秋田市でバス路線の改廃があったこの10月には、青森県五所川原市の弘南バスの路線にも変更があったそうだ。
※以下、限られた情報をもとに、不案内な土地のことを書いていますので、誤解があるかもしれません。住民・利用者の立場でもない、表面的なものであることをご承知おきください。
まず、一般路線バスでは、「五所川原~板柳線」が廃止。
五所川原営業所-五所川原駅-梅田-横萢(よこやち)-柏木-板柳案内所という経路で、1日5往復。(一部は五所川原駅発着)
弘前-五所川原線とは別の、JR五能線の東側を走る経路のようだ。
代替はないのだろうか。
もう1つ、大きいのが「商店街循環バス」の路線再編。
昨年取り上げたように、ショッピングモール「エルムの街」を中心に五所川原市内を運行する120円均一のバスが3路線あった。
2路線は若葉・松島町コース 「虫送り号」、広田・みどり町コース 「ゴニンカン号」と名付けられた、住宅地を約1時間で循環する路線。9時台から18時台まで毎時1本ずつ運行。
もう1路線が、五所川原駅とエルムの街を行き来する 「立佞武多号」で、9時から21時台まで30分間隔で運行していた。
これが再編されて、循環しない6路線になる。富士見団地などこれまで路線バスがなかった地域にも進出する。運賃は120円のまま。
以前のような愛称はなく、路線別の1~6の番号に、エルム行きがA、帰りがBが付され、「1A」「6B」などとある種の系統番号ができた。
使用車両は従前と同じ、色違いの3台。1台が2路線ずつを担当するようだ。
本数は、各路線とも10時から19時を中心に、1日4~6本の運行なので、2時間に1本程度の間隔が多い。
富士見団地などは五所川原駅との行き来にも使えて便利そうだけど、時間的に朝の通勤・通学には使えない。
我々よそ者が使う機会がいちばんありそうな、五所川原駅とエルムの行き来。
従来の直通バスを踏襲したであろう「1」のほか、富士見団地を通る「4」も使える。
所要時間は1が20分、4が30分と、以前よりかかる。
運行本数は、1時間に1本あるかないか。駅発は始発が9時40分、最終が19時40分。エルム発は11時10分と20時50分。
本数が激減した上、等間隔でないので時刻表を覚えにくいし、1と4が10分間隔で続行するところもある。残念ながら使いづらくなってしまった。
弘南バスによる告知では「(エルムバスの運行が1999年に始まって)この17年間で新興住宅街の形成により人口分布が変動し、主要施設の立地・移転等も加わってバス路線環境が大きく変化いたしましたので」再編をすることにし、路線がなかった住宅地や公共施設を経由するので「とても便利になります。」としている。
東奥日報でも報道していて、10月2日のサイトでは「ELMバス、路線を拡充」として「初めて路線バスが通るようになった富士見団地の住民からは(略)歓迎する声が相次いだ。」と伝えている。
いずれも「減便」であることには言及しておらず、時刻表を見ない限り分からない。
街の変化に応じて柔軟に路線を変えられるのが路線バスの特性であり、それをやってこそ路線バスだと思う。以前から言っているように、秋田市ではそれができていない。だから、なれあいのように旧来の路線が何十年も運行され続け、徐々に利用者が減って減便が進んでしまっている。
五所川原のみなさんがどうとらえているか分からないけれど、減らされてしまった本数も、利用実態からすれば妥当なのかもしれない。120円の低額かつ定額が維持されるのはいいこと(エルムからの補助があるからか)。
ただ、土日・火曜に限れば、イオンモールつがる柏の無料シャトルバスのほうが運行本数が多いことになってしまうはずだから、若者などはイオンへ流れてしまわないかな。
【追記】2017年2月25日アップの東奥日報サイト「路線バス24便に大幅増へ/ELM―五所川原駅前」によれば、エルムバスの「コースとダイヤが、4月1日から大きく再編される。」。
2016年10月の改変後、「「(略・駅とエルムの行き来が)不便になった」という利用者の声が多かった。」ため、「五所川原街づくり会社が弘南バス側に要望書を提出して協議を続け、ELM-駅前ルートの増強が決まった。」とのこと。
24便ということは、10月以前の12時間・30分間隔に戻るのだろうか。
利用者の利便を重視した、臨機応変な対応ということにしておきましょう。
ついでに、弘前市のバス路線について、9月29日の陸奥新報サイト「弘前市公共交通網再編でバス4方面検討対象」より。
28日に弘前市地域公共交通会議が開かれ、今年度末の「市地域公共交通再編実施計画」策定に向けて、「赤字幅が大きい薬師堂、城東南、岩木庁舎、浜の町の4方面のバス路線を検討対象」とすることが決まり、住民アンケートなどを行っていくとのこと。(あと半年しかないけど、間に合う?)
「薬師堂」とは、大坊経由平賀方面とかいうので、門外や石川を通る路線。今は1日3往復。
「城東南」はよく分からないけど、小比内とか?
「岩木庁舎」は嶽温泉・枯木平行き。1時間に1本弱ほどはあって、岩木山スカイラインへの接続もあって、観光利用もある路線。
「浜の町」は弘前公園の北辺の先。藤代営業所(正確には藤代車庫)行きのほか、いくつかの行き先があるようだ。車庫行きは、公園南側を通る城西・駒越経由もあり、昔より浜の町経由は減っているような気がする。
秋田市では、郊外末端部の廃止・代替(予約式を含むコミュニティバス化)が進んでいるが、弘前市では2014年に相馬方面で、末端部の予約制が始まったばかり。これからは増えていくのだろうか。
沿線の住民アンケートをするそうだけど、そういえば秋田市ではやってるのだろうか。環状線が廃止された八橋・泉とか、減便著しい築地方面とか、利用者の声を拾いきれていないように思えてならないのだけど。
※以下、限られた情報をもとに、不案内な土地のことを書いていますので、誤解があるかもしれません。住民・利用者の立場でもない、表面的なものであることをご承知おきください。
まず、一般路線バスでは、「五所川原~板柳線」が廃止。
五所川原営業所-五所川原駅-梅田-横萢(よこやち)-柏木-板柳案内所という経路で、1日5往復。(一部は五所川原駅発着)
弘前-五所川原線とは別の、JR五能線の東側を走る経路のようだ。
代替はないのだろうか。
もう1つ、大きいのが「商店街循環バス」の路線再編。
昨年取り上げたように、ショッピングモール「エルムの街」を中心に五所川原市内を運行する120円均一のバスが3路線あった。
2路線は若葉・松島町コース 「虫送り号」、広田・みどり町コース 「ゴニンカン号」と名付けられた、住宅地を約1時間で循環する路線。9時台から18時台まで毎時1本ずつ運行。
もう1路線が、五所川原駅とエルムの街を行き来する 「立佞武多号」で、9時から21時台まで30分間隔で運行していた。
これが再編されて、循環しない6路線になる。富士見団地などこれまで路線バスがなかった地域にも進出する。運賃は120円のまま。
以前のような愛称はなく、路線別の1~6の番号に、エルム行きがA、帰りがBが付され、「1A」「6B」などとある種の系統番号ができた。
使用車両は従前と同じ、色違いの3台。1台が2路線ずつを担当するようだ。
本数は、各路線とも10時から19時を中心に、1日4~6本の運行なので、2時間に1本程度の間隔が多い。
富士見団地などは五所川原駅との行き来にも使えて便利そうだけど、時間的に朝の通勤・通学には使えない。
我々よそ者が使う機会がいちばんありそうな、五所川原駅とエルムの行き来。
従来の直通バスを踏襲したであろう「1」のほか、富士見団地を通る「4」も使える。
所要時間は1が20分、4が30分と、以前よりかかる。
運行本数は、1時間に1本あるかないか。駅発は始発が9時40分、最終が19時40分。エルム発は11時10分と20時50分。
本数が激減した上、等間隔でないので時刻表を覚えにくいし、1と4が10分間隔で続行するところもある。残念ながら使いづらくなってしまった。
弘南バスによる告知では「(エルムバスの運行が1999年に始まって)この17年間で新興住宅街の形成により人口分布が変動し、主要施設の立地・移転等も加わってバス路線環境が大きく変化いたしましたので」再編をすることにし、路線がなかった住宅地や公共施設を経由するので「とても便利になります。」としている。
東奥日報でも報道していて、10月2日のサイトでは「ELMバス、路線を拡充」として「初めて路線バスが通るようになった富士見団地の住民からは(略)歓迎する声が相次いだ。」と伝えている。
いずれも「減便」であることには言及しておらず、時刻表を見ない限り分からない。
街の変化に応じて柔軟に路線を変えられるのが路線バスの特性であり、それをやってこそ路線バスだと思う。以前から言っているように、秋田市ではそれができていない。だから、なれあいのように旧来の路線が何十年も運行され続け、徐々に利用者が減って減便が進んでしまっている。
五所川原のみなさんがどうとらえているか分からないけれど、減らされてしまった本数も、利用実態からすれば妥当なのかもしれない。120円の低額かつ定額が維持されるのはいいこと(エルムからの補助があるからか)。
ただ、土日・火曜に限れば、イオンモールつがる柏の無料シャトルバスのほうが運行本数が多いことになってしまうはずだから、若者などはイオンへ流れてしまわないかな。
【追記】2017年2月25日アップの東奥日報サイト「路線バス24便に大幅増へ/ELM―五所川原駅前」によれば、エルムバスの「コースとダイヤが、4月1日から大きく再編される。」。
2016年10月の改変後、「「(略・駅とエルムの行き来が)不便になった」という利用者の声が多かった。」ため、「五所川原街づくり会社が弘南バス側に要望書を提出して協議を続け、ELM-駅前ルートの増強が決まった。」とのこと。
24便ということは、10月以前の12時間・30分間隔に戻るのだろうか。
利用者の利便を重視した、臨機応変な対応ということにしておきましょう。
ついでに、弘前市のバス路線について、9月29日の陸奥新報サイト「弘前市公共交通網再編でバス4方面検討対象」より。
28日に弘前市地域公共交通会議が開かれ、今年度末の「市地域公共交通再編実施計画」策定に向けて、「赤字幅が大きい薬師堂、城東南、岩木庁舎、浜の町の4方面のバス路線を検討対象」とすることが決まり、住民アンケートなどを行っていくとのこと。(あと半年しかないけど、間に合う?)
「薬師堂」とは、大坊経由平賀方面とかいうので、門外や石川を通る路線。今は1日3往復。
「城東南」はよく分からないけど、小比内とか?
「岩木庁舎」は嶽温泉・枯木平行き。1時間に1本弱ほどはあって、岩木山スカイラインへの接続もあって、観光利用もある路線。
「浜の町」は弘前公園の北辺の先。藤代営業所(正確には藤代車庫)行きのほか、いくつかの行き先があるようだ。車庫行きは、公園南側を通る城西・駒越経由もあり、昔より浜の町経由は減っているような気がする。
秋田市では、郊外末端部の廃止・代替(予約式を含むコミュニティバス化)が進んでいるが、弘前市では2014年に相馬方面で、末端部の予約制が始まったばかり。これからは増えていくのだろうか。
沿線の住民アンケートをするそうだけど、そういえば秋田市ではやってるのだろうか。環状線が廃止された八橋・泉とか、減便著しい築地方面とか、利用者の声を拾いきれていないように思えてならないのだけど。