青森県の米の新品種「青天の霹靂」がデビューした。※1年前の命名について
青森県産米としては初の食味ランキング「特A」となったこと、斬新なネーミング、そして県による大々的なPRにより、注目されている。
初年度の今年は約2500トンの流通で、青森県内を中心に、一部は首都圏や大都市圏で限定的に発売する。
青森県内では10月10日、銀座三越で14日から、その他の県外店舗で19日から発売。サークルKサンクスでは、青天の霹靂を使ったおにぎりを、青森県の店舗で12月いっぱい販売する。
10日の青森ではスーパーに行列ができたり、それが全国に報道されたり、滑り出しは好調な模様。
【10月25日追記】10月20日から12月22日まで、マックスバリュ東北の青森県内の店舗(ザ・ビッグは除くらしい)でも、おにぎりを発売することになった。税抜きで具入りは118円、塩むすびは80円。
仮にも米産地である秋田県内に、青森から青天の霹靂が来て流通することは、(少なくとも当分は)なさそう。
仮にも米産地の県民としては、なんかプライドみたいなのがあって、他県産の米をあえて食べる気にはなれない。青天の霹靂は気になる存在ではあるものの、なかなか食べる機会はないだろうなと考えていた。
【28日追記】ところが、10月27日に秋田市のイオン秋田中央店で青天の霹靂が販売されていた! 後述の通り2キロと5キロがあるが、5キロだけが置いてあり、価格は青森県内と同額の2786円。
ところで、週末、弘前へ行きました。
テレビの県政番組が、5分まるまる青天の霹靂特番(?)になるなど、盛り上がっていた。
県民が毛筆で自書した「青天の霹靂」を掲げるCMもあるそうだけど、それは見る機会がなかった。
着いて最初にイトーヨーカドー弘前店をのぞいてみると、2キロ詰めと5キロ詰めがあるうち、5キロだけが少し残っていた。
翌日の帰り際、再び行くと、どちらもたくさん陳列されていた。
今回は、1人ではなかったので、荷物が少なかったこともあり、
2キロを買ってしまった!
1166円(からジャイアンツ応援感謝セールで5%引き)。精米日から2日後。
レシートに「青天の霹靂」と表示されるのを期待したけれど、単に「米 2kg」。
青森では、店頭でもテレビでも、独特の書体(宋朝体かな?)の「青天の霹靂」の文字と、それを囲む緑がかった水色(写真の色合いは実物と異なります)が目に付いた。
まさか青森から秋田へ米を買って帰ることになるとは、米産地秋田の県民としては少々複雑な心境。
今のところ青森県内と銀座でしか売られていない米を、青森県から秋田県へ”持ち出す”ということで、なんかイケナイことをしているような気もしなくはなかったかも。
米を持って列車に乗るといえば、終戦直後からしばらくの食糧難の頃は、ヤミ米を買い出しに行って持ち帰るのも大変で、列車内や駅で取り締まりがあり、見つかると没収されたという。
それを思えば、約70年後に特急「つがる」と中央交通のバスで無事に我が家へ、穫れたての米を運ぶことができたのは、とてもありがたいことである。
さっそく炊いて食べてみることに。自慢じゃないけど、秋田県民、いや青森県民以外で青天の霹靂を食べた人物は、まだほとんどいないはず。
我が家では、普段は秋田県産「あきたこまち」を食べている。
個人的には、米にはさほどこだわりはなく、今の米は品種や産地を問わずどれもおいしくて、まずい米などほとんどないと思っている。
多少の違いは感じるけれど、それは品種の違いなのかもしれないが、栽培条件、収穫後の処理(保管や精米)、炊き方、食べ方などの違いなのかもしれない。個人個人の好みもある。
ただ、たまにササニシキを食べると、「これこそ米の味!」と感じる。
あきたこまちよりも粘りが少ない食味が好みに合っているのか、あきたこまち登場前(=幼少期)によく食べていて記憶にしみついたのか。
あきたこまちをやめてササニシキに変えようというほどの違いでもないけど。
で、青天の霹靂の感想。※あくまで個人の感想ですよ!
※普段のあきたこまちと同じ方法で炊きました。
「あっさりして歯ごたえがある」「キリッとした、シャープでクリアな味」「後から米らしい味(甘み)が来る」といったところ。
あきたこまちよりは粘りが控えめで、ササニシキに似ていると思う。好きだ。
【19日追記】味ではないが、炊きあがった米粒がやや大粒に見えた。
米袋裏面より
米袋の裏には「粘りとキレのバランスがいい。上品な甘みの残る味わいです。」とあるが、納得。ただ、粘りはどちらかと言えば少ない。
ホームページによれば「誰もが驚くような旨さを目指して誕生したお米」だそう。
個人的には、残念ながら驚きはしなかったけれど、おいしいのは確実。実力は充分で、全国区で張り合えるだろう。
青森県知事は「いろんなおかずとの相性が素晴らしい。」と言っている。あっさり目でいいということなのかもしれないけど、おかずなどなくても食べられるおいしさ。
これで安ければいいのだけど、そうはいかない。
青森県内で、そして首都圏をはじめとする全国で、どれだけ知られて受け入れられるか。
なお、我が秋田県でも、17日から5年ぶりの新品種「秋のきらめき」「つぶぞろい」が発売されている。
青天の霹靂と比べると、現段階では話題性も知名度も低いと言わざるを得ない。
秋田県民としては、これからも秋田県産米を食べていくつもり(入手が楽ということもあります)だけど、青森も秋田もがんばっていただきたい。
【11月2日追記】主観的・抽象的な表現だけど、味はあきたこまちは「ふわっ」とした、青天の霹靂は「スパッ」とした感じかな? どちらも品種名には合っているかも。個人的には、保管・精米・炊き方による味の差もあるし、どちらも充分おいしい。
青森県産米としては初の食味ランキング「特A」となったこと、斬新なネーミング、そして県による大々的なPRにより、注目されている。
初年度の今年は約2500トンの流通で、青森県内を中心に、一部は首都圏や大都市圏で限定的に発売する。
青森県内では10月10日、銀座三越で14日から、その他の県外店舗で19日から発売。サークルKサンクスでは、青天の霹靂を使ったおにぎりを、青森県の店舗で12月いっぱい販売する。
10日の青森ではスーパーに行列ができたり、それが全国に報道されたり、滑り出しは好調な模様。
【10月25日追記】10月20日から12月22日まで、マックスバリュ東北の青森県内の店舗(ザ・ビッグは除くらしい)でも、おにぎりを発売することになった。税抜きで具入りは118円、塩むすびは80円。
仮にも米産地である秋田県内に、青森から青天の霹靂が来て流通することは、(少なくとも当分は)なさそう。
仮にも米産地の県民としては、なんかプライドみたいなのがあって、他県産の米をあえて食べる気にはなれない。青天の霹靂は気になる存在ではあるものの、なかなか食べる機会はないだろうなと考えていた。
【28日追記】ところが、10月27日に秋田市のイオン秋田中央店で青天の霹靂が販売されていた! 後述の通り2キロと5キロがあるが、5キロだけが置いてあり、価格は青森県内と同額の2786円。
ところで、週末、弘前へ行きました。
テレビの県政番組が、5分まるまる青天の霹靂特番(?)になるなど、盛り上がっていた。
県民が毛筆で自書した「青天の霹靂」を掲げるCMもあるそうだけど、それは見る機会がなかった。
着いて最初にイトーヨーカドー弘前店をのぞいてみると、2キロ詰めと5キロ詰めがあるうち、5キロだけが少し残っていた。
翌日の帰り際、再び行くと、どちらもたくさん陳列されていた。
今回は、1人ではなかったので、荷物が少なかったこともあり、

1166円(からジャイアンツ応援感謝セールで5%引き)。精米日から2日後。
レシートに「青天の霹靂」と表示されるのを期待したけれど、単に「米 2kg」。
青森では、店頭でもテレビでも、独特の書体(宋朝体かな?)の「青天の霹靂」の文字と、それを囲む緑がかった水色(写真の色合いは実物と異なります)が目に付いた。
まさか青森から秋田へ米を買って帰ることになるとは、米産地秋田の県民としては少々複雑な心境。
今のところ青森県内と銀座でしか売られていない米を、青森県から秋田県へ”持ち出す”ということで、なんかイケナイことをしているような気もしなくはなかったかも。
米を持って列車に乗るといえば、終戦直後からしばらくの食糧難の頃は、ヤミ米を買い出しに行って持ち帰るのも大変で、列車内や駅で取り締まりがあり、見つかると没収されたという。
それを思えば、約70年後に特急「つがる」と中央交通のバスで無事に我が家へ、穫れたての米を運ぶことができたのは、とてもありがたいことである。
さっそく炊いて食べてみることに。自慢じゃないけど、秋田県民、いや青森県民以外で青天の霹靂を食べた人物は、まだほとんどいないはず。
我が家では、普段は秋田県産「あきたこまち」を食べている。
個人的には、米にはさほどこだわりはなく、今の米は品種や産地を問わずどれもおいしくて、まずい米などほとんどないと思っている。
多少の違いは感じるけれど、それは品種の違いなのかもしれないが、栽培条件、収穫後の処理(保管や精米)、炊き方、食べ方などの違いなのかもしれない。個人個人の好みもある。
ただ、たまにササニシキを食べると、「これこそ米の味!」と感じる。
あきたこまちよりも粘りが少ない食味が好みに合っているのか、あきたこまち登場前(=幼少期)によく食べていて記憶にしみついたのか。
あきたこまちをやめてササニシキに変えようというほどの違いでもないけど。
で、青天の霹靂の感想。※あくまで個人の感想ですよ!
※普段のあきたこまちと同じ方法で炊きました。
「あっさりして歯ごたえがある」「キリッとした、シャープでクリアな味」「後から米らしい味(甘み)が来る」といったところ。
あきたこまちよりは粘りが控えめで、ササニシキに似ていると思う。好きだ。
【19日追記】味ではないが、炊きあがった米粒がやや大粒に見えた。

米袋の裏には「粘りとキレのバランスがいい。上品な甘みの残る味わいです。」とあるが、納得。ただ、粘りはどちらかと言えば少ない。
ホームページによれば「誰もが驚くような旨さを目指して誕生したお米」だそう。
個人的には、残念ながら驚きはしなかったけれど、おいしいのは確実。実力は充分で、全国区で張り合えるだろう。
青森県知事は「いろんなおかずとの相性が素晴らしい。」と言っている。あっさり目でいいということなのかもしれないけど、おかずなどなくても食べられるおいしさ。
これで安ければいいのだけど、そうはいかない。
青森県内で、そして首都圏をはじめとする全国で、どれだけ知られて受け入れられるか。
なお、我が秋田県でも、17日から5年ぶりの新品種「秋のきらめき」「つぶぞろい」が発売されている。
青天の霹靂と比べると、現段階では話題性も知名度も低いと言わざるを得ない。
秋田県民としては、これからも秋田県産米を食べていくつもり(入手が楽ということもあります)だけど、青森も秋田もがんばっていただきたい。
【11月2日追記】主観的・抽象的な表現だけど、味はあきたこまちは「ふわっ」とした、青天の霹靂は「スパッ」とした感じかな? どちらも品種名には合っているかも。個人的には、保管・精米・炊き方による味の差もあるし、どちらも充分おいしい。