武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

キムタクと笹野高史

2008年01月03日 | 人生の意味
年末に木村拓哉の映画 「武士の一分」を見た。
キムタクは、陰に映える華があるから見る者を引き込む。
しかし、それ以上に引き込まれたのは下男役の笹野高史だった。
痩せぎすのひょうひょうとした格好、喋らなくても肉汁がじわっと染み出てくる俳優だ。
日本アカデミー最優秀助演賞を受賞したが、これほどの手練であったとは気が付かなかった。
素晴らしい俳優だ。演技ではなく、実在そのものであった。
まるで、演ずべき人物の霊が乗り移ったかのように。
そしてキムタクの妻役(檀れい)もいいが、まだ青いリンゴだ。
物語は、幕末時代の東北・日本海に近い小さな藩。
藩主の毒見役を務めるキムタクは、妻・檀れいと幸せに暮らしていた。
だがある日、毒見の際に食べた貝の毒にあたりキムタクは失明してしまう。
しかし、妻の支えにより、生活を取り戻したが、妻と藩の幹部である島田との不貞を知ってしまう。
島田に体を捧げることを引き換えに家を保ってきたことを知ったキムタクは妻を離縁したが、実は、島田は彼女を弄ぶために騙したことを知り、島田に対し、自らの一分(誇り)を賭けて果たし合いを申し込んだ。
キムタクは相手に勝ち、切腹させてしまうというストーリーである。
映画興行的には41億円を稼ぎ大成功であった。
しかし、昨年の日本アカデミー賞授賞式にキムタクは出席しなかった。
私が監督だったら、二度と彼を使わない。
(ムラマサ、一閃)
コメント
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