昨日に続き、秋田駅周辺の最近のちょっとした変化。
まず小ネタ2つ。
・2円引き廃止
イトーヨーカドー秋田店撤退後のフォンテAKITAの地階に入っている、食品スーパーマーケット「ザ・ガーデン自由が丘西武 秋田店」。
レジ袋を辞退すると、2円値引きしてくれていた。
8月1日からそれが廃止された。レジ袋が有料化されたわけではなく、従来どおりタダでもらえる。
2円がうれしいケチな客としては、ちょっと残念。
全国的には、県単位でレジ袋を有料にしている地域が多くなった。秋田のようにタダでもらえて、断ると値引きしてくれる店が多い土地も、今や少ないだろうから、時代の流れ。
そのような土地柄で、辞退してもメリットなし&袋はタダになったわけだから、袋の配布量が増えてしまって、時代に逆行する結果になりそう。
・くらた跡→アトリオン
2014年末に永年営業していた通町を離れて、2015年1月から仲小路・エリアなかいち近くの、菓子店「くらた秋田店」(2014年2月閉店。秋田市内に他店舗あり)跡で営業していた、スポーツ用品店「竹半(たけはん)スポーツ」。
それが、今年5月13日で閉店していた。
店内は空っぽになって「貸物件」になり、竹半の店舗の移転先は、差し当たっては未定とされていた。
3年ちょっとでまた空き店舗に。「くらた」の表示はそのまま
そして、8月1日、仲小路を秋田駅方向へ200メートルほど進んだ、「アトリオン」の地階に、竹半の新たな店舗がオープンした。
だいぶ斬新な場所に移転したと感じたし、わずか3年で移転したのは賃借料の問題だったのかなどと考えてしまった。
ここから本題。
秋田駅から西への一方通行の広小路。駅前の次の交差点が、手形陸橋方向の道と交わる「久保田町」(地名は千秋久保田町)。
かつては「H」形の横断歩道橋(広小路横断側が1本)が設置されていたのを、おぼろげに記憶している。
1969年に設置され、1988年に撤去されたそうだ。当初は全方向歩道橋に上がらないと横断できなかったが、商店街の要望などにより、1979年頃に一部方向は地上でも横断できるようになったらしい。
ちなみに、広小路の市電運行は1965年(書類上の廃止は翌年)まで、一方通行化は1974年。
歩道橋撤去後は、一般的な十字路交差点になり、4本の横断歩道と歩行者用信号機が設置された。さらに2000年代には歩車分離式化された。
以前取り上げたように、歩車分離式信号は、横断歩行者の事故を防止するため、警察庁が主導して全国的に導入が進められた。久保田町もその一環だったのだろう。
歩車分離式信号とは、車両用信号機の青と歩行者用信号機の青のタイミングを分けた交差点。スクランブル信号(交差点)というのもあるが、微妙に違う。
スクランブルは斜め横断ができるもの。歩車分離には広義ではスクランブルも含まれるが、斜め横断できない歩車分離もある。全方向の歩行者用が同時に青にはならない(矢印信号等により一部方向には車両が進むことができる)タイプや、柵や縁石など道路構造物があって物理的に斜め横断できないものなど。
秋田県の場合、スクランブルでない歩車分離交差点であっても、実質的には斜め横断できてしまうところも少なくないけれど、上記のような状況で危険な場合もあるので、おすすめはできない。
歩車分離化された久保田町の青信号の順番は、[広小路(西行き)の車両]→[南北の車両(南進側の青が長い時差式)+広小路東側の歩行者用]→[全方向歩行者用]のサイクル。
広小路が一方通行であるため、南北方向から右左折して駅方向へ東進する車はないので、そこを有効活用するべく、広小路東側を横断する歩行者用信号だけは、1段階早く青信号になって、青の時間が長いという、やや変則的なもの。【4日補足】音響式信号付きだが、東側だけが先行して青になっている間は、鳴らなかったはず。
それにしても、歩行者用の青信号の時間が短かった。斜め横断せずに2方向を渡るには、青信号に変わった瞬間から、わりと早足で渡らないと、1度の青では渡り切れなかった。建前上はできない斜め横断する人も多かった。
10年ほど前だと思うが、斜め横断できるようにできないものかと、「知事への手紙」に要望したことがあった。歩道と車道の間に道路構造物があるため斜め横断させることはできないという、回答だった。
向かいの北西角以外は、縁石や柱類がある
時が経って2010年代後半。
高齢者などが歩きやすいようにと、秋田県警では一部の歩行者用信号の青の時間を長くする動きが出てきた。
さらに、斜め横断できない歩車分離式交差点のスクランブル化も行われた。今年は6市11か所で実施されるそうで、大館市や鹿角市には、初のスクランブル交差点が誕生したそうだ。
そして、秋田市の久保田町交差点。少し以前には、
向かい側の縁石の一部が撤去され、コーンが置かれている
交差点角の縁石が削られた後、おそらく今週から、
スクランブル化された
広小路東側が先に青になるのは廃止され、全方向が同時に(=一斉かつ同じ時間)青になる。その他のサイクルは従来と同じ(青の時間の長さは未確認)。
斜め横断用の歩行者信号機の増設はせず、既存の信号機の角度をちょっと内向きに変更して対応。車両用の表示板は「歩車分離式」のまま。【直後に再度変更された。記事末尾の追記参照】
秋田市内では、ここ数年で新たにスクランブル化された交差点がいくつかあるが、それらと同様の対応。
中央の白線がゴチャゴチャ
以前からあった「右折の方法」を示した道路標示(白線)が、新たに引かれた横断歩道と重なってしまったけれど、ずっとこのままなんだろうか。
秋田市では、今回のスクランブル化はここだけかもしれない。【3日訂正・コメント欄の通り、秋田駅東口の歩車分離式もスクランブル化された。さらにその他にも数か所】
それにしても、歩行者が橋の上へ追いやられ、その後地上へ戻ったけれど、事故防止という名目で結果的に青の時間が短くされ、縁石を削ってまで斜め横断はさせられないと言われたのに、それが実現してと、歩行者は50年間で翻弄させられたものだ。
ところで、中央通りの西端、北都銀行本店前の横断歩道橋は、今年度後半辺りに撤去されるようだ(二丁目橋の土手長町歩道橋ではなく、その南側の歩道橋)。
茨島のハローワーク前バス停付近の歩道橋も、撤去の検討がされるらしく、先行して近くの交差点の自転車横断帯が歩行者も渡れるようになる。
歩行者が横断しやすくなるのはいいけれど、車との事故が起こらないような対策・配慮もお願いしたい。
【追記】この後、8月24日頃には、久保田町交差点に斜め横断用信号機が増設された上、以前のように一方通行出口側である東側の横断歩道が1段階先に青になる運用に再び変更された。信号機のサイクルとしては以前と同じに戻ったことになり、そこを変えたからといって致命的な問題はないものの、交通安全に関わるものを短期間でちょこちょこ変えられるのは、混乱を招く。工程を調整するなどして、もっと上手にスクランブル化できなかったのだろうか。苦言を呈しておく。詳細は別記事にて。
※翌2019年にも、交差点がスクランブル化された。
まず小ネタ2つ。
・2円引き廃止
イトーヨーカドー秋田店撤退後のフォンテAKITAの地階に入っている、食品スーパーマーケット「ザ・ガーデン自由が丘西武 秋田店」。
レジ袋を辞退すると、2円値引きしてくれていた。
8月1日からそれが廃止された。レジ袋が有料化されたわけではなく、従来どおりタダでもらえる。
2円がうれしいケチな客としては、ちょっと残念。
全国的には、県単位でレジ袋を有料にしている地域が多くなった。秋田のようにタダでもらえて、断ると値引きしてくれる店が多い土地も、今や少ないだろうから、時代の流れ。
そのような土地柄で、辞退してもメリットなし&袋はタダになったわけだから、袋の配布量が増えてしまって、時代に逆行する結果になりそう。
・くらた跡→アトリオン
2014年末に永年営業していた通町を離れて、2015年1月から仲小路・エリアなかいち近くの、菓子店「くらた秋田店」(2014年2月閉店。秋田市内に他店舗あり)跡で営業していた、スポーツ用品店「竹半(たけはん)スポーツ」。
それが、今年5月13日で閉店していた。
店内は空っぽになって「貸物件」になり、竹半の店舗の移転先は、差し当たっては未定とされていた。

そして、8月1日、仲小路を秋田駅方向へ200メートルほど進んだ、「アトリオン」の地階に、竹半の新たな店舗がオープンした。
だいぶ斬新な場所に移転したと感じたし、わずか3年で移転したのは賃借料の問題だったのかなどと考えてしまった。
ここから本題。
秋田駅から西への一方通行の広小路。駅前の次の交差点が、手形陸橋方向の道と交わる「久保田町」(地名は千秋久保田町)。
かつては「H」形の横断歩道橋(広小路横断側が1本)が設置されていたのを、おぼろげに記憶している。
1969年に設置され、1988年に撤去されたそうだ。当初は全方向歩道橋に上がらないと横断できなかったが、商店街の要望などにより、1979年頃に一部方向は地上でも横断できるようになったらしい。
ちなみに、広小路の市電運行は1965年(書類上の廃止は翌年)まで、一方通行化は1974年。
歩道橋撤去後は、一般的な十字路交差点になり、4本の横断歩道と歩行者用信号機が設置された。さらに2000年代には歩車分離式化された。
以前取り上げたように、歩車分離式信号は、横断歩行者の事故を防止するため、警察庁が主導して全国的に導入が進められた。久保田町もその一環だったのだろう。
歩車分離式信号とは、車両用信号機の青と歩行者用信号機の青のタイミングを分けた交差点。スクランブル信号(交差点)というのもあるが、微妙に違う。
スクランブルは斜め横断ができるもの。歩車分離には広義ではスクランブルも含まれるが、斜め横断できない歩車分離もある。全方向の歩行者用が同時に青にはならない(矢印信号等により一部方向には車両が進むことができる)タイプや、柵や縁石など道路構造物があって物理的に斜め横断できないものなど。
秋田県の場合、スクランブルでない歩車分離交差点であっても、実質的には斜め横断できてしまうところも少なくないけれど、上記のような状況で危険な場合もあるので、おすすめはできない。
歩車分離化された久保田町の青信号の順番は、[広小路(西行き)の車両]→[南北の車両(南進側の青が長い時差式)+広小路東側の歩行者用]→[全方向歩行者用]のサイクル。
広小路が一方通行であるため、南北方向から右左折して駅方向へ東進する車はないので、そこを有効活用するべく、広小路東側を横断する歩行者用信号だけは、1段階早く青信号になって、青の時間が長いという、やや変則的なもの。【4日補足】音響式信号付きだが、東側だけが先行して青になっている間は、鳴らなかったはず。
それにしても、歩行者用の青信号の時間が短かった。斜め横断せずに2方向を渡るには、青信号に変わった瞬間から、わりと早足で渡らないと、1度の青では渡り切れなかった。建前上はできない斜め横断する人も多かった。
10年ほど前だと思うが、斜め横断できるようにできないものかと、「知事への手紙」に要望したことがあった。歩道と車道の間に道路構造物があるため斜め横断させることはできないという、回答だった。

時が経って2010年代後半。
高齢者などが歩きやすいようにと、秋田県警では一部の歩行者用信号の青の時間を長くする動きが出てきた。
さらに、斜め横断できない歩車分離式交差点のスクランブル化も行われた。今年は6市11か所で実施されるそうで、大館市や鹿角市には、初のスクランブル交差点が誕生したそうだ。
そして、秋田市の久保田町交差点。少し以前には、

交差点角の縁石が削られた後、おそらく今週から、

斜め横断用の歩行者信号機の増設はせず、既存の信号機の角度をちょっと内向きに変更して対応。車両用の表示板は「歩車分離式」のまま。
秋田市内では、ここ数年で新たにスクランブル化された交差点がいくつかあるが、それらと同様の対応。

以前からあった「右折の方法」を示した道路標示(白線)が、新たに引かれた横断歩道と重なってしまったけれど、ずっとこのままなんだろうか。
秋田市では、今回のスクランブル化は
それにしても、歩行者が橋の上へ追いやられ、その後地上へ戻ったけれど、事故防止という名目で結果的に青の時間が短くされ、縁石を削ってまで斜め横断はさせられないと言われたのに、それが実現してと、歩行者は50年間で翻弄させられたものだ。
ところで、中央通りの西端、北都銀行本店前の横断歩道橋は、今年度後半辺りに撤去されるようだ(二丁目橋の土手長町歩道橋ではなく、その南側の歩道橋)。
茨島のハローワーク前バス停付近の歩道橋も、撤去の検討がされるらしく、先行して近くの交差点の自転車横断帯が歩行者も渡れるようになる。
歩行者が横断しやすくなるのはいいけれど、車との事故が起こらないような対策・配慮もお願いしたい。
【追記】この後、8月24日頃には、久保田町交差点に斜め横断用信号機が増設された上、以前のように一方通行出口側である東側の横断歩道が1段階先に青になる運用に再び変更された。信号機のサイクルとしては以前と同じに戻ったことになり、そこを変えたからといって致命的な問題はないものの、交通安全に関わるものを短期間でちょこちょこ変えられるのは、混乱を招く。工程を調整するなどして、もっと上手にスクランブル化できなかったのだろうか。苦言を呈しておく。詳細は別記事にて。
※翌2019年にも、交差点がスクランブル化された。