麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

工房、上演す。

2007年09月09日 | 東演
 田中澄江の掌篇戯曲『霧の夜の女』に挑んだ劇団東演俳優工房二期生の中間発表のAプログラムが今終わったところだ。
 
 まず、台風が遠く過ぎ去った、メチャ好天のもと、旗揚げ(?)できたのは、彼女たちの運といえるだろう。
そして満員の客席。
   無料とはいえ、これは力と評価したい。

 以上、大変「制作的」な、まずは感想です。

 北海道の、最東端にある岬に近い、鄙びた宿の、女将とその娘、女中とその息子、そこにやって来る客の5人の人間模様だ。

 女将は元々東京の女で、この「岬屋」の跡取りと結婚したことから北の地にやってきている。その夫が事故死。一人娘にこの「岬屋」を残すために頑張ってきたが、娘は理容師に憧れて、その気はまるでない。
 女中はといえば、息子は芝居に熱を上げ、ちょうど町にやって来た一座の舞台に立つとはしゃいでいる。また、離れて暮らす夫とは、共働きで稼いで家を建てようと約束していたのに、久しぶりに訪ねてきた夫の口から出たのは「女が出来た別れて欲しい」という言葉だった。
 ・・・と、次々に事件がテンポ良く展開する。

 古い話だが、家族の世代間のギャップは永遠で、それが土臭いテイストで描かれた『霧の夜の女』は、東演という劇団に大いにあった作品とも言える。

 あれ? 芝居の内容は別にいいか? 

 改めまして、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

 そして、裏で支えた先輩諸氏、Bプロが終われば、バラして打ち上げっす(^-^)

 さて、工房は、休む間もなく、卒業公演の準備に入る。
 これを糧に、さらに上を目指して欲しい!!!
コメント
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