諸子百家とは？

🌸諸子百家とは？

　☆中国の春秋・戦国時代の多くの思想家、学者集団

　＊諸侯にアドバイスをする集団（アドバイザーズ）

　☆「子」は先生、「百」は多いという意味

　☆儒家、墨家、道家、法家、陰陽家、農家、名家、縦横家等

⛳春秋から戦国時代

　☆旧来の社会秩序が崩壊

　☆新しい国家理念や道徳、世界観が求められる

　☆下克上も可能で、実力主義になる

　☆富国強兵を目指す各国の諸侯

　＊良いアドバイスをしてくれる思想家を求めた

　＊身分や血統にとらわれずに人材を登用した

　☆この思想家が諸子百家

⛳儒家は、春秋時代末期の孔子の教え

　☆孔子の思想（孔子は儒学の祖）

　＊人間愛の「仁」、社会秩序「礼」の重視

　＊孝、悌などの家族道徳を守り、治国平天下をめざす

　＊力による覇権を求める諸侯たちは反省を求めた教え

　＊儒教・儒学の重要文献『論語』

　（孔子と弟子たちの会話を録したもの）

　＊助け合いなさい、目上の人を敬いなさいの教え

　☆日本の道徳は孔子の思想に影響を受けている

　☆孔子の思想

　＊孔子の弟子の戦国時代の孟子、荀子らが発展させた

　＊儒学（儒教）として確立した

　＊孔子の弟子の孟子は、国家統治論を作り上げあた

　☆孟子の考え

　＊思想の基本には人間の本性を善とする性善説

　＊外界からの誘惑に負けないうことの大切さを訴える

　＊君主は自分の徳によって統治を行うべき徳治主義を説いた

　☆荀子の考え

　＊孟子の性善説に対して性悪説の立場で政治を論じる

　＊ヒトは悪い生き物だ

　＊彼の考えは、後の法家の思想へとつながる

⛳墨家（墨子は、非戦論者・平和論者）

　☆墨家は、墨子を祖とする諸子百家の一つ

　☆戦国時代の諸侯に対し絶対的な平和を説く

　☆血族関係の意識が強く残る当時の中国の社会

　＊自由主義者・合理主義者では改革は難しかった

　☆墨子は、合理主義者の一面と宗教者の一面を持った

　＊神を強く崇拝し、その権威によって乱世を治める

　＊法律という形で人民に教えた

　＊社会の秩序を維持しなければならないと考えた

　＊みずから教祖となって弟子たちを統率

　＊一つの宗教的な団体を形成した

⛳道家（老子、荘子、小国寡民）

　☆道家は、老子・荘子の教えを奉ずる人々

　☆道家は、アンチ孔子

　＊儒家の礼や徳の重視を人為的な道徳として否定する

　＊無為自然を説いて、小国寡民を理想の国家とした

　☆中国の民間の神仙思想や不老不死を願う信仰と結びつく

　＊「道教」となっていく

⛳法家（韓非、成文法）

　☆法家は、成文法によって罰則を定める

　＊法と権力によって国家を治めようと考えた

　＊公正で厳格な法の執行が為政者にとって必要なこととされた

　☆法家を韓非が理論化した

　＊韓非は、性悪説にたった荀子の弟子

　☆法家の思想は、秦の統一国家建設の理念とされている

　＊秦の没落後は、儒家の思想にその立場を奪われる

　☆秦が滅びたのは、厳格すぎる法が大きな原因

⛳陰陽家（鄒衍、五行説）

　☆天体の運行と人間社会のありかたとの関連を説く一派

　＊自然現象の変化を陰と陽の交替という原理で説明するのが陰陽説

　☆鄒衍（すうえん）が説いたのが五行説

　＊物質の根源を木・火・土・金・水の５要素からなる

　＊５要素が連続的に循環し変化すると考えた

　＊五行説によって帝王の徳を分ける

　＊結果、王朝交替の理論を説いた

　☆漢代には陰陽説と五行説が結びつき陰陽五行説となる

　＊後の中国人の俗信となって現代にも生き残っている

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

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⛳出典、受験世界史研究所　ＫＡＴＥ

諸子百家とは？（ネットより画像引用）