昨夜、早速『アインシュタイン・ショック』東京公演初日を観劇。
観ずに「必見」と昨日書きましたが、観て、その考えはむしろ強く強くなりました!
劇団ジャブジャブサーキット第46回公演
『アインシュタイン・ショック』
草案/北村想 作・演出/はせひろいち
ザ・スズナリ 9/20~24
とにかく構成が巧みです。上演時間が2時間チョイなのですが、あっと言う間です。かと言って、速射砲のような台詞とアクションで一気に駆け抜ける、そーゆースピード感じゃなく。でも、テンポ良く、飽きさせることなく最後まで僕らを運んでくれます
タイトルにアインシュタイを冠するだけに、当然相対性理論は出てまいります。絶対的な時間を短く感じさせることは、内容ではなく「演劇」そのものとしても天才の論を証明している作品とも言えるでしょう。
蛇足ながら、E=mcの2乗など、ひたすらコムズカシイ論理が展開するわけではありません。
さらには平和についても
いわゆる《声高に叫ぶ》ような・・・言われることはもっともだけどサ、と少々腰が引けてしまう大上段からの押しつけではなく・・・芝居の中に自然と描かれています。
「演劇」と少々大きく出たついでに書けば、「劇団」としてもワンサカ新戦力を舞台に上げ、実際、少々ハラハラはするものの皆楽しみな役者衆であった
集団としての今後も大いに楽しみだ
テクニシャンの多いジャブジャブ。その意味で正統な熊野てつこ。ジャブの殿馬(?)こと荘加真美とWという点にも、その期待感が滲みます。
鈴木愛子は堂々とした中に、何ともいえない可笑しみがあって、ジャブ得意の“微笑ましい妖怪キャラ(擬人化されたタヌキやキツネ含む)”を見てみたいと思わせた。
なかさこあきこは入団間もないが、この東京でいきなり板を踏む。お嬢様キャラを演じたのだが、あののほほ~ん感は計算か?天然か?
・・・長くなるので役者評は新人にとどめますが、中堅ベテランは十把一絡げで素晴らしかった!
(普通、十把一絡げって褒める時使わないナ)
そんなジャブジャブは結成20年を越えた。
この世代の小劇場演劇の主宰(はせさんは「僕は主宰してないので、まあ代表くらいか…」と言うが便宜上)の多くは作演出を兼ねるが、長年の創作活動により「作家」としての筆力を落とす人が多い。で、古典作品や他の作家のものを「演出」しつつ、満を持して(?)、なお、劇作を続ける…。
これはある意味で仕方がないことだ。ベテラン投手が登板間隔をあけて登板するのと同様だ。
そんな中、はせひろいちはコンスタントにジャブの作品を作演出するばかりか、外部への書き下ろしを増やしている。例えば、今年の11/28~12/9、スパイラルムーン『夜のジオラマ』など。
楽天・山崎武司ばりの活躍だ
最後に弊ブログタイトルの解説。
アインシュタイン来日に関わった実在の日本人が作品には多く登場する。
歌人・原安佐緒との恋に溺れた石原純、初めてアインシュタインと会った日本人で、神戸で彼を出迎え、離日を門司から見送っている桑木或雄らである。
後者は「歌わない学者」と評されたことから・・・上品な舞台作品を「歌わない」と。
とにかく観て、笑って、泣いてしまってください
絶対、損はさせません!
【文中敬称略】
観ずに「必見」と昨日書きましたが、観て、その考えはむしろ強く強くなりました!
劇団ジャブジャブサーキット第46回公演
『アインシュタイン・ショック』
草案/北村想 作・演出/はせひろいち
ザ・スズナリ 9/20~24
とにかく構成が巧みです。上演時間が2時間チョイなのですが、あっと言う間です。かと言って、速射砲のような台詞とアクションで一気に駆け抜ける、そーゆースピード感じゃなく。でも、テンポ良く、飽きさせることなく最後まで僕らを運んでくれます
タイトルにアインシュタイを冠するだけに、当然相対性理論は出てまいります。絶対的な時間を短く感じさせることは、内容ではなく「演劇」そのものとしても天才の論を証明している作品とも言えるでしょう。
蛇足ながら、E=mcの2乗など、ひたすらコムズカシイ論理が展開するわけではありません。
さらには平和についても
いわゆる《声高に叫ぶ》ような・・・言われることはもっともだけどサ、と少々腰が引けてしまう大上段からの押しつけではなく・・・芝居の中に自然と描かれています。
「演劇」と少々大きく出たついでに書けば、「劇団」としてもワンサカ新戦力を舞台に上げ、実際、少々ハラハラはするものの皆楽しみな役者衆であった
集団としての今後も大いに楽しみだ
テクニシャンの多いジャブジャブ。その意味で正統な熊野てつこ。ジャブの殿馬(?)こと荘加真美とWという点にも、その期待感が滲みます。
鈴木愛子は堂々とした中に、何ともいえない可笑しみがあって、ジャブ得意の“微笑ましい妖怪キャラ(擬人化されたタヌキやキツネ含む)”を見てみたいと思わせた。
なかさこあきこは入団間もないが、この東京でいきなり板を踏む。お嬢様キャラを演じたのだが、あののほほ~ん感は計算か?天然か?
・・・長くなるので役者評は新人にとどめますが、中堅ベテランは十把一絡げで素晴らしかった!
(普通、十把一絡げって褒める時使わないナ)
そんなジャブジャブは結成20年を越えた。
この世代の小劇場演劇の主宰(はせさんは「僕は主宰してないので、まあ代表くらいか…」と言うが便宜上)の多くは作演出を兼ねるが、長年の創作活動により「作家」としての筆力を落とす人が多い。で、古典作品や他の作家のものを「演出」しつつ、満を持して(?)、なお、劇作を続ける…。
これはある意味で仕方がないことだ。ベテラン投手が登板間隔をあけて登板するのと同様だ。
そんな中、はせひろいちはコンスタントにジャブの作品を作演出するばかりか、外部への書き下ろしを増やしている。例えば、今年の11/28~12/9、スパイラルムーン『夜のジオラマ』など。
楽天・山崎武司ばりの活躍だ
最後に弊ブログタイトルの解説。
アインシュタイン来日に関わった実在の日本人が作品には多く登場する。
歌人・原安佐緒との恋に溺れた石原純、初めてアインシュタインと会った日本人で、神戸で彼を出迎え、離日を門司から見送っている桑木或雄らである。
後者は「歌わない学者」と評されたことから・・・上品な舞台作品を「歌わない」と。
とにかく観て、笑って、泣いてしまってください
絶対、損はさせません!
【文中敬称略】