麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

スロウ

2011年02月07日 | 鑑賞
劇団820製作所第10回公演
『スロウ』(作・演出/波田野淳紘)

 05年上演のクラシックバージョンと
新たに紡いだニューバージョンの
交互上演。その後者を拝見した。

 昨日書いたように、ポエジカルな
素敵な舞台でした(^-^)v

 舞台装置は、逆さに吊るされた椅子と
その真下に置かれた椅子のみと
大変にシンプル!

 観客の想像力を信じ、
スピーディーな場面転換と
身体性を駆使した演出に切れ味があって
好感が持てました。

 ただ。作品の半ばから、
飛行機が重要な意味を持つだけに、
「作品の着地」も決まれば尚佳かった。

 作品全体の航跡が、
後半、フラフラして。
まるで乱気流に巻き込まれたようだった。

 エピローグも短くピタッと停まるかと
期待したが、滑走路をかなり長く走って停まった感じ。

 作演出が同一人物だから、
陥りやすい課題でもあるのだが……。
コメント
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