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広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

E6系見学会(外から)

2011-11-12 19:45:47 | 秋田のいろいろ
先日、アクセス方法を紹介した、秋田車両センターでの秋田新幹線の新型車両「E6系」の見学会が、今日12日と明日13日、各先着1000名限定で開催されている。
聞くところによると、今日は受付開始の10時の時点で定員に達したらしい。

待つことと並ぶことが大嫌いな僕は、当然、行くわけがない。
と、言いつつ、敷地外からなら、待たずにちらりと見えるだろうと、午後からノコノコ出かけました…(牛島東五丁目までバスで行ったけど、バス時刻を勘違いして2本も逃すという体たらく。結果的には他のネタも収集できてよかったのですが)

牛島小学校を過ぎてセンターの方へ曲がると、いつもなら、ほとんど人通りがない場所なのに、数組の家族連れが歩いている。みんな同じビニール袋を持っており、見学を終えた帰りの人たちらしい。自転車の人もいた。
みなさん、10時に整理券をもらって、どこかで時間をつぶして再びセンターへ来たのだろう。おつかれさまでした。

センターの門(跨線橋の上から見下ろして撮影)
小学校の運動会や町内会の行事まで、何かイベントがあれば、どこかから聞きつけて姿を現すという、秋田名物「ババヘラアイス」が出ていた。(左下のパラソル)
でも、11月のババヘラって珍しいかも。今日は晴天でわりと暖かったけど、売れたかな?
センターの手前には、きりたんぽ会社の工場があり、小さな直売所があるのだが、見学帰りとおぼしき人が買い求めていた。E6系効果か。
看板
「本日の見学は、定員に達したため終了いたしました。」とあるけど、見学会自体はまだ行われてるんだから、「受付」とか「整理券配布」が終了したんじゃないの?
「(ご了承下さい。)」をカッコ書きするのも、なんだかな。

門の中
昨年の一般公開時は、門に入ってすぐの辺りが来場者駐車場として使われていたが、今回は触れ込み通り、駐車場はないようだ。手前に来場者のものらしき自転車が置かれているから、駐輪場はあるようだ。
整理券を持ってきた見学者は、昨年の公開でこまちの車内見学が行われた、屋根のある部分(写真奥の建物)へ案内されていたようだ。

センターを見下ろせる、市道の跨線橋へ。
当ブログでは「荒巻跨線橋」としてきたが、現地には「牛島車両基地跨線橋」とかいう表示があった。道路管理者の秋田市によるものだと思うが、なんだかアバウトな命名。
この跨線橋は、歩道部分が極端に狭く、車の交通量は比較的多い。通学路でもあるが、普段は歩いて通る人はそれほど多くない。
だけど今日は、跨線橋の上からE6系を見ようという人が何人もいた。特に危険というわけではないが、小さな子どもが走ったり、車から見通しが効かない跨線橋の坂の途中(頂上手前)で道路を横断する人などがいたので、要注意。
跨線橋の両端の歩道に、ヘルメット・作業着姿のJR社員らしき人もいたが、見た限りでは特に声をかけたりするわけでもない。いまいち目的不明の方々。
※以下、跨線橋の金網越しに撮影した画像が多く、網が写り込んでいる画像があります。
跨線橋の南側(線路の先が大曲方向)歩道から
以前、E6系が入庫していた「洗浄線」が右の屋根付き部分。その隣の屋外にE6系が展示されている。すぐ左の2本の線路が奥羽本線の本線。さらに左には、刈り入れを終えた田んぼ(日赤病院~御所野方面)が広がる。

洗浄線の中に、現在の「こまち」の車両「E3系」が入っていたが、この車両は鼻先が先端ほど細くなっているから…
1本しかなく、他とデザインが異なる「量産先行車」の「R1編成」だ!(右側)
以前もこの組み合わせを撮影していた(上のリンク先)。今回展示されているE6系も量産先行車なわけだが、新旧の量産先行車どうし、何かとご縁があるようで。
R1編成はこの後、ここから出ていったようだ。

E6系。前照灯(ヘッドライト)が点灯している
こちらを向いているのは、グリーン車側で、鼻先にE5系と連結する自動開閉する連結器カバーを備えている。
展示されている場所は、午後は建物の陰になってしまい、あまり外観は楽しめないかもしれない。(午前は逆光気味になる?)
ぞろぞろぞろ
社員に誘導されて、グループ分けされた見学者たちが、車内に出入りしていた。

僕がE6系を見るのは3回目(2回目に見た時。初めて見たのは上記リンク先)だが、やっぱりカッコイイというか美しい。
 
赤(あかね色)の色合いが微妙で素敵。光の状態やカメラの設定によって、違った雰囲気をもたらす。
運転席後ろの屋根の丸みを帯びた柔らかいラインも素敵。
斜め前から
この角度は初めて見るかもしれないが、これもカッコイイ。

逆光&物陰ですが真横から
鼻が長い!

本線の線路がコトコトと鳴り、
上り「こまち」が通過(写真は後部)

1000人に漏れて見学できなかった方もいたようだし、遠方からわざわざ駆けつけた方もいらしたようだ。
NHKの映像を見ると、家族連れや鉄道ファンだけはもちろん、お年寄りなども見学に来ていたようで、地元の人も遠方の人もE6系に注目しているのがうかがえる。
NHKのニュースでは「鉄道ファンや家族連れなどおよそ1000人が集まり」としているけど、それはウソでしょ。定員が1000人なのだから、集まったのは1000人以上じゃないの。

現地で気になったのは、駐車してはいけないと思われる場所に、見学者のものと思われる車が駐められていたこと。
秋田支社の見学会リーフレットより
リーフレットの地図で、牛島小・マルダイ前の道が、13号線の下を潜っていることになっているが、これはウソ。十字路交差点で交わっている。
いちおうセンターの最寄り駅で、歩こうと思えば歩いて行くことができる、JR羽越本線とその羽後牛島駅は、おそらく意図的にカットされている。
バス停の位置は一切掲載されておらず、しかも幹線道路を記載するなど、この地図は暗に「クルマで来い」と言っているようなものだ。横には「公共の交通機関等をご利用ください。」とあるけれど。

前も書いたけれど、交通手段の説明もせずに「公共交通機関でおいでください」というのも、こんな場所に1000人も集めようとするのも、無謀で無責任だと思う。集まる人も、周辺に住む人も多い首都圏でこんなことをやったら、どうなるだろうか。JR東日本秋田支社のイベント運営方法に問題がありそう。


明日は曇りだけど、受付開始時刻あたりなどで時々雨の予報。
訪れるみなさん、お気をつけて。
跨線橋から見るみなさん、譲り合って、車に充分注意しましょう。(特に保護者の方々には、子どもが車道に飛び出したり、横に広がって歩かないようお願いします。ベビーカーの扱いにも配慮を)
車のドライバーのみなさんも、ご注意を。(できれば通るのを避けたほう方がいいかも)
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エビナ/新青森ヒバ

2011-11-10 23:18:26 | 津軽のいろいろ
青森の話題。今回は青森市から2題。※前回の青森の記事はこちら

●駅とラビナの間には
こちらで触れた通り、JR青森駅隣接の駅ビルは「ラビナ(LOVINA)」という。
青森をこよなく愛するという意味が込められた、「Loving Aomori」が由来とのこと。
5階建てで、宮脇書店、無印良品、イタトマなどの飲食店もあり、秋田駅でいうところのトピコとアルスの両方の機能を持っている感じ。

ラビナと青森駅は隣り合ってはいるが、厳密には棟続きではない。
左が駅、右がラビナ
連絡口は双方が数メートル離れており、間には屋根がかかっている。
その空間の名は、
「ふれあい広場 エビナ」
たしかコインロッカーはあったと思うが、それ以外には何もないし、やや薄暗くて「ふれあい広場」と言えるのか。
そして「エビナ」とはどういう意味だろう?
Wikipediaによれば「駅(キ)とラビナの間」から来ているという。ちょっと無理があるようにも思うけど。
青森では「エビナ」さんという姓(漢字表記は蝦名が多く、蛯名、海老名もあるようだ)が比較的多い(秋田ではほとんどいない)。エビナさんとも掛けている?


●新青森駅再び
7月に続いて、再び新青森駅を訪問。(青森から新青森止まりの列車があったので、それに乗って降りただけだけど)
前回も紹介した、駅正面のシンボルツリーの青森ヒバ
訪問の数日前の新聞で、このヒバの一部の葉が枯れているのが見つかったという情報を見た。
猛暑や水不足のストレスによるものらしく、樹木医が詳しく調べているということだった。
いちばん高い木のてっぺん
言われてみて意識すれば、たしかに枯れていると感じるが、知らずに見ただけでは気づかないかもしれない。
拡大
枯れているのはごく一部で、素人目には病的な枯れ方ではないように感じた。

それから、前回、新青森駅はコインロッカーが少なく、駅の外の高架下みたいなおかしい場所に置かれていると感じたが、改めて見てみると、駅の中にもあることはあった。
奥の方にロッカーが
シンボルツリーの下の入口から入って左側に、Suica対応のロッカー。
商業施設「あおもり旬味館」の中を通って、反対側のトイレの前にも、Suica対応のロッカーがあった。こちらは、運営会社が変わったためSuica決済してもポイントがつかなくなったという掲示があった。

前回気づかなかったのか、あるいはこの数か月で新設されたのかは知らないが、意外に使用する人がいるようだ。構内のスペースに余裕もあるのだから、もっと台数が多くてもいいのかもしれない。

※次の青森の記事はこちら
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スーパー激戦地

2011-11-09 23:55:18 | 秋田の地理
秋田駅から北西へ直線で2~3キロ。JR奥羽本線と新国道(という名の県道)に挟まれた一帯が「泉」地区。
40~30年前ほどまでは田んぼと国鉄用地が多かったが、今はそれらが住宅地となっている。
そんなエリアのスーパーマーケットについて。

秋田建設工業新聞のサイト(http://www.akks.co.jp/)に8日付けで「(仮称)マックスバリュ泉店新築」という記事がアップされた。
イオン系列の食品スーパーを秋田、青森、山形各県(と岩手県北上)で運営する「マックスバリュ東北」が、「秋田市泉北一丁目地内に(仮称)マックスバリュ泉店の新築を計画」しており、このほど秋田市に大店法の届出を申請し受理され、「来年6月27日の開店を目指」して着工準備中とのこと。
かつて日本通運の倉庫があって解体された場所で、店舗面積は2000平方メートル。


店舗面積をマックスバリュの他店舗と比べると、茨島店は約2108平方メートル、港北店は約2200平方メートル、本荘中央店は1283平方メートル(いずれも直営売場面積。各店舗の開店/リニューアル時のリリースより抜粋)だそうなので、標準的なサイズの店といえそう。

ちなみに、他地域の別会社運営のマックスバリュでは、店舗名が「(大合併前の)市町村名+地名」のところもある。例えばマックスバリュ東海の「清水興津店」「清水三保店」のように。運営企業が県をまたいで経営している所では会社内の意思疎通においても分かりづらいだろうし、マックスバリュのブランドは全国展開しているから“同姓同名”店舗が出てしまう恐れもあり、そのような対処をしているのは納得できる。
しかし、マックスバリュ東北の場合、「大町(三沢大町店)」とか「城北(弘前城北店)」とか本当にどこにでもありそうな地名以外は、市町村名を冠さない店舗名とする方針のようだ。余計なお世話だけど、「泉店」も「秋田泉店」にした方がよさそうな気がする。


泉店が開店すれば、秋田市内で5店舗目のマックスバリュの店舗となる。(既存4店は広面、港北、茨島、河辺)
以前は、秋田市内に別の店舗もいくつか存在(「ウエルマート」ブランドを含む)したが、イオングループの「スクラップアンドビルト」の方針に従うべく、小型店舗を中心に閉鎖されてきた。
記憶にないが少し前の地図を見ると、泉店予定地から直線で1キロほど離れた、八橋田五郎のローソンの辺りにもウエルマートがあったらしい。
ほかには、ダイエー撤退直後の秋田ニューシティに2年半だけ、山王の市民生協跡にほんのちょっとだけ、マックスバリュが存在していた。
泉はぎりぎり秋田市中心部(中央部)と呼べる位置だと思うが、久々の中心部への新規出店と言えそうだ。【2014年9月25日追記】2014年9月25日付秋田魁新報経済面「近況景況」欄によれば、「マックスバリュ東北が秋田市へ出店するのは、港北店以来、10年ぶりとなる。」


場所を詳しく見ると、新国道(県道56号線)の「操車場入口」交差点から秋田貨物駅・泉菅野・保戸野方面へ入っていく県道126号線のそば。
交差点から貨物駅側へ300メートルほど進むと、右(南)に「東北ミサワホーム秋田支店」「日本通運秋田支店」「ベルコ シティーホール秋田」がある。
日通とベルコの間の歯科医院の所に細い道があり、そこへ入る。
奥が新国道。ここから左に入る
細い道を100メートル弱進んだ突き当りが店舗予定地。(現在も各地図サイトには「日本通運アローセンター」と記載されている場所)
先が予定地
隣は「泉大畑第二街区公園」で、ほかは狭い道路と住宅に囲まれている。市立泉中学校もそば。
 
店舗が大通りに面しておらず、大通りの新国道側から来た車線からは中央分離帯があって入りづらそうだし、周辺の道路が狭いので、車のでアクセス道路がイマイチの気がする。他のマックスバリュではあまりない立地だと感じたが、大丈夫だろうか。


それにしても、この近くにはスーパーが多くなった。
予定地から500メートル前後の範囲内に、既に2店が営業中。
県道126号線の続きの市道沿いの
「グランマート泉店」
大仙市に本店がある「タカヤナギ」が経営する店で、1997年開店。
タカヤナギが秋田市に出した店舗としても、「グランマート」ブランドの店舗としても、そして泉地区周辺で大きな駐車場を備えた大きめの食品スーパーとしても、初めてのものだったはず。
他店が同様の店舗を後から出したわけだし、秋田市内でグランマートは増えているから、ここが成功の第一歩だったのだろう。
左奥がグランマート、手前を右折すると…
グランマートのすぐ前の交差点を入ると、ホームセンターの「コメリ」(コメリホームセンター秋田泉店、旧ヤマキ)があり、その隣に、
「ジェイ・マルエー泉店」
ジェイ・マルエーも秋田市の企業らしいが、よく分からない。今は本社がここにある。
泉店は2003年に広面店に次ぐ2番目の店として開店したようだ。その後、同社は一時は秋田市外も含めて店舗網を拡大していったが、近年はうち半数ほどを閉店。現在は6店舗を営業しているようだ。
僕は2度しか入ったことはないので知らないが、かなり安いとかでファンも少なくない。「ジェイマル」の名で親しまれている。
この西400メートルほどがマックスバリュ予定地で、この店も狭い道に囲まれている。

特にこの2店にとっては、マックスバリュ進出は大きな影響を与えそうだが、少し離れた場所には、ほかにもスーパーがある。

マックスバリュ予定地から、南西へ250メートルほどの所に、新国道の「八橋大畑」交差点がある。
八橋大畑交差点
ファストフード店が3つも固まって存在しているのだが、
空き地がある
マックスバリュ側からは新国道を渡って、所在地も泉でなく八橋になるわけだが、この空き地は、
「ナイス新国道店 建設予定地」
秋田市に本社(発祥地は旧・西仙北町)のある「ナイス」は、かつては「フードセンター」という名(1992年にナイスとなったようだ)で、現在は秋田市内に7店舗、潟上市に1店舗を展開。
でも、この看板が立ってから結構経つような気がするし、ここからさらに南西に600メートル強の八橋田五郎(八橋大通り沿い)には既に「八橋店」があるのだが、その兼ね合いもあるだろうし、どうするんだろう。
【2012年11月2日追記】その後、2012年秋時点の秋田建設工業新聞や秋田魁新報によれば、ナイスではここに出店する計画はあるようだが、具体的には決まっていないとのこと。先に飯島に出店し、その後(2013年以降)になる模様。
【2015年5月25日追記】2015年5月末の東北六魂祭では、ここが観光バスの駐車場に使われるようだ。
【2017年1月31日追記】その後、ナイス予定地の看板はなくなり、自動車販売会社の社員駐車場を示す看板が立ち、車が駐まっている。ナイス出店はなくなったのか。
【2020年6月18日追記】2020年になって別の複合商業施設ができることが決まった。魁の報道では大和ハウス工業秋田支店主導、秋田市への届け出ではダイワロイヤルが設置者。2020年9月~12月にかけ、4棟に1棟ずつ開店。もう1棟あって複数店舗が入る計画だが、未定。敷地面積1万390平方メートル、駐車場152台。
4店舗は、青森の紅屋商事のドラッグストア「メガ(市内3店舗目)」、イエローハット、眼鏡市場、県内初出店のしゃぶしゃぶチェーン「ゆず庵」。


そして新国道を1キロほど南へ進んだ、高陽幸町(向かいは保戸野千代田町)の秋田いすゞ跡にあるのが、2008年にできた大館市の「伊徳」が運営する「新国道モール」内の、
「いとく新国道店」
一時期、秋田市からは撤退傾向だったいとくが、パワーアップして再進出してきたような印象を受けた。従来、あまりスーパーがない場所でもあったので、なかなか賑わっていると思う。(いとくはその後、手形側の広面地区にも新規出店)


以上紹介した店舗以外も含めて、秋田駅北西一帯のスーパー(食品や日用品をまとめて扱う店を対象とした)を、地図に記してみた。
白抜きの星は出店予定地
八橋~新国道周辺~泉の北側に店が集中しているのが分かる。
地図の外だが、線路の向こうの外旭川地区にも、複数のスーパーがある。
マックスバリュが進出すれば、おそらく、この範囲内に、秋田市内で店舗展開するほぼすべてのスーパーマーケットが揃うことになるのではないだろうか。まさしく「スーパー激戦地」だ。
それから、来年秋をめどに、いとくとタカヤナギが経営統合するという話もある。激戦地泉の南端と北端を両社で守っているような配置だが、何か変化があるだろうか。
※経営統合についての続きはこちら

一方で、泉の中央部~南側~保戸野にかけては、「秋田生鮮市場保戸野店」以外ほとんど店がない。
この辺りだって住宅地だし、高齢者も多い。昔は、ト一屋、うえた、Aコープ(市民生協も?)があったが、小さな店だったので時代に合わず、いずれも閉店してしまったようだ。

新国道
逆に、昔は、新国道といえばカーディーラーや紳士服量販店ばかりがあるような印象だったが。

激戦地でしのぎを削って戦うのもけっこうだが、必要としている人がいる他の場所に店を出してほしいようにも思う。

【10日追記】秋田市商工労働課のサイトに、今回の届出内容がアップされていた。(http://www.city.akita.lg.jp/city/in/pr/syogyo/daiten/5no1naiyou16.htm)
それを見ると、開店・閉店時刻が分かった。原則、8時開店・2時閉店となっている。(年間100日程度は7時~23時とも記載されている)
マックスバリュ広面店と茨島店は24時間営業なので、ここも24時間になるか、でなければ周辺ライバル店の多くの閉店時刻が23時なのを視野に入れて0時閉店くらいかなと思っていたが、深夜2時閉店とはちょっと中途半端な時間な気もする。9時とか10時でなく、8時開店というのも意外。
ただ、コンビニでさえ24時間営業が必要なのかが疑問視され、電気などエネルギーの使い方が見直される昨今、深夜2時閉店でも遅すぎるといえるかもしれない。※末尾の追記の通り、実際の開店時には24時までの営業になった。

【12月2日追記】秋田魁新報では、1か月以上【4日訂正】1か月近く経った12月2日付紙面・サイトにやっと掲載。
「同社による県内での店舗新設は2008年9月に大仙市に出店して以来、約4年ぶり」
「現在は日通不動産の所有地で、約1万300平方メートルを賃借して店舗を新設する。」
「来年6月27日の営業開始を目指すが、出店手続きの進み具合によってずれ込む可能性もある」とのこと。
【2012年2月11日追記】予定地は空き地のままで未着工。特に看板などもない模様。
2012年6月に入っても、未着工のまま
※2012年7月28日に大通りから見た限りでは、引き続き未着工の模様
※公式にはこういうこと(リンク先後半)になっていた
※2014年にやっと着工が決まった
2014年9月20日に開店の運びとなった(この記事末尾)。営業時間は届け出とは異なり、8時から24時になった。※開店時の様子
マックスバリュ泉店は2025年1月で閉店してしまった。
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車両センターへのバス・二ツ屋福島線

2011-11-08 23:55:37 | 秋田の地理
秋田市の楢山・牛島辺り、金照寺山と一つ森公園の間にある、JR東日本の車両基地が「秋田車両センター(旧称・南秋田運転所)」。秋田新幹線「こまち」用の車両も所属している。
例年、秋に一般公開が行われ、昨年初めて訪れた
だけど、今年はやる気配がないと思っていたら、新幹線の新型車両「E6系」の車両見学会を11月12・13日に開催するとのこと。両日先着1000名(受付開始は12日が10時30分、13日が9時30分)。
JR東日本秋田支社のサイトには10月21日付で告知がアップされ、新聞では今日付けの紙面に(広告でなく)記事が載った。
車両センターの公開は行わないで、代わりに見学会をするようだ。

E6系が一般に公開されるのは、今回が初めてで、車内の見学もできる。
秋田のほかに、大宮駅でも開催(ただしこちらは事前申込みが必要)される。

僕は行くつもりはない。
並んで待つのはイヤだし、どうせ営業運転が始まれば乗れるのだから。


今回取り上げたいのは、車両センターへのアクセス。
「駐車場がないので、公共交通機関(あるいはバス)で訪れるように」と告知されている。
しかし、どの路線に乗って、どこで降りればいいのかは(JRの公式サイトにも)出ていない。
そして、仮に路線やバス停が分かったとしても、中央交通のホームページで得られる情報が不完全なのだ。(その理由については後述)

そこで、バスで車両センターを訪れる方の役に立つかもと思い、知る限りの情報をまとめてみます。
【追記】2015年の公開では、秋田駅東口発着の無料シャトルバスが運行されました。2016年以降も運行される可能性があるので、公式情報で確認してください。
※誤りがあるかもしれませんので、利用に当たっては自己責任でお願いします。時刻等は念のため、各自でご確認ください。
車両センター周辺のバス路線網
●歩いてもいいのなら
まず、本数の少ないバスを待つのが面倒だ、多少歩いてもいいという方には、昨年、僕が実行した、「牛島東五丁目」バス停で下車して1.2キロほど歩くのがいいかもしれない。
牛島東五丁目は、秋田駅西口発牛島経由の大部分の路線、すなわち大住、御野場(卸センター入口経由は除く)、仁井田方面の路線が通るので、5~20分に1本は運行されている。【12日追記】運賃は、秋田駅~二丁目橋から250円、北都銀行前から190円、有楽町~楢山広小路(かな?)から180円、以降のバス停から160円。
東五丁目で降りてバス停前の交差点を東へ曲がり、とんがり屋根のスーパー「マルダイ」、秋田市南部公民館、市立牛島小学校前を経て突き当りの信号機を右折。すると前に「荒巻跨線橋」が見えてくる。その手前を左前方(きりたんぽ工場がある)へ進めば、車両センターの正門。
道にアップダウンはなく歩きやすい。極度の方向音痴の方や悪天候でなければ、大丈夫だと思う。一部、歩道がなかったり狭い部分、見通しが悪い場所もあるので、ご注意を。

また、運悪く、数少ない国道13号線を通る「卸センター入口・南高校経由御野場団地行き(系統番号540)」に乗ってしまっても、「牛島市営住宅前」で降りれば、すぐそばが牛島東五丁目。【12日追記】運賃は秋田駅~二丁目橋から250円。
それから、JR羽越本線の「羽後牛島」駅で下車しても、500メートルほどで牛島東五丁目へたどり着く(道は分かりづらい)。


さらに、秋田駅東口発の「広面御所野線」(日赤病院経由)で、病院の手前「荒巻入口」辺りのバス停で降りて、1.5キロくらい歩いても、車両センターへ来られるはずだが、アップダウンがあって歩道が狭い跨線橋を通らないといけないので、あまりおすすめできない。

●降りるバス停は?
【2015年10月26日追記】この項のバスは、2015年10月から土日は全便運休となり、センター公開へのアクセスとしては使えなくなりました。

やっぱり近くまでバスで行きたいという方はこちら。
降車バス停は、「牛島東七丁目」。荒巻跨線橋のすぐ手前にあるので、センター正門までは徒歩1分とかからない。
で、秋田中央交通のサイトで、牛島東七丁目までの時刻を調べると、「牛島経由日赤病院線(560または561)」しか結果に表示さない。土日は1日4本しか運行されておらず、今回の受付開始に適当なダイヤはない。【12日追記】運賃は、秋田駅~二丁目橋から300円。
しかし、実は「二ツ屋福島線(570)」(僕は「福島二ツ屋線」と言ってしまう。市営バスではそういう名じゃなかったっけ?)という路線も、牛島東七丁目を通る。本数は土日は5本に減らされてしまったが、秋田駅発8時40分→牛島東七丁目8時59分(たぶん)というダイヤがある。これは使えるかもしれない。
ただし、下記の通り運行形態が特殊なため、行きで降りたバス停と帰りに乗るバス停が同じバス停なので、乗り間違えに注意を。
 (再掲)二ツ屋福島線の行き先表示
行き先表示や検索システムのバス停リストでは、東七丁目より手前の「二ツ屋中丁」があたかも終点のようになっているが、実際には、その先まで運行する。【12日追記】運賃は不明。
【2012年4月1日追記】行き先表示が更新され「福島下丁」行きと表示されるようになった。


それにしても、JR東日本秋田支社の「公共交通機関でおいでください」は無責任。果たしてバスダイヤの現状を理解して言っているのだろうか。降車バス停とバスダイヤ程度は親切に教えてほしい。
盛岡支社の「青森車両センター祭り」では、新青森駅から無料のアクセスバスを運行するんですってよ!(http://www.jr-morioka.com/news/detail/570.html)
そして、中央交通も、正確で分かりやすい情報提供に努めるべきだ。

※入場はしませんでしたが、ちらりと見学会を“見学に”行きました


●二ツ屋福島線のしくみ
以下、バス路線についての考察ですので、車両センター公開とは関係ありません。
では、なぜ、サイトの時刻検索に二ツ屋福島線が反映されないのか。
まあ、中央交通らしく相変わらずといえばそれまでなのだが、この路線の運行形態が起因していると考えられる。

環状線は別として、普通のバス路線は、起点を出たバスが終点に着いたら(往路)、そこから折り返して起点へ戻る(復路)もの。つまり往路の終点=復路の起点。
しかし、二ツ屋福島線は、往路の終点と復路の起点が一致しない。しかも、往路の末端と復路の最初が重複していて、明確な折り返し点がない(というか折り返さない?)運行形態を取っている。
これは、牛島東五丁目バス停から二ツ屋上丁・中丁・福島下丁・東七丁目・牛島小学校前・南部公民館前を経て再び東五丁目へ戻る約2.6キロにおいて、部分的な一方向の環状運行をしているため。

往路は、秋田駅→牛島東五丁目→二ツ屋中丁→南部公民館前
復路は、二ツ屋中丁→南部公民館前→牛島東五丁目→秋田駅

のようだ。環状区間の一部、二ツ屋中丁から南部公民館前まで1.8キロほどで、往路と復路が重複していることになる。
往路の車内放送では「南部公民館前行きです」とアナウンスされること、冊子の時刻表では復路の始発点として「二ツ屋中丁」の時刻が掲載されていること、二ツ屋中丁から先の各バス停には秋田駅行きの時刻が掲示されていることから、そう判断できる。
ただし上記の通り、10月から新しくなった行き先表示は「二ツ屋中丁」だし、検索サイトの挙動とも矛盾している。
※「二ツ屋上丁」からは秋田駅行きに乗れないじゃないかと思われるかもしれないが、同バス停は大住・仁井田方面からの路線も通っており、道路の向かい側のバス停から、それらの秋田駅行きを利用できる。

中央交通のバスでは、折り返し時に整理券番号がリセットされて、復路の始発では「1」に戻るのが原則だが、二ツ屋福島線では、往路からの番号が引き続いて使われる。
しかし、車内の運賃表示器は、南部公民館前を過ぎた時点で、往路分の番号(1番から5番?)の運賃額が消えて空白になるという、ちょっと珍しい表示になる。したがって、環状線のように全区間通しで乗車することはできないことになる。

行き先表示は、二ツ屋中丁の時点で復路の「秋田駅西口」に変えるのだと考えられる。
それから、時間帯によっては、往路のみまたは復路のみのダイヤもあるようだが、その場合はおそらく南部公民館までまたは二ツ屋中丁から運行するのだろう。


同様の運行形態を取る路線としては、同じく秋田市の「泉ハイタウン線(泉秋操線)」や弘南バスの弘前市の「茂森線(四中校方面)」がある。
泉ハイタウン線では、時刻表検索はおおむね正しく表示されるようだ。整理券や運賃表示は二ツ屋福島線と同じ方式。環状になる部分は1キロにも満たない小規模なもの。
弘南バス茂森線は、整理券はやはり通しだが、運賃表示は消えないようだ。弘前駅前から弘前駅前までといった乗り方も、運賃制度上は可能ということか。
※茂森線についてはこちら


二ツ屋福島線は、市営バス当時の1990年初め頃までは、単純に「福島下丁」で折り返す運行形態だった。しかし、1993年4月から現在の形になり、それが中央交通へ移管された。
おそらく、道路の整備により通行が可能になったことや牛島東七丁目・牛島小学校周辺での乗車機会を増やす目的だったのだろう。
 (再掲)以前のLED表示
旧市営バスや系統番号表示前の中央交通の行先表示が、「福島下丁」だったのは、1993年以前のものをそのまま使っていたためだと思われる。
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工事看板/ロックタウン

2011-11-07 23:09:19 | 津軽のいろいろ
青森の話題。※前回の記事はこちら
今回は弘前市の話が中心で、今年5月28日の記事の続編とも言える記事です。

●工事看板青森版
2010年10月24日の記事などで紹介した通り、秋田県内の大きな建物の補修工事などの現場に設置される工事内容などを記載した看板の地色は、黄緑色でほぼ統一されている。特に秋田県や秋田市が発注する工事のものは、必ず黄緑色。
鹿児島県では白地のものがあったし、条例などに根拠はないようで、黄緑に揃える理由は分からない。

青森県ではどうかと気になっていたが…
まず、青森市役所。現地では気づかなかったが、後で写真を見たら、市役所庁舎で工事が行われていた工事の看板が小さく写っていた。
矢印の部分
白地に緑文字のようだ。

そして青森県発注の工事。
弘前市城西の県営住宅で、2つの工事が行われていた。
まずはこれ
白地にやや小さい黒い文字。左には県のキャッチフレーズ「活彩あおもり」と弘前城天守閣の写真が出ている。
発注者と施工業者の電話番号が記載されているのは親切(秋田市では記載しているが、秋田県では記載していない)。
発注者の「地域県民局」は、秋田県でいうところの「地域振興局」。
そして、「請負額」が表示されているのが特徴的。

もう1枚
こちらは雪を抱く岩木山の写真。弘前以外(下北や南部地方)で行われる工事では、各地に応じて写真を変えているのだろうか。
この工事は、棟ごとに施工業者が異なるが、1枚の看板の中に、それぞれの連絡先と請負額が記載されている。

※関連記事はこの記事後半


●ロックタウン改メ
城西団地の先、岩木川そばにある、イオン系列のショッピングモール。
春の記事では、「ロックタウン弘前樋の口ショッピングセンター」として紹介した。
 (再掲)今春撮影

今回行ってみても、イオンモールをコンパクトにしたような構造は変わらず、なかなか使いやすいショッピングモールだと思ったが、よく見てみると、ある意味大きな変化があった。
今回撮影
ショッピングモールの名前自体がロックタウンから「イオンタウン」に変わっていたのだ。
ここは「イオンタウン弘前樋の口」になったようだ。

名前が変わったのは、9月1日。
運営する会社「ロック開発」はイオンと大和ハウスが共同で設立した会社だったが、同社が9月からイオンの完全子会社になったのに伴い、社名を「イオンタウン」に変更、モールの名前も全国一斉に社名に揃えたわけだ。

実は「イオンタウン」は、今回初めて出現した名称ではなく、ショッピングモールの名称(ブランド)としては以前からあった。
僕はイオンタウンといえば、秋田市茨島(イオンタウン茨島)や由利本荘市の旧ジャスコ本荘店跡(イオンタウン本荘中央)にあるのを連想してしまう。

前からあったイオンタウンはイオンリテールやマックスバリュ各地域会社などが運営しているショッピングモール。
上記の茨島や本荘中央は、マックスバリュ東北が運営し、個々の店舗の建物は独立しており、それらが共用の駐車場を取り囲んで軒を並べる構造。単なる「店の寄せ集め」にも思え、同じ建物の中に店がまとまった旧ロックタウンとは性格が異なると思う。(どちらも「ネイバーフッド型ショッピングセンター」というくくりではあるようだが)
サティとジャスコさえ一緒くたにしてしまうイオンさんのことだから、この程度の違いは何とも思わないのかもしれないが、個人的には、ロックタウンのイオンタウン化は、格が落ちてしまった気がするし、ロックタウンの個性をなくしてしまうようでもったいない。
「TOWN」の文字はロックタウンの使い回しか

 (再掲)イオンタウン茨島
「イオンタウンが運営するイオンタウン」と茨島や本荘のような「イオンタウン以外が運営するイオンタウン」が共存するのはややこしい。
イオンタウン(企業)の公式サイトを見ると、店舗(というかモール)の一覧が出ているが、それは自分とこでやっているものだけ(=樋の口は出ているが、茨島は出ていない)。他会社運営のイオンタウンが存在することに触れていない。

ところで、上の2つの写真を比べると、それぞれの「AEON TOWN」のロゴで「TOWN」のデザインが別物。
旧ロックタウンでは、以前のTOWNを残して流用しているためだが、今後もこのままだろうか。とすれば、ロゴを見て識別ができそうだ。


ちなみに、弘前駅前方面からここへバスで行くには、「城西大橋経由藤代営業所行き」を利用する。
同路線の派生系統(経由地違い)で「工業高校経由」というのが日に数本あるが、それは利用できない。また、他路線でも工業高校経由があるが、それも当然ダメ。

訪れた時は、橋の工事のため、工業高校経由の路線バスが城西大橋経由のルートで迂回運行されていた。だったら、迂回区間でも乗降を扱ってくれてもよさそうなものだが、バス停や車両には、迂回区間内では乗降できない旨が掲示されていた。
運賃設定や乗客の混乱を生じさせないためかもしれないし、ひょっとしたら国交省の指導みたいなのもあるのかもしれない(秋田でも三皇熊野神社のお祭りの時、長距離に渡って乗降を扱わなかった)が、これもちょっともったいないと思った。


もう1つついでに、イオンタウン内の「マックスバリュ樋の口店」。これは秋田のマックスバリュ東北が運営している。上記の通り、同社は自分でもイオンタウンを運営しているのに、ここでは他人がやっているイオンタウンに入居している形なので、複雑。
この店の一角には、地元の農家で獲れた野菜や果物を販売する産直コーナーがある(同趣旨のコーナーは本荘中央店にもある)。
この時期の弘前なのだから、リンゴが豊富。形は不揃いではあったが(同店の青果コーナーと比べても)かなり安く、近隣の道の駅の産直と同じくらいの価格帯。お土産として購入したけど、おいしかった。

※青森の次の記事はこちら
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地名のアクセント

2011-11-05 23:12:00 | 秋田の地理
言葉のアクセントは難しい。
橋と箸、雨と飴などのことだが、地域差(方言の一種といえるか)もある。
地名のアクセントもそうで、地元の人たちは思いも寄らないアクセント使っていることがある。愛知県の「岡崎」「刈谷(かりや)」「知立(ちりゅう)」などを聞いた時は、驚いた。

例えば「秋田」は、一般的には「あ」を強める「飽きた」と同じアクセントだが、秋田弁的アクセントでは「た」を強く発音する。「青森」「弘前」「山形」なども3番目の音(も、さ、が)を強く発音し、共通語アクセントとは異なる。
ただ、これらのアクセントを使うのは、年配の人中心。僕たちの世代は、共通語のアクセントを意識して使う人が多いはず。
地名は、基本的には地元の人が使うものだから、地元と全国的なのもので2つのアクセントが存在するというのもおかしな話だが。


ところで、4日の20時から、NHK総合テレビの東北ブロックで「東北Z『ここに技あり・手仕事 目しごと 思いこめて~秋田県 男鹿・八郎潟周辺~』」という、仙台放送局制作の番組が放送された(今回は青森県のみ別番組)。
僕はほとんど見ないが、「ここに技あり」はシリーズもので、ナレーターは毎回同じ人。
初代のアラレちゃん(Dr.スランプアラレちゃん)や初代のコロ助(キテレツ大百科)の声、キンキンと一緒に語りをしたNHKの「グリム童話の旅」が懐かしく、現在は「報道ステーション(一部曜日)」のナレーションをやっている女性が担当している。

今回の番組のナレーションの「男鹿」のアクセントがとても気になってしまった。
「男鹿半島」としてもおなじみ、秋田県の「男鹿(おが)」のことだが、ナレーションでは「お」を強く発音していた。「箸」のようなアクセント。

しかし、実際は「が」を強く発音するのが一般的。「橋」のように。
これは地元民だけが使う方言的アクセントではなく、全国的に一定の認知があるものだと思う。
NHK秋田放送局のアナウンサー・契約キャスターも、秋田の各民間放送局のアナウンサーも、全員がこのアクセントを用いているはず。(ただし、25年くらい前にNHK秋田局にいた年配のアナウンサーは、今回のナレーションと同じアクセントを使っていて、天気予報で聞く度に違和感を感じていた)
全国放送の旅番組などを見ても、現在はこちらが多数派だと感じる。

この番組のナレーターは愛知県出身で、首都圏を中心に活動される方。
(東北出身のナレーターもたくさんいるのに、なんでわざわざそんな人を東北ローカル番組で起用するんだという疑問もあるが、)「男鹿」のアクセントを知らなかったのかもしれないから、それはやむを得ない。
だったら、ナレーション収録に立ち会ったであろうNHK仙台放送局の番組スタッフが「『が』にアクセントを置いてもらえますか」と修正を申し入れることができなかったのか。
東京ならともかく、同じ東北の仙台局。それなのに、スタッフは「男鹿」を知らなかったのだろうか。いや、取材で男鹿を訪れているはずであり、その途中で、「おが」を何度も耳にしているはず。知らなかったはずはない。

些細なことだけど、こんな点にも注意を払って番組を制作するべきだと思う。


逆に感心したのが、JR東日本の新幹線や新しい特急列車などの自動放送の車内アナウンス(「間もなく弘前です。五能線はお乗換えです。お降りのお客様は忘れ物のないよう…」というヤツ)。
堺正幸さんというフジテレビの社員が担当している。元はアナウンサーでお昼のニュースなどを担当していたが、現在は「CSR推進室専任局長」という職だという。鉄道ファンでもある。
上越新幹線の新潟県の「浦佐(うらさ)」駅のアクセントが、地元の人には違和感を感じるものだったため、収録しなおしたことがあるそうだし、今春から車両変更により自動放送が始まった奥羽本線の特急「つがる」が停車する、秋田県の「二ツ井(ふたつい)」と「大館(おおだて)」のアクセントも、(秋田県民としては)とても自然に耳に入るもの。カッコつけているのか、ヘンなアクセントを使う車掌の肉声放送などより、ずっと違和感がなかった。
※二ツ井や大館に関しては、地元放送局のアナウンサーでもアクセントは統一されていないと思われるが、車内放送のアクセントは、地元の人が使うもの。


余談。
秋田弁で「それはあんまりだ」といった意味合いで、「それだばオガだ」(「オカ」と濁らない地域・人もいるはず)という。
このオガは男鹿と関係ないはずで、アクセントは、今回のナレーションと同じ「箸」式になる。※関連記事
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青森駅周辺

2011-11-04 23:37:46 | 津軽のいろいろ
青森市の話題です。※前回の青森の記事

青森県内に4年も住んでいた上、秋田のお隣の県庁所在地だというのに、僕は青森市内を見たことがほとんどなかった。
青森市は人口30万人で、秋田市より若干(2万人ほど)少ない。中核市になったのも大合併後の2006年で最近。また「コンパクトシティ」をまちづくりの基本に掲げていることもあり、秋田市よりも小さな町だというイメージを勝手に持ってしまっていた。
しかし、今回、青森駅前周辺を歩いた限りでは、予想以上に賑わいがあると感じた。こう思ってしまうのは、秋田市中心市街地が寂れすぎているのが原因かもしれないし、昔の青森に比べると寂れてはいるのだろうけど。
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、青森市のイメージが変わった。
青森市で特徴的に感じたのは、
・駅、商店街、官庁街が近接していて、徒歩圏内にある
・駅の近くを国道など幹線道路が走っている
・商店街であっても道が広くて余裕がある
といった点。

僕がよく知る、秋田市と弘前市は、どちらも城下町で道が狭く、駅・官庁街・幹線道路が離れて配置されているなど、青森市とは異なる点が多い。
そのため、市内のちょっとした移動でも車が使われ、歩く人は減って街が寂れるという悪循環が生じてしまっているのかもしれない。

青森では、車だろうが公共交通機関だろうが、駅近くにみんなが集まり、そのエリア内では歩いて用を足せるように感じた。これが、賑わいの源かもしれない。
これは、青森市が明治になってから行政の中心地となった新しい町であるということが理由だと思うが、それが結果としてコンパクトシティにつながったのだろうか。

そんなことを思いながら見た、青森市内の様子です。
青森駅正面(東口)
1959年竣工の駅舎で以前は壁や窓がむき出しで広告看板が並ぶ、昭和の雰囲気だったが、新幹線開業に合わせたのか白いルーバー状のものが壁面に取り付けられ(大曲駅に似たもの)て印象が変わった。緑色の「あおもり駅」の表示は健在。
2015年の北海道新幹線開業に合わせて、橋上駅舎への改築が計画されているらしい。
駅周辺。左が駅ビル「ラビナ」、右奥が青森ベイブリッジ
駅前のバス乗り場もリニューアルされ、白を基調としたものになった。

青森駅正面から東へ1キロほど延びるのが、白い信号機のある「新町通り」。
※以前の記事で、「駅から西へ」としていましたが、「東」が正当です。訂正します。
車道も広いが、両側の歩道も広くて高いアーケードがある。
駅を背に東を望む
駅前に居酒屋チェーンが多いのは、今やどこも同じか。
上の写真右奥(赤い柱)が、青森駅寄りの南側に2001年にできた再開発ビル「アウガ」。ここだけアーケードがないのは、ちょっと不便。
夜のアウガ
アウガは、地階は鮮魚店などが並ぶ市場風フロア(以前ここにあった市場が入店)、上の階は女性向けファッションの店、ヴィレッジヴァンガード、市民図書館などいろいろ入る。
人が集まっていて、再開発がうまく行っているかに見えるが、運営する第3セクターの経営は芳しくないそうだ。秋田の再開発はどうなるか…

駅から400メートルほど進んだところが、
「さくら野百貨店 青森店」と「成田本店 しんまち店」
さくら野百貨店は、かつてはサティと同じくマイカルが展開していた「ビブレ」だった(現在はイオンのブランド)。東北地方のビブレ各店舗は地元の百貨店が集まって作った「ダックビブレ」が運営しており、マイカルの経営破綻を経てビブレを返上して「さくら野」というブランドになった。
さくら野弘前店も同じ経緯をたどっているが、途中で土手町から郊外へ移転している。
青森店の壁面のさくら野のピンクの看板の上には「長」マークが
青森店の起源である「カネ長武田百貨店」のロゴが、今も残っているということのようだ。(弘前店もカネ長武田がルーツだが、弘前にはないはず)

その隣の「成田本店」。こちらで紹介した通り、青森では「書店」のことを「本店」と呼ぶ場合がある。
この「しんまち店」には、同社の本部も置かれているようなので、ここが実質的な「成田本店の本店」ということだろう。
本店の本店
【5日追記】成田本店しんまち店が、青森でいちばん地価の高い地点とのこと。
夜の新町
人通りは多くはないが、秋田市広小路に比べれば…

さくら野からさらに300メートルほど。
開店前だけど「ベニーマート青森店」
秋田市でいえば、昔、広小路にあった「マルサン」っぽい雰囲気?(マルサンは弘前には複数店舗があった。ロゴは秋田と同じだったが、同経営だったかは不明)
紅屋商事が経営するスーパーマーケット・ベニーマートといえば、弘前市土手町の閉店した「紅屋弘前店」、弘前市松原の「ベニーマート松原店」くらいしか知らなかったが、ここが紅屋商事の本社のようだ。(知らなかったけど、秋田市内にもあるドラッグストア「スーパードラッグメガ」も同社の経営とのこと)
外見はやや古めかしい構えだが、青森駅周辺では数少ないスーパーだと思われる。
※イトーヨーカドーやイオン(旧ジャスコ)は3キロほど離れている。

この辺りは、若干空き地もあった。ベニーマートの数件先にあるのが、
「秋田銀行青森支店」。隣は空き地のようだ
看板は秋田県内では「あきぎん」表示だが、県外店舗なので「秋田銀行」になっている。
そのシャッターが、
昔の秋銀のロゴ。懐かしい
青森銀行・秋田銀行・岩手銀行の北東北3銀行は、相互のATM利用手数料が無料となる提携(AAIネット)を結んでいる。そのためか、秋田市にあった青森銀行秋田支店は撤退してしまったのだが、秋田銀行青森支店は残っていることになる。

新町で感心したのが、
独立した自転車通行帯があること
アーケードの外の車道を削って仕切ったものらしく、歩道とは完全に分離されている。その分、車道は狭くなってしまうが、元々広いので、ほとんど影響がないように見えた。
バス停部分
バス停や横断歩道のある部分の自転車通行帯は、歩行者と交錯しないよう、路面標示や柵が設けられ、かなり安全に配慮されていると思う。
秋田市では、元から道が狭くて限界があるとはいえ、機械的にラインを引いただけの申し訳程度の自転車通行帯があるが、それとは対照的だ。
自転車の歩道走行の原則禁止が検討されているようだが、そうなってもここなら安心だろう。
ただ、自転車利用者の中には、歩道部分(アーケード内)を乗ったまま通る人も少なくなかった。

また、「自転車歩道通行可」を示す標識の補助標識には、
赤文字で「歩行者優先」
その通り! 歩道は歩行者のものであり、ごく一部とはいえそれを無視して(あるいは知らずに?)我が物顔で歩道を無謀走行をする自転車がいる現状では、この表示こそ必要だ。
秋田県警・秋田県内の各道路管理者もこの補助標識を採用すべきだ。(この標識は、警察と道路管理者両者が設置できる)


新町通りから北へ500メートルも進めば青森港で、青森市が港町であることが分かる。かつての青函連絡船「八甲田丸」が展示されていたり、三角の観光施設「アスパム」があったり、新幹線開業にあわせて開業した施設があったりするのだが、今回はパス。反対の南側を歩いてみた。
新町通りの南300メートルほどを国道7号線が走っており、「古川」という拠点バス停もあるようだ。この一帯には、アーケード商店街や官庁街がある。
アウガの裏側は市場っぽい雰囲気。秋田市の市民市場周辺に似た感じだが、店の数が多く、人出も多い。そこから東へ進むと、新町通りとは違う雰囲気のアーケードがある。
ニコニコ通り
青森の巣鴨と呼ばれるらしい「ニコニコ通り」、「夜店通り」、「いろは通り」などがあるが、どれも天井が低い昭和を連想させるアーケード。実際、夜店通りは1979年に設置されたアーケードのようだ。
昔の秋田市広小路もこんなアーケードだったけど、代替わりした広小路のアーケードが老朽化を理由に撤去されている現在、同じく積雪地であるここのアーケードは大丈夫なのか、ちょっと不安になってしまう。
それにしても、裏通りにもこんなに多くアーケードがあるのは、商店街がにぎやかなことの表れではないだろうか。秋田市は…

ニコニコ通りと昭和通りの交差点角、駅からの距離としてはアウガとさくら野の中間にある、
中三(なかさん)青森本店
1974年開店当時からの店舗のようで、リニューアルされている弘前店と比べると小さく古く感じる。壁に互い違いに窓がたくさんあるのが、ユニーク。
弘前店同様、経営破綻後に営業を再開している。(撮影時は開店前の時間)東急ハンズが期間限定で出店しているが、好評のため3月まで延長されたという。

さらに東へ進んで、さくら野の裏側が、「アスパム」方面と国道7号線を結ぶ「県庁通り」。ここから先は、官庁街。
どこが正面だかよく分からなかったけど、
青森県庁
初めて見た。

県庁と裁判所・税務署の間に、突如、林のような空間が出現する。
国道側、西側から撮影
これは、
「青い森公園」
昭和62年付の県知事名の碑があった。
看板によれば、樹木だけで130種9550本が植栽されているようで、緑豊かな空間。
バラ園もあり手入れが行き届いている
こういう「街中のオアシス」的な公園っていい。秋田市には千秋公園は別として、緑のある公園といえば遊歩道や運動公園を兼ねたものばかりで、ちょっと雰囲気が違う。
弘前市の公園とは違い、犬を連れて入園することはできるようだ。
なお、青森市内には、「青い森セントラルパーク」や「青い海公園」があるが、それとは別です。

ちなみに、この青い森公園前が、国道4・7・45号線の終点とのこと。(探せば表示があったのかも)
公園から東へ200メートルほどで、新町通りの東端でもある「柳町通り」と交わる。
大きな「国道柳町」交差点。奥が県庁方面。左右が柳町通り
交差点を越えてもさらに官庁街・オフィス街は続く。
国道沿い、写真右の四角い建物は、

日本銀行青森支店
1953(昭和28)年築とのことで、1952年築の秋田支店とは1年違い。
建物の感じもよく似ている(秋田支店はこの記事などで)が、秋田支店の方が若干大きく、建物前の空間が広いかな。
営業時間前だったが、青森支店では敷地前にロープが張られていた。秋田支店では前の道に歩道がないためか、実質的に敷地を歩行者通行空間として開放してくれているので、閉店時でもロープなどは張らない。

日銀の隣が、
青森市役所
国道に市役所が面しているのが、珍しいといえば珍しいか。

市役所付近から北方向へ戻って、新町通りの続きの道へ向かう。地名としては「本町」。
その南北方向の通りの1つに「税務署通り」というのがあるようだが、上記の通り、青森税務署は県庁のそばにある。
昔、この辺りに税務署があったのだろう。ねぶた祭りの公的な案内などでは「旧税務署通り」と表記されている。
青森市本町には、お寺が集まっている。近くは官庁街で国道が走り、さらに北側は歓楽街や港、善知鳥(うとう)神社があるのだから、いろんなものが集中していることになる。これこそコンパクトシティ。
常光寺
右の高いビルの壁にもお寺の名前が表示されていたが、何に使われているんだろう。

路上の地図
こういう案内地図は、情報の更新が手間だろうけど…
かつて青森駅周辺には、さくら野、中三のほかに、もう1つ百貨店があった。それが、2003年に閉店・自己破産した「松木屋」。
新町東端近くに「松木屋」
現在は解体されて、マンションになっているようだが、まだ地図に名を残していた!(同型の地図2か所で確認)

ちなみに、その松木屋は西武百貨店と提携していた。
秋田でいう「本金(ほんきん)」と同じ位置づけになるわけだが、本金は早くから「ほんきん西武」と西武の名を前面に出し、現在は「西武秋田店」となって本金の名は消えてしまったが、店舗としては残っている。西武の名を出さなかった松木屋は、店・会社自体がなくなってしまったのと対照的。
ちなみに僕が青森にいた頃は、「おかいものクマ」が「♪おかいもの、おかいもの、西武◯市(冬市とか夏市)」と歌うCMを、同じ声で「…松木屋◯市」と差し替えたバージョンが放送されていた。(当時のほんきん西武では、そのまま「西武」バージョンを放送)。

青森の話は続きます
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新城川工事2

2011-11-03 22:26:33 | 秋田の地理
6月14日に、秋田市北部の飯島~下新城地区辺りの新城川の洪水多発地点において、河川の付け替え工事がされていることを紹介した。
前回は新河川を掘るに先立ち、新旧河川付近のJR奥羽本線が移設されたが、引き続いて西隣の国道7号線も9月に仮設の道路に移設された。ちょっと古くなってしまい、写真と文ではうまく伝わらないかと思いますが、紹介します。
※現在とは状況が変わっている可能性があります。

旧河川に架かる「新城川橋」の前後の区間(現在の新城川と新しい新城川予定地が含まれる)の国道7号線を閉鎖(200メートルほどか)し、すぐ東側(上流側)の線路との間に、仮設の道路を設けて迂回路とするもの。この仮設道路は平成25年秋頃まで使用するとのこと。
国土交通省秋田河川事務所のリリースより。濃い赤が仮設道路、濃い青が新河川
橋の北側すぐに、旧道と思われる小さな道が分岐している。この道は、緑ヶ丘病院付近を経て、国道と並走しながら下新城中野の集落を抜け、秋田北中学校付近で再度合流する。
この旧道分岐点の信号機付き交差点(Y字路状)も閉鎖され、その先80メートルほどの位置に新たに国道と旧道をつなぐ道が作られ、国道側に信号機付き交差点(ほぼ丁字路)が新設された。


国土交通省秋田河川事務所の発表(http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/37573_1.pdf)では、切り替え作業は、当初9月21日夜から23日早朝に実施される予定だったが、悪天候(台風だったかな?)のため24日から26日に延期して実施された(http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/37816_1.pdf)。


切り替え前後の画像を並べてご紹介する。
秋田市中心部・土崎側から工事区間を見る。
切り替え前。まっすぐに国道が伸びる

切り替え後。右(東・線路側)へカーブしている

向かい側(西側歩道)から。
切り替え前。機材のある部分が、迂回路

切り替え後

現在の新城川に架かる「新城川橋」。
切り替え前。向こうの信号機が旧道との分岐

切り替え後の新しい橋。左隣が旧橋
仮設といっても、片側2車線の立派な道路。

橋を渡って、
切り替え前の分岐点。矢印が旧道

↓今までと逆方向(奥が土崎方向)ですが、
新しくできた交差点。左が線路、右が旧道へ
迂回路が本来の国道に合流する地点と、旧道へつながる新しくできた道が丁字路になった。信号機は車両用は「面拡散」LED、歩行者用は薄型の新品が設置された。
旧新城川橋と前後の使われなくなった国道跡は、工事関係車両の駐車スペースとなっていた。

旧道
正面が以前の国道との合流点(Y字路。右折で旧橋)、木の手前を左に曲がるのが新しい国道への接続路。曲がり角の小さな鳥居と社は新しいので、工事にともなって移設・新築されたのか。

接続路越しに国道を見る。接続路の距離は長くはない

国道へ戻って、北側合流点から工事区間を見る。(切り替え前に撮影)
矢印が旧交差点、左が迂回路


仮設国道の歩道は、東側だけ。西側は、切り替え前の国道の歩道を(訪問時点では)利用できた。西側歩道の新城川橋部分は、車道から独立した小さな橋になっている。
その橋から、向こうが旧・新城川橋
橋の下を見ると、川が突然狭くなっている。たしかにこれでは増水に対応できなさそう。


迂回路の東側歩道から線路を見る
こちら側も川幅は広くはない。

先日、「リゾートしらかみ」に乗った際、展望室からこの部分を撮影した。
旧線路の橋
迂回前の線路は大部分が撤去され、橋桁が残っていた。
向こうに迂回路が見える

国道の迂回路北端付近。この辺りが新河川になるのか?
いまいち、細かな工事計画が見えてこない。
こまめに見に行くこともできないが、引き続き、時々ご紹介できればと思っています。※続きは2015年5月
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バス広告

2011-11-02 22:19:35 | 秋田のいろいろ
バスの広告のお話。※以前アップした秋田市営バスの広告もご参考に。
秋田中央交通の公式サイトに、いつの間にか「バス広告のご案内」というページ(http://www.akita-chuoukotsu.co.jp/kokoku/index.php)ができていた。
営業課内で担当していたり、外部エージェンシーに任せているのかと思っていたが、同社には「広告課」というセクションがあるらしい。その割には、旧秋田市交通局と比べて、あまり広告を接居的積極的にやってないような気がするけど。

そのページには、媒体別広告料金まで掲載されていた。(PDFファイルもありhttp://www.akita-chuoukotsu.co.jp/kokoku/files/koukoku.pdf)
そこからいくつかのおネダンを見てみる。※費用は1台あたりでデザイン料・制作費別途
◯ラッピングバス(両側面と後部)
中型一般路線バス 6ヶ月:660,000円、1年:1,200,000円、剥離・復元費300,000円
空港リムジンバス 6ヶ月:825,000円、1年:1,500,000円、剥離・復元費400,000円
全国的な相場としてこんなもんだろうとは思うが、空港リムジンの方がずいぶんと高い。
リムジンは大型車で面積が広く、かつ路線の性格上、旅行客の眼に触れる機会が多いからかもしれないが、一方で走る道・回数は限定されるし人通りが少ない道も多く走る。むしろ、市中心部を繰り返し走行する一般路線バスの方が、ラッピング広告の効果が高そうにも思う。
また、一般路線バスの大型車や小型車の料金は設定されていない。在籍台数が少ないからかもしれないが、これらにラッピング広告は出せないのだろうか?(数年前までは大型バスのラッピングも何台かあったが、現在はないはず)

◯フロントエプロン(正面フロントガラス下のゼッケンみたいの) 40センチ×80センチ、30枚以上、20日間以上掲出で1日400円

◯後部広告 45センチ×120センチは1年108,000円、30センチ×120センチは1年72,000円

◯乗車口ステッカー 90センチ×84センチ、最低3台以上。1台当たり6ヶ月:29,700円、1年:54,000円
市営バスの広告で「太平堂の銘茶(太平堂茶舗)」などを紹介した、中ドアの広告。
市営バス当時はほぼ全車両に掲出され、現在の中央交通でも比較的目にする媒体だと思う。
ドアが開いていると見えなくなってしまうが、側面の枠にはめ込むタイプの料金(60センチ×120センチで1年72,000円)や後部広告と比較すると、大きさの割に割安で広告主には魅力的なのだろう。


では、中央交通の実際の広告を見てみる。
「太平興業 秋田支店」
秋田、山形、新潟の各県には、「三菱ふそうトラック・バス」の製品を扱う、三菱ふそう直営のディーラーがない。代わりに「太平興業」という企業が販売や修理をしている。本社は東京。
その秋田支店のドア広告には、「トラック・バスの綜合ディーラー」と書かれているだけで、「三菱ふそうの」とはひとこともない。

ところで、中央交通では、長らく三菱(=太平興業)との取引がない時期があった。
1970年代までは三菱製車両を購入していたそうだが後になくなり、昭和末期~2000年代初めまでは、三菱製のバスが1台もなかった。
しかし、交通局の路線譲渡が本格化した2004年頃に、突如取引を再開。同時に市営バスや仲良しの小田急バスの中古の三菱製バスも譲受するようになり、現在では一定数の三菱製バスが使われている。

とはいえ、新車で買うバスはそれほど多くなく、路線バス用は現在までに中型車2台しか購入していない。(他は高速バス用が多いようだ)
上の広告が貼られているのは、
その新車で買った三菱製バス
そりゃあ、三菱以外のメーカーのバスに貼るよりは説得力があるだろうからね。
上記の資料によれば、この広告は最低3枚は掲出しないとならない。他の2枚はどんな車に貼られているかと思っていたら、もう1枚は、秋田市交通局から譲渡されたやはり三菱製のバスに貼られていたのを確認。
【3日追記】新車で買った三菱製のもう1台の中ドアは「おーいお茶」の広告だった。
※その後、この広告はなくなった(リンク先末尾)


秋田市営バスではあまり見られず、中央交通らしい広告主に、秋田市外の企業のものがある。
「秋田のおみやげ 安田のつくだ煮」
秋田市の北、南秋田郡にある八郎潟周辺では、佃煮が特産。その最大手が「株式会社安田のつくだ煮」ではないだろうか。資料にはない、横長サイズの広告。
安田のつくだ煮は、秋田市の市民市場に店舗、そのそばの南大通りに事務所があるが、本社は八郎潟町にあるらしい。市営バスには広告を出していなかったはずで、この横長の文字だけの広告を見ると中央交通らしいアイテムだと感じていた。
掲出枚数はそれほど多くないようではあるが、最近は、市営バスからの移管路線を走る車両でも見かける。(広告を新たに出したというよりは、車両の転属によるものだと思われる)

五城目営業所のバス
秋田市外を主な運行エリアとする車両だけに、広告もご当地ものばかり。
「湖東植物園」
10年近く前に初めて見た時、「植物園」というからには、植物を展示・鑑賞させるいわゆる植物園が五城目にあるのかと思ったら、上に小さく書いてあるように植木屋さんだ。

同じ車両の中ドア付近
ドアのガラスに「危険物持込禁止」と表示されているのも、五城目営業所所属車両の特徴。(他営業所の車両では同じ紙が車内に掲出されているものがあるし、五城目の車両でも表示がないものもある)
黄色いステッカーが目立つのは、「伊藤ダンススポーツクラブ」という、八郎潟町のダンス教室の広告。
かわいらしいイラスト

別の(たぶん)五城目の車両
系統番号がLEDに表示されなかった五城目営業所のバスも、遅れてデータが更新され、「100五城目BT」と分かりにくく表示されるようになった。
中央交通全体では、いすゞ製の路線バスがとても多いが、五城目営業所から秋田市内に来るバスは、日野製が多い印象。この写真のようないすゞ、それに日産ディーゼルは少なめ。(三菱は皆無)
五城目営業所の比較的新しいバスには、広告が一切掲出されていないものもあるが、その中で数少ない広告が「サルタ観賞魚センター」。「五城目高校入口」とあるが、所在地は八郎潟町のようだ。
「ALL PET」? 鳥や爬虫類も扱うお店のようだ


所変わって、青森県弘前市の弘南バス。※以下、写真の写りがよくありません。
同社も、昨年秋に訪れた時までは車体の広告はそれほど盛んでない印象だったが、今年夏に行ってみると、以前より増えており、新たな広告主も登場している。
最近は、はめ込み式の広告枠の代わりに、同じくらいのサイズの広告を印字したシートを貼ったものが多い。
「石豊建設」
車体の「K」をモチーフにしたラインや「KONAN BUS」の文字が中途半端に隠れてしまっている。
もうちょっと、位置をなんとかできなかったもんでしょうか。

一部には、側面全面とまではいかなくても広い範囲をラッピングした(シートを貼った)バスがあった。
「青森県後期高齢者医療広域連合」

上の写真の反対面

元気そうなおばあさん。赤い逆「し」の字は、杖を放り投げているのか?

ほかにも、土手町循環100円バスに充当されていた弘前営業所の三菱製中型バスは、秋田にもある、黄色い背景にアンパンマンが描かれたJA共済の広告で、ほぼ全面がラッピングされていたと思う(弘南バスでは極めて珍しい)。しかし、近くで見ると、ラッピングが凸凹しているというか斜めの線(筋)みたいなのがあり、なんというかラッピングが下手に見えた気がした。ラッピング広告に慣れていないのか。


目新しい広告主としては、まずは、
あの
津軽百年食堂のモデルの1つ、
「三忠食堂」
さくらまつりの出店の看板そのもののデザインだ。(若干縦方向に縮んでいる?)
 (再掲)出店の看板
元の色合いが地味で目立ちにくいし、せっかくなら、どーんとでっかくしてはどうでしょうか。


さらに、
 
弘前営業所所属の土手町循環100円バス/和徳車庫所属の黒石行き

これらの側面の広告主は、なんと我らが(?)、
「秋田市大森山動物園」!
アムールトラの写真と、「動物たちから元気を!! 動物と語らう森 秋田市大森山動物園」という文字。
実は以前、弘南バスの複数の車両に大森山動物園の広告が出ているという情報をいただいていた(ありがとうございました)。そこで弘前に行った時に気をつけて探したのだが、意識しているとなかなか見つからない。
でも、ぼーっとしている時に通り過ぎたバスとか、バスに乗っていてすれ違った他のバスでは、何度も見かけた。(そのため、上のような写真しか撮れていません)
複数の営業所・車庫所属の中型または小型(日野リエッセ)車両の側面に掲出されているのを確認。車両によって、左右どちらかに掲出されるかは異なる。

青森には本格的な動物園がなく、津軽地方から秋田市は観光の目的地になり得る距離だから、広告効果はありそう。
土手町循環100円バスの車両は、弘前市中心部を1日中ぐるぐる(頻度としては1時間に1回以上か)しているのだから、目に付くことだろう。

秋田県内の水族館の広告を秋田市内のバスに出すよりも、ずっと意義があると思う。
これも、写真をもっと大きくすれば、迫力がありそうだ。

この写真のアムールトラって、もしかして今年6月に11歳で死んだ「ウィッキー」(オス)かな、とも思ったが、横腹の模様の少なさからすると、メスの「アシリ」かもしれない。
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セブンイレブン進出決定

2011-11-01 22:25:09 | 秋田のいろいろ
先日お伝えした、コンビニのセブンイレブンが秋田県に進出するという話が、正式に決まった。
今日、11月1日付で「秋田県への初出店に向け活動開始」というリリース(http://www.sej.co.jp/dbps_data/_material_/localhost/pdf/2011/2011110105.pdf)が出された。
「2011年11月よりセブン-イレブン加盟店への募集・契約を本格化し、2012年春を目途に、秋田県南部の横手市を中心としたエリアにおいて出店を開始」
「既存出店エリアである岩手県内の工場・配送センターを中心とした製造・物流網を活用」
「2012年度中には秋田市内への出店を開始し、2014年度(2015年2月末)までの3年間に、秋田県内へ約100店舗の展開を計画」
「秋田県への出店により、国内においては 40 都道府県での展開となります。」
とのこと。

やはり、既に店舗がある岩手に近い、内陸南部の横手市周辺から始めるようだが、来年度中に秋田市内にも出店とは、意外に速いペース。
そして3年間で100店舗というのもハイペースでは?

同じ資料内に10月末の都道府県別セブンイレブン店舗数が出ている。
近隣の県では、岩手県72店舗、宮城県334店舗、山形県145店舗。
北陸や関西地方では各県に50店舗前後しかない県も少なくないので、3年で100店舗はやはり多いと感じる。

秋田県内の9月末時点の他のコンビニ店舗数は、ローソン155、サークルKサンクス95、ファミリーマート48、デイリーヤマザキ40とのこと(日本経済新聞より)。
3年後にはセブンイレブンが今のローソンの次、サークルKサンクス並みの店舗数となるわけだ。
岩手県には2000年に進出しているのにまだ72店舗しかないのと比べると、かなり本気で秋田県に乗り込んでくるようにも受け取れる。
秋田では長らく最大手のローソン、社長が秋田出身で店舗数を増やしたいと語っていたファミリーマートなど、どう対抗するのだろう。


この発表は、セブンイレブンから、秋田県政記者会、東京商工会議所記者クラブ、流通報道記者会に配信され、さっそく各社でニュースになっている。
NHK秋田でも扱っている(テレビは見ていないが)。19時59分に公式サイトに「セブンイレブン来春秋田進出」として掲載。秋田進出を決めた理由は、岩手の配送拠点を活用できることと「地元の要望が高かった」からだとしている。
さらに日経新聞では「近隣の岩手や山形への出店がひとまず落ち着いた」という3つ目の理由も。

秋田魁新報では、今のところサイトにこのニュースは掲載されていない。
(さきがけのサイトでは、原則として新聞発行後にニュースがアップされるが、内容によっては先にアップされることがある)
※2日の4面・経済面に記事が掲載されたが、特に目新しい情報はなし。オンラインには11時51分付でアップ。
さきがけの記事から得た新しい情報といえば、岩手の配送センターは北上市にあること、秋田県内への配送センター設置は未定、「県内店舗は平均的なセブンイレブンの売り場面積である約124平方メートルのサイズが中心となる見込み」といったこと。

※続きはこちら

【2015年5月5日追記】
上記の通り、2011年9月末では、
ローソン155、サークルKサンクス95、ファミリーマート48、デイリーヤマザキ40
4年少し後の2015年2月末現在の秋田県のチェーン別件数を記しておく。(5月1日付秋田魁新報掲載の日本フランチャイズチェーン協会の数字)
ローソン184、サークルK・サンクス98、ファミリーマート79、セブン-イレブン60、デイリーヤマザキ30。
総数では4年間で114店増えたとのこと。

【2018年9月28日追記】この後、2018年夏に、セブン-イレブンが秋田県内100店舗を達成した。初出店から6年、目標より3年遅れ。


【2021年8月4日追記】だいぶ経って、2021年8月3日付 秋田魁新報経済面より、2021年2月末現在の県内店舗数。カッコは前年比。
ローソン182(-3)、ファミリーマート145(-1)、セブン-イレブン107(-1)、デイリーヤマザキ17(-1)。
4チェーン合計451(-6)。2008年からの10年間で330→470と増加したが、2019年-4、2020年-9と縮小に転じ、頭打ちとのこと。
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