の割引率が下がってしまうことも考えられる。
こんな具合にハードルは高そうなので、諸手を挙げて、地方(の特にバス)にIC乗車券を導入してちょうだいと思えない気持ちもある。
【2015年1月15日追記】2015年3月から、BRTでodecaと並行してSuicaとその共通利用カードが使用できる(BRTで完結する乗車とチャージ)ようになる。引き続き、odacaをSuicaエリア等で使用することはできない。こうなるんだったら、odacaの存在自体意味がないことになってしまうような気もする。
最後は、以前乗って便利さに感心した鳥取市の循環バス「くる梨(くるり)」から。
今年4月から、3つめの「緑コース」ができたほか、電子マネーでの運賃の支払いが可能になったという。
使える電子マネーは、IC乗車券すなわち交通系電子マネーではない。楽天Edy、WAON、iD、QUICPayという、本当の(買い物をするための)電子マネー。珍しいケースだと思う(少なくともWAONでバスに乗れるのは全国初らしい)。
基本的に店のレジでしか使われない電子マネー専用のカードと違い、IC乗車券は改札口の通過やバス乗降時の瞬間的で確実な読み取り・引き落としが要求されるため、よりシビアな仕様(カードに埋め込まれたアンテナの配置とか)になっていると聞く。
だから、ICカード乗車券を電子マネーとして使うことはできても、電子マネー専用カードで乗り物に乗るのは難しいと思っていた。
実際にくる梨でどういう装置が使われていて、エラーが発生していないかどうかは知らないが、下車時に一律100円を引くだけの単純な仕組みだから、実現できたのだろうか。(整理券方式・後払いの地方の一般路線バスでは、乗車時のタッチで整理券の番号をカードに記憶させ、降車時にそれを元に運賃を差し引かないといけないから、そういう複雑なことには対応できないかもしれない)
交通系でない電子マネーを使うことで、定期券とか相互利用に関してはきれいさっぱり除外して、コストを下げたとも考えられる。くる梨の沿線にはイオンがあるので、WAONを利用する人は多そうだし、こういうやり方もアリなんだろう。思い切った発想の転換に、また感心させられた。
さて、秋田や青森でIC乗車券で鉄道やバスを利用できる日はいつ、どんな形で実現するだろうか。
【2015年6月27日追記】2020年の東京オリンピックを控え、国土交通省が全国すべての都道府県でIC乗車券を使えるようにすることを計画。2015年4月に鉄道会社や有識者からなる検討会を発足させ、同年夏までに方向性を示す。
結局は各事業者が導入費用を負担することにはなりそうだが、やっと青森、秋田などでも使えるようになるかもしれない。
※2016年になって、秋田のバスで導入のきざし(?)が。
といっても、鉄道会社などの交通系電子マネー(IC乗車券)は、秋田県など地方においてはあまり普及していない。
秋田の状況を2009年10月に記事にしたが、それ以降は、電子マネーとして使える店が少し増えた(生鮮市場や秋田駅ビル)程度で、乗車券としては相変わらず使えず、変化はない。
※こんな状況なのは秋田「だけ」というわけではなく、JR東日本エリア内では首都圏、仙台・福島、新潟以外の各地で共通だし、他社でも似たようなもの。
今年3月23日から、全国の多くのIC乗車券が相互利用できるようになり、それに伴ってその相互利用先のさらに相互利用先も一部で使えるようになったので、Suicaがあれば名古屋、福岡、静岡などの地下鉄・私鉄やバスにも乗車できるようになった。将来的には、札幌市や仙台市の地下鉄、広島電鉄とも相互利用の計画がある。(電子マネーが既にあるのにSuicaと相互利用の計画がないのは、関西のバスや富山、鹿児島くらいのようだ)
そんな動きも、地方は蚊帳の外。こんな点でも、大都市と地方の格差が広がってしまう。
人口が少なく、公共交通の利用者(新幹線や定期券以外)も多くない地域において、各事業者がIC乗車券の設備投資に躊躇するのは分からなくもないけれど。
そんな中、IC乗車券について、気になる報道や情報をいくつか目にした。
まずは、いつの間にか確実視されてしまっている来春の消費税率引き上げへの対応。各所で報道されているからご存知の方も多いはず。
消費税込みの鉄道運賃は、1円刻みでは煩雑なため10円単位で設定されている(鉄道の運賃自体が、そもそも距離を区切って10円刻みでもある)。これを覆して、来春の消費税増税時には、IC乗車券での利用時の運賃に限って1円刻みにする-つまり現金とICで異なる運賃を適用する-ことを、JR東日本など複数の鉄道会社が検討しているという。当然、IC乗車券のほうが安くなるのだろう。
これを報道した一部テレビ番組において、「乗客が適正な消費税額を支払うことになるので、歓迎」といったコメントをする出演者がいたが、それはIC乗車券が使えるエリアでのお話。ICが使えない地方では、同じJR東日本エリアの同じ運賃体系が適用される路線なのに、差がついてしまう(選択の余地なく高いほうの運賃を払うしかない)ことは眼中にないようだ。
別の報道では、「IC乗車券を持たない乗客やエリア外の乗客の不公平感をどうするかが課題」と言及する所もあったが、それもやはり東京の視点なのか、いまいち盛り上がらない感じ。増税まで残された時間は少ないのだから。
※首都圏と地方で運賃体系が同じこと自体、おかしいという向きもあるかもしれない。地方のほうが列車運行にコストがかかるだろうから。しかし、この点については、既に「幹線」と「地方交通線」という2つの運賃体系が存在している(国鉄時代にできた制度なので見直しの余地はあるかもしれないが)。
そこにICかどうかで差をつければ、さらに差がついてしまうことになるし、そもそもICの件は消費税分をどうするかが目的のはず。消費税増税を口実に地方から多くのカネを取るのでは、それは便乗値上げだ。
そこにICかどうかで差をつければ、さらに差がついてしまうことになるし、そもそもICの件は消費税分をどうするかが目的のはず。消費税増税を口実に地方から多くのカネを取るのでは、それは便乗値上げだ。
地方の側でも、鉄道にIC乗車券が導入されることに現実感がないのか、あきらめているのか、まったく話題にならない。
と思っていたら、青森県の「陸奥新報」が5月9日付の記事「地方でもIC乗車券を/JR東社長前向き」と5月30日のコラム「冬夏言」でこの件を取り上げていた(冬夏言は全文を公式ホームページで見られます)。
詳細は分からないが、5月8日の定例会見において社長が「「将来的には地方線区でもIC乗車券をもっと利用してもらえるような方式を取り入れたい」との展望を語った。」そうだ。これは初耳。
その記者会見で具体的にどのような話があって、JR東日本がどう考えているかは分からない。「地方にIC乗車券を導入する(=エリアを増やしたり拡大したりする)」という直接的な表現ではなく、「もっと利用してもらえるような方式」とまどろっこしい。もしかしたら、オレンジカード発売終了時に望んだように、自動券売機でのきっぷ購入にSuicaを使えるようにするとかだろうか。(そうだとすれば、消費税分はどうなるんだろう?)
※その後、2013年12月時点での動き
ちなみに、冬夏言では「小さな駅でも駅員の目が行き届いている大都市圏とは異なり、本県は無人駅も少なくない。」ので、今から対策を考えないといけないと結んでいるのだが、それにひとこと。
首都圏でも郊外には無人駅はあるし、仙台、名古屋、静岡など比較的多く無人駅が存在するエリアでもIC乗車券は導入されている。無人駅用のカードリーダー(簡易改札機)というのがあるし、ワンマン列車では車内で運転士にカードを見せ下車して、それにタッチすることになっている。(バスのように車内の運賃箱にリーダーをつければいいような気もするが、路面電車以外の鉄道では一般的でない)
(再掲)JR東海・富田浜駅(三重県四日市市)の簡易改札機(ゴミ箱みたいな装置。JR東日本のは脚が細くてスマート)
青森や秋田でも、無人駅に簡易改札機を設置するのは難しいことではないはず。問題点を強いて挙げれば、潮風や吹雪、寒さで故障しやすそうなことか。
次は、現地以外ではほとんど報道されていない情報。
5月15日にJR東日本仙台支社と盛岡支社から「BRTへのICカードの導入について」というリリースがあった。
BRTとは、東日本大震災で被災して不通になった気仙沼線と大船渡線の一部区間を、専用路を走るバスで仮復旧しているもので、8月3日からそれらでICカードが使えるそうだ。
JR東日本のICカードといえば「Suica」。SuicaはPASMOなどとの相互利用でバスでも使えるのだから、これはBRTでもSuicaが導入されるのかと思ったが、そうではなかった。
Suicaとは別の「odeca(オデカ)」という名のカードを新しく立ち上げるという。
このodecaとやらは、Suicaを含む他のIC乗車券との相互利用、店での電子マネーとしての利用、クレジットカード(ビューカード)でのチャージは、どれもできない。回数券的な仕組みやPASMOの「バス特」のような割引特典もなさそう。
これでは、BRTだけの閉鎖的なIC乗車券であり、メリットはスムーズに乗降でき、紛失再発行・履歴印字ができることくらい。
JR東日本としては2つめのICカード乗車券が誕生することになるが、どうしてSuicaではないのだろう。
どうせなら、東北本線などの周辺のJR線、宮城交通や岩手県交通などの一般路線バスも巻き込んでSuicaエリアを拡大すれば、観光客の呼び込みや既にSuicaエリアである仙台との行き来に活用できそうにも思うのだが。
相互利用先が多いSuicaでは、それらに対応する装置・ソフトの導入や利用料みたいなのがかかり増しになり、その負担を嫌って、安く上がる独立したシステムにしたのだろうか。
JR東日本が率先して地方の鉄道にSuicaを導入してくれれば、その土地の各バス会社や私鉄も追随しやすくなるかもしれないと思っていたが、odecaの登場を思えば、そう簡単な話でもないのかもしれない。
青森の弘南バスでは、10年ほど前にICカード乗車券を導入すると言い出したことがあった。当時はSuicaもさほど普及していなかったので驚いたが、結局撤回されて(立ち消えて?)現在に至っているという例もある。首都圏の磁気式バスカードとPASMOのように、IC化によって特典の割引率が下がってしまうことも考えられる。
こんな具合にハードルは高そうなので、諸手を挙げて、地方(の特にバス)にIC乗車券を導入してちょうだいと思えない気持ちもある。
【2015年1月15日追記】2015年3月から、BRTでodecaと並行してSuicaとその共通利用カードが使用できる(BRTで完結する乗車とチャージ)ようになる。引き続き、odacaをSuicaエリア等で使用することはできない。こうなるんだったら、odacaの存在自体意味がないことになってしまうような気もする。
最後は、以前乗って便利さに感心した鳥取市の循環バス「くる梨(くるり)」から。
今年4月から、3つめの「緑コース」ができたほか、電子マネーでの運賃の支払いが可能になったという。
使える電子マネーは、IC乗車券すなわち交通系電子マネーではない。楽天Edy、WAON、iD、QUICPayという、本当の(買い物をするための)電子マネー。珍しいケースだと思う(少なくともWAONでバスに乗れるのは全国初らしい)。
基本的に店のレジでしか使われない電子マネー専用のカードと違い、IC乗車券は改札口の通過やバス乗降時の瞬間的で確実な読み取り・引き落としが要求されるため、よりシビアな仕様(カードに埋め込まれたアンテナの配置とか)になっていると聞く。
だから、ICカード乗車券を電子マネーとして使うことはできても、電子マネー専用カードで乗り物に乗るのは難しいと思っていた。
実際にくる梨でどういう装置が使われていて、エラーが発生していないかどうかは知らないが、下車時に一律100円を引くだけの単純な仕組みだから、実現できたのだろうか。(整理券方式・後払いの地方の一般路線バスでは、乗車時のタッチで整理券の番号をカードに記憶させ、降車時にそれを元に運賃を差し引かないといけないから、そういう複雑なことには対応できないかもしれない)
交通系でない電子マネーを使うことで、定期券とか相互利用に関してはきれいさっぱり除外して、コストを下げたとも考えられる。くる梨の沿線にはイオンがあるので、WAONを利用する人は多そうだし、こういうやり方もアリなんだろう。思い切った発想の転換に、また感心させられた。
さて、秋田や青森でIC乗車券で鉄道やバスを利用できる日はいつ、どんな形で実現するだろうか。
【2015年6月27日追記】2020年の東京オリンピックを控え、国土交通省が全国すべての都道府県でIC乗車券を使えるようにすることを計画。2015年4月に鉄道会社や有識者からなる検討会を発足させ、同年夏までに方向性を示す。
結局は各事業者が導入費用を負担することにはなりそうだが、やっと青森、秋田などでも使えるようになるかもしれない。
※2016年になって、秋田のバスで導入のきざし(?)が。