信州旅行記。※前回の記事
長野から松本、塩尻から中央本線に入って上諏訪へ。
ここで諏訪周辺のJRについて。特急「スーパーあずさ」「あずさ」が通る、塩尻から上り方面の中央本線の駅は、 塩尻-みどり湖-岡谷-下諏訪-上諏訪-茅野(ちの) の順。岡谷から上諏訪にかけては、諏訪湖に沿って走る。
特急は、みどり湖は全列車通過、上諏訪と茅野は全列車停車。他の駅は一部列車が停車。みどり湖を除く各駅に停まるものもある。
略図
塩尻~岡谷間は、西側を大回りする別ルート「辰野支線」もあり、普通列車だけが走っている。元々はこちらが本線で、1983年に「塩嶺トンネル(5994メートル)」を抜けるみどり湖経由の新ルートができたため、支線となってしまった。塩尻~岡谷は、みどり湖回りでは約12キロ、辰野回りでは約28キロ。
辰野駅からはJR東海・飯田線が出ていて、飯田線と中央本線(主に岡谷方面)を直通する列車もある。
そんな少々複雑な位置関係のため、慣れない者がここらで普通列車を利用する時は、少々戸惑ってしまう。
(時間が飛びますが)上諏訪に泊まった翌朝、松本へ普通列車で戻ることにした。
駅へ行くと、「松本行き」の直前に「豊橋行き」がある。
戸惑ったが、落ち着いて路線図を見ると「辰野経由・飯田線直通 豊橋行き」。2つ先の岡谷駅までは松本行きと同じ線路を走る。
とりあえず、ホームへ出ることにした。ホームにいたのは、
JR東日本の駅にJR東海の車両
見慣れた緑色ラインの駅名標の下には、オレンジ色ラインのJR東海313系電車。
313系は先頭部だけは白いから、登場時は当時流行していた色白美容家に見立てて「(鈴木)その子」あるいは「(志村けんの)バカ殿」と鉄道愛好家の一部には呼ばれたものだ。
JR東海エリアでは広く導入されている車両で、個人的には、首都圏から東海道本線を西へ進み、熱海でこの電車を見ると、「JR東海エリアへ、そして静岡へ来たんだな」と実感させられる。
熱海以外のJR東日本エリアでその電車を見ることになるとは、不思議な気持ち。
車両正面の行き先は「豊橋」だけだったが、ホームの発車標は「飯田線直通」と枠で囲んで表示していた。
313系は外観は同じでも、投入地域・路線の特性に応じて車内の座席配置はさまざま。この時のは3両編成で、2人掛けの転換クロスシート。ドアボタン式半自動ドアなど、寒冷地の装備がある。
行き先表示が白色LEDだったりして新しそうだけど、製造からもう10年近く経つ。
この区間で使われるJR東日本の普通列車は、国鉄時代からの211系(近年、秋田総合車両センターなどで小改造したもの)で、窓を背にするロングシートが多い(一部ボックスシート)。
一方、313系の乗り心地はとても良く、しかもこれはクロスシートだから快適。車内は混んでいないことだし、岡谷まで313系で先行することにした。
JR東日本の車掌が乗務。
313系では、車外のスピーカーから乗車を促すチャイムを鳴らすことができる。静岡近辺ではホームの発車メロディー代わりによく聞くことができる音で、それもJR東海エリアへ来たことと313系を象徴させるものだった。
この車両にも搭載されているのだろうけれど、1回も聞くことができなかった。JR東日本では鳴らさない/鳴らせない決まりなのか、JR東海への対抗心として鳴らしたくないのか。
滑らかに進む313系に乗って、上諏訪から岡谷までは10分ちょっと。あっという間に到着。
列車にとってはまだまだ序の口で豊橋到着は7時間後。飯田線は駅が多いのだ。
岡谷駅にて
後から来た211系に乗り換えて、塩尻へ向かった。塩嶺トンネルはどこか丹那トンネルに似ていた。
仲が悪いと言われるJR東日本とJR東海。長野地区では、それなりにうまくやっているみたい。なのかな?
ところで、この辺りのJR東日本中央本線では、「一部の駅に限って」Suicaなどの電子マネーで乗車できる。
首都圏のSuicaエリアを「点」で拡大する形で、2014年(この記事で少々取り上げた)から実施。
対応駅が特急停車駅や観光地に限られている(=首都圏からの利用客が多い駅)ほか、定期券は従来通りなので、地元の人たちにはさほど普及しているわけではなさそう。
上諏訪駅近距離自動券売機
上諏訪駅の券売機の間に、小さい掲示が出ていた。
「こちらの駅ではIC乗車券をご利用いただけます」
上の表記載の各駅相互、それに各駅と韮崎から先の首都圏Suicaエリア各駅で利用できる。
上の地図式運賃表左には、
「ICカードご利用時の運賃対応表」
IC乗車券の運賃は、1円刻みで設定されていて、10円刻みの紙のきっぷとは運賃が異なることがある(どちらが安いかは区間次第)。地図には紙のきっぷの運賃しか出ていないので、ICならいくらになるかを示す対応表。
1940円以上は地図には出ていないのだが、対応表には書いてある。
上諏訪駅といえば、1番線に…
車両は211系
改札口とは別に、のれんがかかっていて、その奥は、
足湯
駅前がすぐ上諏訪温泉なので、そのお湯を引いている。元々は全身がつかれる風呂だったのを、2002年に足湯に改装。部活帰りの高校生みたいな人たちが浸かっていた。
上諏訪駅は、諏訪湖・温泉街と反対側、国道20号に面して駅舎がある。
駅舎の向こう側が諏訪湖
その南側・上の写真奥の自由通路の下にこんなものがあった。
「JR東日本上諏訪駅カルチャー教室」
日程も表示されていて、書道、パッチワークキルト、いけばなが、のべ週4日開催されている模様。
看板以外は目立たずひっそりとしたたたずまいだし、そもそも扉付きフェンスで仕切られていて、中へ入ることはできない。
JR東日本社員や関係者向けの教室ってことでしょうか。※2022年10月時点でも変わらず存在していた。
上諏訪には、昔は機関区があり、2013年まで松本運輸区上諏訪支区として存続していたとのこと。
諏訪について続きます。
長野から松本、塩尻から中央本線に入って上諏訪へ。
ここで諏訪周辺のJRについて。特急「スーパーあずさ」「あずさ」が通る、塩尻から上り方面の中央本線の駅は、 塩尻-みどり湖-岡谷-下諏訪-上諏訪-茅野(ちの) の順。岡谷から上諏訪にかけては、諏訪湖に沿って走る。
特急は、みどり湖は全列車通過、上諏訪と茅野は全列車停車。他の駅は一部列車が停車。みどり湖を除く各駅に停まるものもある。
略図
塩尻~岡谷間は、西側を大回りする別ルート「辰野支線」もあり、普通列車だけが走っている。元々はこちらが本線で、1983年に「塩嶺トンネル(5994メートル)」を抜けるみどり湖経由の新ルートができたため、支線となってしまった。塩尻~岡谷は、みどり湖回りでは約12キロ、辰野回りでは約28キロ。
辰野駅からはJR東海・飯田線が出ていて、飯田線と中央本線(主に岡谷方面)を直通する列車もある。
そんな少々複雑な位置関係のため、慣れない者がここらで普通列車を利用する時は、少々戸惑ってしまう。
(時間が飛びますが)上諏訪に泊まった翌朝、松本へ普通列車で戻ることにした。
駅へ行くと、「松本行き」の直前に「豊橋行き」がある。
戸惑ったが、落ち着いて路線図を見ると「辰野経由・飯田線直通 豊橋行き」。2つ先の岡谷駅までは松本行きと同じ線路を走る。
とりあえず、ホームへ出ることにした。ホームにいたのは、
JR東日本の駅にJR東海の車両
見慣れた緑色ラインの駅名標の下には、オレンジ色ラインのJR東海313系電車。
313系は先頭部だけは白いから、登場時は当時流行していた色白美容家に見立てて「(鈴木)その子」あるいは「(志村けんの)バカ殿」と鉄道愛好家の一部には呼ばれたものだ。
JR東海エリアでは広く導入されている車両で、個人的には、首都圏から東海道本線を西へ進み、熱海でこの電車を見ると、「JR東海エリアへ、そして静岡へ来たんだな」と実感させられる。
熱海以外のJR東日本エリアでその電車を見ることになるとは、不思議な気持ち。
車両正面の行き先は「豊橋」だけだったが、ホームの発車標は「飯田線直通」と枠で囲んで表示していた。
313系は外観は同じでも、投入地域・路線の特性に応じて車内の座席配置はさまざま。この時のは3両編成で、2人掛けの転換クロスシート。ドアボタン式半自動ドアなど、寒冷地の装備がある。
行き先表示が白色LEDだったりして新しそうだけど、製造からもう10年近く経つ。
この区間で使われるJR東日本の普通列車は、国鉄時代からの211系(近年、秋田総合車両センターなどで小改造したもの)で、窓を背にするロングシートが多い(一部ボックスシート)。
一方、313系の乗り心地はとても良く、しかもこれはクロスシートだから快適。車内は混んでいないことだし、岡谷まで313系で先行することにした。
JR東日本の車掌が乗務。
313系では、車外のスピーカーから乗車を促すチャイムを鳴らすことができる。静岡近辺ではホームの発車メロディー代わりによく聞くことができる音で、それもJR東海エリアへ来たことと313系を象徴させるものだった。
この車両にも搭載されているのだろうけれど、1回も聞くことができなかった。JR東日本では鳴らさない/鳴らせない決まりなのか、JR東海への対抗心として鳴らしたくないのか。
滑らかに進む313系に乗って、上諏訪から岡谷までは10分ちょっと。あっという間に到着。
列車にとってはまだまだ序の口で豊橋到着は7時間後。飯田線は駅が多いのだ。
岡谷駅にて
後から来た211系に乗り換えて、塩尻へ向かった。塩嶺トンネルはどこか丹那トンネルに似ていた。
仲が悪いと言われるJR東日本とJR東海。長野地区では、それなりにうまくやっているみたい。なのかな?
ところで、この辺りのJR東日本中央本線では、「一部の駅に限って」Suicaなどの電子マネーで乗車できる。
首都圏のSuicaエリアを「点」で拡大する形で、2014年(この記事で少々取り上げた)から実施。
対応駅が特急停車駅や観光地に限られている(=首都圏からの利用客が多い駅)ほか、定期券は従来通りなので、地元の人たちにはさほど普及しているわけではなさそう。
上諏訪駅近距離自動券売機
上諏訪駅の券売機の間に、小さい掲示が出ていた。
「こちらの駅ではIC乗車券をご利用いただけます」
上の表記載の各駅相互、それに各駅と韮崎から先の首都圏Suicaエリア各駅で利用できる。
上の地図式運賃表左には、
「ICカードご利用時の運賃対応表」
IC乗車券の運賃は、1円刻みで設定されていて、10円刻みの紙のきっぷとは運賃が異なることがある(どちらが安いかは区間次第)。地図には紙のきっぷの運賃しか出ていないので、ICならいくらになるかを示す対応表。
1940円以上は地図には出ていないのだが、対応表には書いてある。
上諏訪駅といえば、1番線に…
車両は211系
改札口とは別に、のれんがかかっていて、その奥は、
足湯
駅前がすぐ上諏訪温泉なので、そのお湯を引いている。元々は全身がつかれる風呂だったのを、2002年に足湯に改装。部活帰りの高校生みたいな人たちが浸かっていた。
上諏訪駅は、諏訪湖・温泉街と反対側、国道20号に面して駅舎がある。
駅舎の向こう側が諏訪湖
その南側・上の写真奥の自由通路の下にこんなものがあった。
「JR東日本上諏訪駅カルチャー教室」
日程も表示されていて、書道、パッチワークキルト、いけばなが、のべ週4日開催されている模様。
看板以外は目立たずひっそりとしたたたずまいだし、そもそも扉付きフェンスで仕切られていて、中へ入ることはできない。
JR東日本社員や関係者向けの教室ってことでしょうか。※2022年10月時点でも変わらず存在していた。
上諏訪には、昔は機関区があり、2013年まで松本運輸区上諏訪支区として存続していたとのこと。
諏訪について続きます。