麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

雨の8月15日に映画を観た。

2021年08月16日 | 鑑賞

戦争による爆撃、台風の烈風が

強いストレートパンチとすれば、

線状降水帯のもと長く降り続く雨は

ボディブローのように効いてくる。

ボクシングで足が止まるように、

雨は、朝起きた時に町を浸水させ

人の避難を削ぐ、ニュースに重なる。

 

被災地の方々にお見舞い申し上げます。

 

冒頭、あえて天災とは不似合いな例を挙げたのは

昨日が8月15日だったからに他ならない。

 

 

そんな日曜日、映画を観た。

『アウシュヴィッツ・レポート』

製作・監督/ペテル・ベブヤク、

出演/ノエル・ツツォル、ペテル・オンドレイチカ

(2020年 スロバキア・チェコ・ドイツ映画)

 

映画……に限らず、小説や無論演劇も……前半、魅力的なのに

後半失速する作品があって、残念に思うことがある。

本作は、地に足のついた走りで、じっくりとレースを進め、

マラソンでいえば30kmでピッチを変える。

充分に足を残して、その後クレバーにゴールテープを切る。

が、その先もスピードを緩めずに走り抜くような作品だった。

 

 

ネタバレを避ける為にわかりづらい感想になった。

あらすじに触れないあたりで具体的に書くと、

森の女役のジュスティナ・ワシレウスカの存在感。

彼女の演技もさることながら、

あのパーツに彼女を充てた配役がドンピシャで150点。

 

〈過去を忘れる者は必ず同じ過ちを繰り返す〉

冒頭のクレジットが徹頭徹尾貫かれた映画。

カットバックも絶妙でクラシカルな創りに

新手が嫌味なく取り入れられているのも実に良い。

 

以上、終戦(または敗戦)の日の鑑賞。

 

 

こちらは終店、いや閉店。

池袋に44年愛された場所にまもなく幕が降りる。

マルイと池袋という歴史でいえば・・・

1952年、池袋丸井の開店に始まり、64年西口店開店、

70年東口店開店、77年東口店閉店、同年ニュー西口店開店。

・・・ここを起点とした44年のようだ。

 

池袋だけに、レジにはふくろうがいたりもする。


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