麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ブンナ~なながつ観劇回想録・壹

2023年08月02日 | 鑑賞

〈ブンナ〉と聞いて

「あぁ、水上勉の作品で、

『ブンナよ木からおりてこい』の

主人公のカエルでしょ」と

即答する人は、いかほどいるかしら。

演劇関係者にとっては

「青年座の財産演目のひとつ」と

答える者が多いだろうし、私もその一人。

 

児童文学の名作ゆえ、青年座以外にも

様々な団体が上演している。

私は先月、テアトルアカデミーの発表会

(脚色/小松幹生、演出/篠本賢一)を観た。

 

 

人間の子供が出てきて、ブンナが捕まっていた。

「?あれ、こんな場面あったかな?」

・・・たまさか演出と知り合いだったので

あとから聞いたのだが、

青年座初演の篠崎光正演出版で、

脚色者に提案してできた原作にはないシーン。

その後の鈴木完一郎、宮田慶子……と

連なっていくシリーズではカットされた場面。

 

なるほど、だから初めてだったのか

それはさておき。『ブンナ~』の魅力は、

音楽やダンスを取り入れた構成であり、

かつ高度な哲学を内包している世界観にある。

 

私が観劇したアカデミー生(シニアクラス)の

舞台にも、その世界観はいかんなく溢れて、

会場には笑いと啜り泣きがあった。

 

 

11時30分開演の千秋楽だったので、

終演後、近くの中華店で遅い昼御飯。

「花蓮」一番人気のレバニラを食べて駅に向かう。

と、ちょうどバラして搬出の頃合い。

 

舞台監督の野月氏(右)と、美術協力の中嶋氏(左)が

炎天下の路上にいたのでスマホにおさめてみた。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 八月一日雨 | トップ | ブルガーコフ~なながつ観劇... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿