麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

SVリーグ〜レシーブの章

2024年04月22日 | スポーツ

○昨日のつづき○

 

SVリーグ女子の「Astemoリヴァーレ」は

1980年発足の日立製作所佐和工場の

バレーボール部が前身で、

江上由美、三屋裕子、中田久美、大林素子ら

スター選手を輩出した「日立」とは異なる。

1964年日立武蔵に始まり、75年に日立、

90年日立ベルフィーユとなった強豪は

2001年、リストラ対策の一環により

歴史に幕をおろした。

 

ライバルのユニチカも同じ頃に廃部。

故大松博文監督のもと日紡貝塚として

1954年誕生。59年から8年間負け知らずの

258連勝というとてつもない記録を打ち立て、

69年、日本レイヨンとの合併によりユニチカ。

チーム名はユニチカ貝塚に。

77年からユニチカ。この時代に活躍したのが

「ジュリスマイル」横山樹理、

サウスポー水原理枝子、そして広瀬美代子。

ブロックアウトなど巧みなスパイクと

超絶のレシーブで沸かせた小兵だった。

 

91年からユニチカ・フェニックス。

それから10年しない2000年活動休止。

しかしチームは東レに移籍となった。

その系譜が今秋から始まるSVリーグ参戦の

「東レアローズ滋賀」。

 

 

2チームを取り上げたけれど……。

バレーボールの一等最初のリーグ戦に

名を連ねた・・・日本鋼管、松下電器、

富士フィルム、専売広島、住友金属、

八幡製鐵(以上男子)

日立武蔵、ニチボー貝塚、全鐘紡、

ヤシカ、 東洋紡守口、林兼産業

(以上女子)・・・の12チーム中、

SVに参戦するのは男子の松下

(現パナソニック)、専売(現JT)、

八幡製鐵(現堺)の僅か3つ。

まさに時代が反映されている。

 

若い世代にとっては、カメラメーカーの

「ヤシカ」を知らないだろうし、

「林兼産業」に至っては世代に関わらず

読み方からして分らない人が多いやも

 

「はやしかねさんぎょう」の代表は

中部哲二と書けば「あ、もしや」と

ピンと来るのは野球ファンだろうか。

 

マルハニチロ=旧大洋漁業の創業者

中部幾次郎(なかべいくじろう)に連なり、

その次男謙吉は、横浜ベイスターズの前身

大洋ホエールズのオーナー。

つまり、山口県下関市に本社を置く

マルハとは兄弟会社。

 

レシーブの章の最後に、再びヤシカ。

1967年の世界選手権では、

同チーム主体で優勝するなど、

日立、ユニチカと日本リーグで拮抗。

76年モントリオール五輪金メダル

キャプテン飯田高子もヤシカの選手。

しかしチームは77年実業団リーグに降格。

さらに会社本体の経営破綻により翌年廃部。

チームは日本電気バレーボール部に移籍。

現在のNECレッドロケッツである。

 

●さらに続く●

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