麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

終幕ちかし~『八月に乾杯』2020異聞09

2020年08月27日 | 俳優座
俳優座の財産演目のひとつと言える
『八月に乾杯!』の2020年巡演の
ゴールが見えてきた。

26日の八戸での昼公演を終えて、
バラシ搬出からの、移動はバス
在来線から新幹線の乗継より
劇場からホテルへのドアtoドアをチョイス。

そして本日、青森演劇鑑賞協会の例会。
明日、山形に移動しての夜本番が
今季のラストステージとなる。

その為に、りんごの里・青森から、
さくらんぼの町・山形へ駆け降りる。

新幹線を駆使すれば今や僅か3時間半。
すごいな、21世紀……
はて、例えば戦国時代あたりは
どのくらい掛かったのかしらん

というのも・・・時は1589年、
津軽為信は秀吉小田原討伐の際に
18騎で駆けつけ、秀吉に謁見し、
津軽三郡の領有を認める朱印を
見事手にしたのだった。
遅れて参陣の南部氏は地団駄。

異聞08でも書いたけれど、南部氏は
長きに渡り今の青森県・岩手県を支配。
ところが前段の一件から遡ること18年、
南部家内紛の折に、津軽為信は独立。
弘前を拠点とした。
かたや南部は八戸、盛岡が地盤。

廃藩置県で盛岡は岩手県の県庁に。
一方、青森県は・・・
1871年、当初は県庁を弘前に置き
(しかも名称も弘前県)ながら、
半年後には県域の中間に位置する
青森に移し、県名まで変更した。

さまざまな理由があるようだが、
前述の、南部vs津軽の確執を鑑み、
中立地になったとゆー話は
多くの人が知るストーリーである。

嗚呼
青森から一気に駆け降りる話から
脱線したようだ。
小田原の一件から置県まで約300年、
明治から令和まで約150年……
わだかまりはどれくらい薄まったのか。



水と油に見えた男女。
しかも人生の機微を知った二人が
最後には乾杯する舞台。

改めて、この殺伐とした現代に
響く作品だと、遠く東京で思う。



俳優座『心の嘘』も稽古佳境。
(9月4日初日です)
明日はキャスト・スタッフが
PCR検査を受けるのである。
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