劇団俳優座は、2021年の年初を飾る
『正義の人びと』の稽古と並行して
『北へんろ』も始まったと前回書いた。
2017年、シアターΧでの初演から
2019年の静岡巡演を経て、
今回は鳴門を皮切りに、高松、高知、
今治、松山と四国四県を回る。
(画像は初演時のチラシ)
今回から片山と矢野が新たに加わり、
新しい『北へんろ』が稽古場で育まれている。
(下掲は、今回の巡演に向けて撮った宣材)
そんな稽古は読み合わせ三日目。
2日から方言指導も加わり、
また役者たちは少しずつ本を離し、
ギアが一段上がった印象です。
改めて今回の配役を・・・
須藤いわね役(宿の女主人)片山万由美
須藤清介役(その夫)矢野和朗
須藤清和役(二人の息子)田中孝宗
屋敷陽造役(宿泊客)荘司肇
牟田裕子(宿泊客)早野ゆかり
牟田市夫(裕子の夫)渡辺聡
吉松隆一(裕子の恋人)小泉将臣
早見透(お遍路)加藤佳男
湧田かなえ(小学校の教師)瑞木和加子
片平ジュン(民謡のうまい少女)佐藤 理加[客演]
そして、物語は・・・
東日本大震災の三年後。春浅き二月下旬。
岩手県の海岸沿いにポツンと軒を構える清和館。
女将の須藤いわねと夫の清介が切り盛りする
小さな旅館は、津波の被害も受けながら
奇跡的に残って建っている。
ある夜、白装束の男・早見が訪れる。
宿泊客の陽蔵や裕子はどこか影と訝るのだった。
……それぞれが過去を背負い、その思いに
翻弄されながらも「今」を懸命に生きる。
震災で家族を亡くした少女・片平ジュンの
歌声が悲しげに響く中、一人ひとりの物語が
やがて浮き彫りになる・・・。
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