麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

病気

2009年05月21日 | 鑑賞
 珍しくネタばれあり。

 神戸大阪から滋賀へ。
 そして東京、川崎でも。。。と、拡大が進む新型インフルエンザが、色んな意味で心配です。

 楽しみな修学旅行が中止や延期になったり、風評被害で多大な経済ダメージが出たり。また、受診拒否もすぐ手を打たねばならぬ課題だ。
 そして、何よりインフルエンザにかかった方、及びご家族や周囲の方々にお見舞い申し上げます。

 そのことを鑑みた上で。

 この時期に『病気』という芝居の初日を開けるとは、なんともタイムリーすぎる!と、一製作者として思います。

 名取事務所+シアターX提携公演
 『病気』(作/別役実、演出/K.KIYAMA)
 を昨夜観劇した。

 芝居は数年前から準備に掛かるから、この世界を巻き込むウイルスを意識などしていないし、実際劇中には、ウイルスの「ウ」どころか、いわゆる本当の「病人」すら出ては来ない。

 けれども、ごく普通のサラリーマン(男1=吉野悠我)を看護婦(女1=森尾舞)や、怪しげな男(男2=林次樹)や医者(男3=内山森彦)らがよってたかってイタブって、ついには《病気》にしちまう話なのだ。

 病気ではなく《病気》とした理由は、どうぞ劇場で。
 とにかく女1が絶品である 
 そして演出のK.KIYAMAが、ひゅるりと別役戯曲を料理して、上質の時間をシアターXに創りあげている。

 それは、あの客席でしか味わえない。
  
【文中敬称略】
( )内は、役名=俳優名

 ※※※

 さて。男3で出演の内山さんは、劇団東演創立50周年記念公演第3弾『どん底』に客演いただきます。
 今回のトボケた医者とは一転、ルカでお迎えいたします。

コメント (4)
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