麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

実に

2025年01月12日 | 身辺雑記

メガバンク系信託銀行を辞めた

知人Sが林業に興味を持って、

チェーンソーの資格を取ったと

聞いたのは2024年の師走だ。

 

 

年明け。

別の知り合いから勧められた

文庫本を読み始めと、13pで

自ら伐採した杉の下敷きになって

亡くなる男性が登場した。

温泉の次男坊が家を出て、

宮崎の林業の会社で働いて数年

⋯⋯という設定。

 

「S市」という表記だが、

巨大古墳群、プロ野球キャンプ地、

一ツ瀬川などのキーワードから

我らがスワローズが球春を過ごす

西都市と判る。

 

その男の姓は谷口。

高校の私の代の副将が谷口だった。

ポジションはセカンド。

高3の時ドラフト指名を待っていた。

もちろん、冗句で。

 

サードでマウンドにも立つ谷口は、

『キャプテン』と『プレイボール』の

主人公・谷口タカオ。

名門青葉学院の補欠から墨谷二中に転じ、

高校は都立墨谷へ進む努力の男。

野球漫画の金字塔のひとつだ。

 

と。一編の小説から芋づる式に、

次々と脳内の抽斗が開かれていく。

「実に面白い」

⋯⋯どこかで聞いたセリフ。

 

それは東野圭吾が生み出した

「加賀恭一郎シリーズ」だけれど、

亡くなった男の兄の名が恭一。

実に面白⋯⋯くもないか

 

 

本好きの方、もしくは映画を観た方なら

「あぁ、あの作品か」とわかるわけだが、

ここでは伏せて終わる。

 

タイトルの「実に」は

前述の名ゼリフからでもあり、

林業を含む実業にも絡めた。

 

金融も実業なのだけれど、

「ずっとやってきたのとは

まるで違う仕事に興味があって」

という知人Sの言葉が印象に残り。

 

大切な第一次産業が脆弱な日本。

得意の第三次産業もめっきり⋯⋯と、

下向きになりそうな話は辞めて、

空に向かって伸びる樹々のような

2025年になるといいな〜

そう思ったのは成人の日の前日。

コメント
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