タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

0905韓国探鳥旅行~16

2009年06月22日 | 韓国情報
サバクヒタキとの出逢い

 5月2日、天気が悪くなったので民宿で休んでいたら、弱雨模様の中を出て行ったタカカノがシマアオジらしいのが居る、と迎えに来てくれました。一緒に南の広場に向かっていたら後ろから人影がついてきます。同じような思いで広場に急いでいるのだろう、と勝手に判断していました。

 広場に入るとすぐにシマアオジは見つかりました。タカカノは得意げにシマアオジのことを後ろから来る人たちに告げましたが、彼らはそれを無視して先を急いでいました。弱雨もようの天気、時間は17時頃。悪い条件の中でシマアオジを見て、私は先の人たちが居るところに近づいていきました。



 彼らの近くに着くと前方の岩礁の上に見慣れない鳥がいるのに気がつきました。アッ、これは何たらヒタキだと頭に浮かんだのですが詳細は分かりません。彼らの後ろからそっと証拠写真を撮りました。

 カメラマンの中の一人が私のほうを振り向いて、親指を立ててにっこりとしました。とにかく珍鳥ゲットです。



 最初は恐る恐る、少し慣れてきて前に出させてもらってこの程度の写真を撮りました。



 タカ長カメラではどんなにがんばっても限度があるので、適当に撮ったら後ろに下がってカメラマン氏を観察することにしました。こうして見ると皆さん熱心に撮っておられますね。

 それもそのはず、この鳥はサバクヒタキで、このときが韓国で2回目の出現とのことでした。

 このサバクヒタキも疲れているのでしょうか?ヨロヨロの状態ではありませんでしたが、遠くに逃げることもなくカメラマン氏の相手をしてくれていました。



 レンズらしいレンズを持っていればもう少しアップで、ゴミなどもきれいに処理した写真を撮ることも出来るのでしょうが、私の機材ではこの程度が限度でした。

 ところでこの鳥がどうしてサバクヒタキだと断定したのか? そのような識別がタカ長に出来るわけがありません。



 ひと騒動終わると、いや撮影に熱中している人の横ではカメラのディスプレイを熱心に見ている人がいます。



 黄緑のものを着ているのは朴君でソンヒョン君の後輩、もちろん鳥の専門家です。カメラのディスプレイを見ながら詳細な識別をしています。
 私たちは彼らに教えてもらって知ったかぶりをしているだけなのです。上の写真に写っているカメラマン氏は、韓国野生鳥類協会の会長や群山のチェ・スンフン氏、その人たちのメンバーやソンヒョン君の後輩たちなど、言ってみれば専門家ばかりの状態ですから難しい鳥が出ても対応が出来たわけです。

  このサバクヒタキ騒動は翌日も続くことになります