麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ブルガーコフ~なながつ観劇回想録・貮

2023年08月03日 | 鑑賞

ミハイル・ブルガーコフ(1891-1940)。

ロシアの小説家・劇作家。

代表作『巨匠とマルガリータ』『犬の心臓』

 

彼と同時代を生きたスターリン(1878-1953)。

独裁者と、その政権下発禁された作家を描いた

劇団印象-indian elephant-20周年記念

第30回公演 『犬と独裁者』

作・演出/鈴木アツト

2023年7月21日(金)~30日(日)

駅前劇場

 

死の前年、ブルガーコフに依頼された

スターリンの評伝劇。

モスクワ芸術座に書き下ろすも上演禁止に。

この実話を基に構想された舞台。

 

ケストナー(2020年)、藤田嗣治(21年)、

そして昨年はオーウェルと〈作家〉を描いてきた

鈴木アツトが・・・

【若かりし頃は、グルジア語で詩を書き、

(中略)そんな詩を愛する青年が、

どうして独裁者に変わっていったのか?

青年スターリンとブルガーコフを無理やりに繋げて、

当時決して明るみに出ることはなかった

革命家スターリンの第一歩を、

ブルガーコフに覗かせてみたくなった。

対象を愛せなければ、評伝劇は書けない。(後略)】

・・・と臨んだ2時間5分。

決して「無理やりに繋げて」には見えなかったし、

僅か6人のキャストでスケール感を生んでいた。

 

国際交流基金によるタイ研修、

文化庁新進芸術家海外研修制度による英国留学、

ポーランド・ドルマーナ劇場からの招聘と

2015年から積み上げてきた力が発揮されていた。

 

 

写真は明日書く予定の、お芝居をみた帰路のもの。


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