広く浅く

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南中解体進む

2015-10-07 00:07:01 | 秋田のいろいろ
8月5日の記事で、秋田市南通にある秋田市立秋田南中学校の南棟校舎が解体されることを取り上げた。
その記事はフェイスブックで109件もシェアされるなど、ご好評いただいたようだ。(アカウントがない者にはその数しか知ることができないけど)

その後、お盆明けから工事が本格化し、折を見て続報をアップしようとしていたら、6日付秋田魁新報秋田市地域面で報道された。写真入りの細長い「秋田南中、南棟を解体/耐震基準満たさず」という記事。
(卒業生や近隣住民以外にとって)校舎の解体ごときで新聞記事になるなんて珍しい気もするし、着工から2か月近く経っての掲載はなんだかなという気もしなくはない。

新聞記事の内容は8月5日の当ブログと大して違わない。新たに分かったことをまとめる。
・現在の秋田南中の生徒数は422人。
・南棟は1977年に完成、延べ床面積2237平方メートル。
→当ブログでは「1976年度」としている。年度と年の違いでしょうか。
・(最後の段階では南棟には)3年生の教室や生徒会室、進路学習室などがあった。
・内壁が剥がれたり、雨漏りしたりするなど劣化が目立っていた。
・解体の工事費は約9千万円。

南中では「武道場」も耐震基準を満たしていないそうだ。正確には武道場が秋田市立学校最後の耐震未対応の建物となる。
・来年度は武道場も解体。
・武道場は1969年建設で鉄骨造り2階建て。延べ床面積817平方メートル。
→敷地北東側にある建物か。2階があるのは一部分。1969年築ということは、南中がここに移転する前。「宮田グラウンドと北光電子工場」だった当時からの建物ということだろうか?(体育の授業や部活動は宮田グラウンドまで来てやっていたそうだ)

・新しい武道場は市内のリース会社が今冬、中庭に設置し、市が7年間で約8500万円で賃借。
・将来、武道場新築を含めた既存校舎の全面改築の可能性がある(ので武道場を仮設リースとした)。
→新校舎建設は「可能性」の段階なのか。

以上、新聞から。
以下、工事の状況。
8月下旬には、屋外のトイレが解体されて仮囲いや校舎の一部に足場が組まれ、校舎中央部に穴が開いた。
9月に入ってから、校舎の東(線路)側→西(道路)側の順に本格的に解体されていった。
9月23日西側から。中央が解体され、右が途中

9月27日東側から。左側はまだ手付かずのようだ
そして、9月末から10月初めにかけて、東側がほぼ終わって西側の解体も進んだ。
(再掲)
以前はこう↑だったのが、
10月4日西側から
右の東側がなくなって、以前は見えなかった体育館の南面や北側校舎の東側が見えるようになった。
西側は塔屋より道路側のわずかな部分が残るだけ。

残った西側も、壁は既に取り払われて、向こう側が透けて見える状態。
避雷針が傾いて残る

上の写真の裏・北側から


この校舎は秋田市立学校では珍しい鉄骨造(S造)。S造の大きな建物の解体を意識して見るのは、初めてかもしれない。
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物の解体では、全部いっぺんにどーんと壊して、跡にコンクリートの塊がごろごろと転がっているイメージだけど、S造では違った。
壁を先に撤去してから、後で骨組みの鉄骨を壊していく感じ。リサイクルとか廃棄物処理の都合もあるのだろうし、見たのはいずれも休みの日なので、実際の作業は知らないけど。
 
赤い鉄骨とともに、細い金属状のものが縦横に残っていて、それがかつての校舎の面影。
(再掲)壁があった頃
うるさいほど縦横に走っていた格子は、窓と壁をおさえる役目を担っていたのが、なんとなく分かる。
壁は単なるパネルのようなものだったのだろう。いかに簡素というかそっけない造りだったかということが分かる。通常ならそれで安全性に問題はないわけだけど、すき間風や近隣教室からの音や振動の点では教育環境としてふさわしいとは言えなかったのかもしれない。
格子と鉄骨の残骸

解体の工期は11月いっぱいだが、この分ではまもなく校舎の形は完全になくなるだろう。
※この週末までに建物はすっかりなくなった。(12日現在残骸の撤去工事は継続)
※続きはこちら
コメント (9)
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