昨日の田原のサンプロ。
さすがに少し緊張感が漂っていた。その中で田原は、サバサバと何かに見切りをつけたかのように差配したのはさすがだった。
さて番組の中、小沢一郎を擁護する者たちの顔付きが、なぜか悪い。顔付きが尖ってきた、大谷、高野、郷原信郎、小川敏夫、小川は民主党の議員だから小沢をかばうのは理解できる。しかし大概にしないと、自らの政治生命に傷がつくだろう。
朝日新聞の星は中立的に冷静、元特捜部長の宗像は、少し落ち着きがないように見えたが、特捜部の考え方を述べ、さすがに頭が切れる。
しかし田原に、「西松で大久保が逮捕された際、宗像さんは検察に批判的でしたね」と問われると宗像は、「虚偽記載という形式犯で逮捕するのは問題だが、今回の4億円の本線は、ゼネコンの裏献金疑惑だ。それは実質的に贈収賄に相当する刑事犯だ」と述べたのは説得力がある。
小沢サイドは、4億円の原資は小沢の亡父の遺産だとアナウンスし始めたが、無理がある。まず小沢の父は42年前に亡くなっている。42年間、現金に手をつけずに、今になって突然手を付けたというのは合理性に欠ける。そもそも小沢サイドの公式コメントは、4億円は銀行から借りた金であり、それで深沢の土地を買ったのだと説明していた。さらに4億円の遺産といえば、相当な相続税がかかるが、それを払っているのか。また小沢は、土曜日の民主党大会、2千人の聴衆の前で、「個人の資産口座と銀行名は検察に言ってあるから、それを調べれば私の個人資産が分かる」と述べたが、億単位の現金を小沢邸にタンス預金していたことを小沢サイドが認めている。
つまり小沢の説明は矛盾と虚偽に満ちている。
★小沢一郎の父。
岩手の極貧の小作農に生まれ、父親(小沢の祖父)は酒で身を滅ぼしたという。小学校中退、大工、鍛冶見習いを経ながら苦学して日大の夜間に学び、弁護士になった苦労人。その後、自民党代議士、国務大臣を歴任、1968年に逝去。
小沢一郎は父から相続した湯島の家を売り、その代金を世田谷深沢の邸宅の一部に当てたといわれ、相続分は残っていないとされる。父親が亡くなったのは42年前のこと。
★渡部恒三。
この人も駄目だな。
フジの番組で、小沢一郎の辞職はないのかと問われ、「日本は法治国家だから、裁判で確定するまでは大丈夫だ」などと福島弁で喋った途端、がばい婆さんの島田洋七から鋭く突っ込まれた、「そういうこと言ったら、検察はいらんのと違いますか。普通の人だったら、身内が検察に捕まって、事情を聴きたいから検察に来てくれんか、と言われたら、慌てて行きますがな。それが普通の感覚や」。
小沢は身内3人が検察に引っ張られても、「俺は潔白だ。検察とは全面対決だ」と声を張り上げた。渡部恒三もさすがに、まずいと思ったか、洋七に謝っていたが。
元自民党田中派の政治家というのは世間を甘く見ている。
★民主党の陰謀。
検事総長を民間人から起用する案が、民主党から出ているという。つまり時の政権に都合の良い人間を、検察権力のトップに据えようということか。
民間人といえば聞こえはいいが、日本郵政の社長に小沢とズブズブの斉藤次郎を持ってきたように、小沢の恣意のままに検察を動かそうということだ、特に検察は検察一体の統制の下、検事総長の指揮で動く、泣く子も黙る公権力の組織だ。
この民主党という政党は危ない。国会での官僚答弁禁止でも、改正法案が成立する前に、法制局長官の発言を国会で許さないというのは、言論封殺にあたる。法案が成立した後なら、まだ理屈は通るが、憲法解釈の番人といわれる法制局長官の口を封じるとは、民主党が訴えてきた「情報公開と透明性」に反する上、騙しのスローガンだったのか。
★鳩山内閣支持率。
朝日新聞による16、17日の全国世論調査によると、小沢が責任をとって幹事長を辞職するべきという意見が67%に達した。鳩山内閣の支持率は42%と前回調査(12月)の48%から6%下がり、不支持の41%(前回34%)と並んだそうな。
また、この問題で民主党に対する評価が「下がった」とする人が59%おり、鳩山総理の対応に79%が納得できないとした。
民主党の支持率は36%、前回の42%から大きく下げた。ただ、自民の支持率も16%(前回18%)と浮上できない。(但し読売は、自民16%から20%へと上昇)
民主党は、毒入り弁当を売っていたということか。
★菅直人。
鳩山が小沢に対して放った言葉、「どうぞ戦ってください」という発言について菅直人は、「総理としてではなく、党代表と幹事長の関係の中で信頼しているということだ」と黒鳩をかばった。本気で菅直人がそのように思っているならば、やはり民主党は欺瞞と虚偽の政党だ。鳩山由紀夫の立場は24時間、総理大臣という地位にいる。そうでないというなら、総理になるべきでない。
★石川知裕。
逮捕される前、15日に予定されていた事情聴取に応じず、池田光智とも連絡が取れなくなったという。「証拠隠滅の恐れがあり、一刻も早い強制捜査が欠かせなかった」と特捜部は明かした。国会議員の不逮捕特権が生じる18日の国会開会まで、「石川は聴取を引き延ばそうとした」と見る。
また、小沢が聴取の要請に応じる姿勢を見せないことも、特捜部を怒らせた。
「囲碁を打っている時間はあるが、聴取に応じる気はない」。
特捜の調べでは、小沢は土地の選定から資金の出し入れまで、深く関与したことが分かっている。つまりすべてが小沢の主導であり、石川と秘書たちは、小沢の手駒に過ぎない。小沢一郎の指示なしには、何も動かず、何も決定されることはなかった。
石川が白状したことに、小沢の邸宅には10億円の現金が置いてあり、それは大食堂の奥にある、小沢本人と家族しか入れない部屋の金庫に隠されている。秘書たちは隠語で、それを「深沢銀行」と呼んでいた。
(ムラマサ、鋭く斬る)