タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の裏山

2009年06月26日 | 山歩きから
やはり素人ですね、、、、

 今日も快晴、梅雨はどこへ行ったのでしょうか?

 この時期の裏山歩きは時には辛いときもありますが、今日は仲間につられて歩いてきました。荒谷林道への往復です。これでも歩数は伸びて1万+になります。



 例によって例の写真ですが、写真を撮っているときは花びらの汚れに気がついていないのです。そのあたりの気遣いが出来るか出来ないか、そのあたりがプロと素人の違いなのでしょうか?タカ長は間違いなく素人なのでそれで良いのかも分かりませんが、本当のところは汚れだけは何とかしたいのです。





 オカトラノオを撮ってみました。やはりぶれ防止のためには小さな三脚を使ったほうが良さそうですね。三脚を持って花の写真を撮りながら裏山を歩けばそれだけで幸せな気分になれます。

 今日もサンコウチョウの声を聞きましたが、いくらねばっても姿を確認することは不可能な距離と場所です。いまだに裏山でサンコウチョウを見ていません。

 クロツグミは近くで鳴いていました。たびたびキビタキの鳴き真似をしているところをみても、今年の裏山にはキビタキが多いことがうかがえます。と言うのはタカ長の独断ですが、そのクロツグミの声の奥でもサンコウチョウが鳴いていました。
 クロツグミがサンコウチョウの鳴き真似をして、その声を聞いてサンコウチョウが近くに出てくる、そのようなドラマを頭に描きましたが、それは単なるタカ長の想像に過ぎませんでした。

 鳥は不作でしたが嫌なヘビには4匹出会いました。彼らも裏山の住人には違いありませんが、あまり出会いたくない住人です。


タカの渡り報告会

2009年06月26日 | タカの渡り観察
タカの渡り報告会2009年春

 今日はこれまでのオチョンドでの探鳥の話からはなれて大真面目に(いつもマジメですが、、、)タカの渡りの話です。



 今春私たちは韓国でタカの渡り調査を行いました。それが主目的でオチョンドでの探鳥は前座みたいなものです。少なくとも建前上は、、、、。

 私たちに一番関心の深いハチクマの渡りを考えるとき、そのハチクマたちのほとんどは韓半島経由で日本に渡って来ていることは衛星追跡の結果でも明らかにされています。しかし、現場に行っての目視による調査は少ないのが現状です。

 タカ長たちは永年タカの渡りの日韓共同調査を願っていましたが、今年の春やっと具体的に動くことが出来た、と言うわけです。共同調査、と言っても現場に出て調査するのはほとんどが日本側、韓国にも優秀な研究者はいますが、若い彼らはタカの渡りだけにかかわっていることが出来ないのです。タカの渡りの観察者も日本に比べると圧倒的に少ないのが現状なのです。

 ただ誤解を避けるためにはっきりと言っておきますが、今回のプロジェクト推進にあたり水面下では韓国の多くの人たちに大変お世話になりました。近いとは行っても外国に行っての調査ですから、長期間の調査を成功させるためには韓国側の協力は欠かすことが出来ないのです。
 タカの渡り調査と言えば現場で双眼鏡を覗くことばかり考えがちですが、そこに行くまでの水面下の準備と調査への協力も大変重要なのです。現場に立つ人が少なかったからといって韓国側から協力が得られなかったわけではりません。ここのところをしっかりと押さえておいてください。



  最初に紹介したタカ柱はここコジェド(巨済島)のホンポ(紅浦)で撮影したものです。このようなタカ柱は鳥に関心のある人、ましてタカの渡りを観察する人は誰でもが見たい光景ですが、このときは韓国の研究者はいませんでした。



 以上のようにコジェドにも行きましたが、今回の調査のメイン観察地は釜山広域市の影島区であることは間違いありません。その観察地をこのようなスライドを使って説明するつもりでいます。私はこれまで何度も釜山で調査しましたが、その時の調査地はすべて「3番観察地」です。今回は調査にあたる人も多かったので3ヶ所で調査しました。その結果を見ると、1ヶ所だけで見ていたのでは分からない渡りの姿が見えて、興味深いデータを取ることが出来ました。

 これは釜山だけの経験ですが、将来的には釜山とコジェドでの同時並行調査も行っていきたいと考えています。その調査が実現したらいろいろ興味あるデータを取ることが出来ると大いに期待しているところです。



 タカの渡りに衛星追跡が利用されていますが、だからと言って目視による調査の必要性が無くなるわけではありません。その目視調査は長期間の継続的な調査が必要なために、もともと研究者の少ない韓国では人員の確保が問題になります。熱心な研究者もタカの渡りだけについていることが出来ないようなので、当分の間は日本から韓国に出かけていって観察するのがメインになりそうなのです。

 ところが日本側の観察者はタカ長はじめ高齢化が進み、介護の問題も抱えてだんだんと動きにくくなってきているのが現状です。そのため日本側も次の世代を育てる必要があるのです。

 タカ長たちが韓国に行くことが出来なくなったら、韓国の研究者との交流が途絶えてしまった、と言うような状況は絶対に避けたいのです。

 そのような願をこめて6月28日のプレゼンテーションに望むつもりです。



 このように多くのハチクマが韓国の空から日本を目指しているのです。1羽でも多く観察してやりたい、それがホークウォッチャーの心意気ではないでしょうか。


 ともあれ今回の共同調査、その結果を日本に速報することが出来ました。その結果に一喜一憂し、私たちの観察地は大いに盛り上がったようです。初年度としてはこれだけで成功と言えます。秋に比べると春の渡り観察は盛り上がらないようですが、この調査を来年以降も継続してゆけば日本の関係者の意識も変わってくるのではないでしょうか?

 そのことにも深い関心を持っているタカ長です。



タカのわたり報告会

2009年06月26日 | タカの渡り観察
タカの渡り報告会2009年春

 今日は大真面目に(いつもマジメですが、、、)タカの渡り関係の話です。

 2009年春、私たちは初めて韓国の研究者とタカの渡りの共同調査を行いました。共同調査、と言っても現場で観察するのは大半が日本側、タカ長たちです。韓国の若い研究者は他に仕事を持っており、一緒に観察できる時間は限られていたからです。しかし、今回の調査の遂行にあたっては水面下では随分お世話になりました。

 この写真は5月13日にコジェド(巨済島)のホンポ(紅浦)で撮影したものです。タカを見る人、鳥を見る人ならだれもが見たいタカ柱ですが、残念ながらこの情景を韓国の人には見てもらえませんでした。



 以上のようにコジェドでも調査しましたが、今回のメイン調査地は釜山広域市の影島区であることは間違いありません。

 私たちの内輪の会ですが、このようなスライドを使ってメンバーに紹介するつもりです。次の日曜日、場所は廿日市市の「アルカディア・ビレッジ」です。



 最初に紹介したハチクマはほとんどこの矢印の方向に渡っていきました。時間的には14時以降に大量の飛来があったのですが、かなり遅い時間になっても海に向かって出て行きました。その日の一番遅い記録は17時41分に双眼鏡の視野から消えたものです。目の前に島があるからでしょうが、それにしてもそのような遅い時間に海上へ出て行くハチクマを見たのは初めての経験です。



 タカのわたり調査は一日や二日で結果の出るものではありません。長期間の継続的な調査が必要なのです。私たちに一番関心のあるハチクマのほとんど全部は韓半島経由で渡って来ている、とタカ長は考えていますが、そのためにこれからも長期間の継続的な調査が必要なのです。

 幸い韓国の若い研究者との交流は深まっているので、その面では先行き明るいものがあります。しかし、それに対応する日本側、タカ長たち観察者は高齢化しているのです。そのため日本側も私たちの次の世代の人をつくる必要に迫られているのです。

 タカ長たちが動けなくなったら韓国との交流が途絶えてしまったと言うような状況は絶対に避けないといけないのです。



 韓国の空から日本に向けて、このようにハチクマが渡ってくることは分かってきたのですから、その次のステップに踏み出してゆきたいのです。

 タカ長たちにとって永年の懸案だった「タカの渡り日韓共同調査」が今年行われたことは事実なのです。それは小さな一歩かもしれませんが、一歩踏み出せば二歩、三歩と進むことは可能ですし、三歩進めば前進する速度も速くなることが期待できます。

 そのようなことを胸に28日のミーティングに臨むつもりです。