麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

In the prime

2007年09月02日 | 鑑賞
 昨年、米米クラブが、今年は、もんた&ブラザーズとあみんが、再結成。
 先日はLUNA SEAの一夜限りの東京ドームライヴが発表された。
 再結成、ブーム?

 ピンクレディー復活は何年前だったろう? 記録によれば、紅白には2000年に出ている。03年6月から2年間限定の全国ツアーもあった。。。

 まぁ、恐らく毎年ナニガシかのグループやバンドが再結成しているのでしょう。
で、ひょんなことから手元に『In the prime』がある。
                                
 冒頭に挙げた「あみん」の、最近出したアルバムだ。
 どうやら、岡村孝子のデビュー25周年を記念した「再結成」らしい。  

 グループでデビューして、解散後、誰かがソロ活動した場合、節目の年に“復活する”ってのはよくある話で・・・例えば、グレープ(さだまさし&吉田政美)が、解散15周年(1991年)にグレープならぬ「レーズン」って名前でアルバムをリリースしてたりする。

 ちなみに、どれだけのトリビアか知らないが「あみん」は、そのグレープだったさだまさしのソロになってからの楽曲『パンプキンパイとシナモンティー』に登場する喫茶店の名前=安眠から来ている。

 そんないきさつのせいか、アルバム『In the prime』最終曲は、さだの詞に岡村が曲を書いた『銀色の少女 』。
 ~あみんVersion~と附記されているので調べてみたら、昨年4月に岡村がシングル曲としてリリースしている作品だった。

 さて。もちろん、あみんといえば代表曲は『待つわ』。
 第23回ポプコン・グランプリの栄冠を携えたデビュー曲で、その年のオリコン年間シングルチャート1位(82年)に輝いてもいて、その新録音『待つわ‘07』は5曲目に収録されている。
 若い人は知らないだろうが、当時は45回転のレコードという代物で、B面ってのがあり、『待つわ』のB面の新録『未知標‘07』は6曲目に収められている。
(ともに作詞・作曲/岡村孝子 編曲/萩田光雄*以下も同じ)

 で、7曲目の『夏が終わってく』には、そんな二人の過去現在未来を語るようなフレーズがある・・・

 1.Cメロ「歩き出す明日にどんなことがあっても
       きっと大丈夫と 私たちは信じてる」

 2.Cメロ「それぞれの明日が輝いていくような
       答えを選んだと 私たちは知っている」

 3.Cメロ「それぞれの明日が輝いていくように
       これからひたむきに 私たちは生きていく」

 同様に4曲目『神様のご褒美』のサビなんてのは、もっとストレートに・・・ 

 「こうして今 再びあなたと夢を歌う
  神様がご褒美にくれた贈りもの」・・・と歌っていて、

 同曲の冒頭は・・・

 「改札口をぬけて 緩い坂をのぼれば
  ざわめく風と笑顔あふれる学舎(まなびや)
  あなたと声を合わせ 夢を追ったあの頃
  陽のあたる裏山に影が伸びていく」

 と、二人が出逢った椙山女学園時代を彷彿とさせるシーンが描かれる。

 など、普通に当時の「あみん」を知る程度の僕が聴いて思うくらいなので、あくまで推測だが、ファンにはたまらないフレーズや世界観が、もっともっとたくさん散りばめられているのだろう…。

 そーして、当の「二人」とともにファン一人ひとりの《時間》をも、全10曲が優しく振り返らせてくれるのではないだろうか?
さてさて。
 岡村が25周年に、こんな企てをしたのを参考に、2009年の劇団東演創立50周年には、やはり、劇団の歴史とともに、応援いただたファンの方や、当日足を運んでくださった観客の一人ひとりの《時間》を震わせるようなレパートリーを企画したいものである。
                               

 余談ですが。。。『In the prime』。
 個人的には、現在主婦の加藤晴子の歌唱力に驚きました。
 また、アルバムとしてもまとまった佳作だと思いますが、全編曲を担当する萩田光雄のシンプルかつリリックなアレンジが、やや単調な作品群を飽きさせずに聴かせる力を与えているな、とも思いました。

 ちなみに、萩田光雄の代表作は・・・

 シクラメンのかほり(布施明)、熱き心に(小林旭)、 木綿のハンカチーフ(太田裕美)、異邦人(久保田早紀)、少女A(中森明菜)、風の谷のナウシカ(安田成美)、プレイバックPart2(山口百恵)など多数。順不同
コメント
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